プレスリリース
図書スペースをパビリオンに見立てた学生作品の展示会 「Expanded:図書とアート展」を開催

近畿大学文芸学部(大阪府東大阪市)芸術学科造形芸術専攻准教授 野嶋革ゼミ(版画ゼミ)と同講師 谷田良子ゼミ(イラストアートゼミ)、同講師 中岡真珠美ゼミ(絵画ゼミ)は、令和7年(2025年)11月6日(木)から13日(木)までの期間、近畿大学東大阪キャンパス内の図書スペース「ビブリオシアター」で、学生が制作したアート作品の展示会「Expanded:図書とアート展」を開催します。
【本件のポイント】
●図書スペースの書架に学生のアート作品を展示する「Expanded:図書とアート展」を開催
●近畿大学独自の図書分類法である「近大INDEX」をテーマに、学生がアート作品を制作
●展示会を通して図書とアートの関係の新たな一面を発見できる場を創出
【本件の内容】
近畿大学文芸学部芸術学科造形芸術専攻では、芸術を造形表現だけにとどめるのではなく、「如何に他者(社会)と関わっていけるか、関係性をつくっていけるか」を研究テーマに、展示空間の拡張や作品と鑑賞者との出会いの場の創出に取り組んでいます。今年で5回目となる「Expanded:図書とアート展」では、会場となる図書スペース「ビブリオシアター」で用いられている近畿大学独自の図書分類法である「近大INDEX」を表現テーマとして、本棚のカテゴリーとリンクしたアート作品を制作・展示します。
「ビブリオシアター」では、「注目すべき個性たち」「文学をマンガする」など配架エリアごとにユニークな名称がつけられています。エリアの名称やそこに配架された図書から湧き上がるイメージを基にアート作品を制作し、展示します。来場者は、本棚ごとに図書とアート作品の関係性を考えるなど、芸術を通じた特別なコミュニケーションを体験することができます。昨年に引き続き「近大INDEX」を表現テーマとしながらも、そのテーマに対して新たな解釈を学生がサブテーマとして設け、作品に反映させています。また、各書架をパビリオンに見立て、テーマとサブテーマに基づいた展示空間の演出にも挑戦しています。展示会を通して、来場者がテーマの解釈や表現へのアプローチといった芸術表現の魅力を感じるとともに、図書とアートの関係性の新たな一面を発見できる場を創出します。
【開催概要】
日時 :令和7年(2025年)11月6日(木)16:30~22:00
11月7日(金)~12日(水)8:45~22:00
11月13日(木)8:45~18:00
※11月9日(日)は休館
場所 :近畿大学東大阪キャンパス アカデミックシアター5号館 ビブリオシアター
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩10分)
制作者 :文芸学部芸術学科 野嶋ゼミ生 8人、谷田ゼミ生 7人、中岡ゼミ生 8人
対象 :一般の方(入場無料、事前申込不要)
お問合せ:近畿大学文芸学部学生センター TEL(06)4307-3061
【参加学生のコメント】
文芸学部芸術学科造形芸術専攻 版画ゼミ3年 畠山実椰(はたけやまみや)さん
言葉とアートは表現方法こそ異なりますが、どちらも芸術であると言えます。今回の展示は二つの似て非なる表現の共存という点でとても意義深いものであり、対比の面でも非常に興味深い企画となっています。文学とアートの共鳴をぜひご堪能ください。
文芸学部芸術学科造形芸術専攻 イラストアートゼミ3年 中務虹歩(なかつかさななほ)さん
本と絵はどちらも作者の中にある思想を表現し、受け手がそれを自由に読解し、作品と読者/鑑賞者との間にコミュニケーションが成立する媒体だと考えています。また、文学作品や芸術作品は、そこから得られた想いや気づきを共有し、語り合うことができ、作品と受け手との関係だけでなく受け手同士の繋がりも生み出します。この展示をきっかけに、読む人・見る人が作品や人と新たに繋がることができれば嬉しいです。
文芸学部芸術学科造形芸術専攻 絵画ゼミ3年 野澤清千歌(のざわきよちか)さん
クラシックが包帯ならば、ロックは鎮痛剤である。クラシックは感情や思考を時間をかけて抑え、ロックは一時的に痛みや鬱屈を吹き飛ばす。一見すると両者は全く異なるものである。しかし、果たしてそうなのだろうか。クラシックは「神と秩序」、ロックは「自我と自由」への叫びである。そして自我には神が必要である。自由には秩序が必須である。すなわち、クラシックとロックは互いを必要とし、支え合う相利共生の関係にある。私たちはその相互関係を音楽という枠を超えて絵画という形にした。アカデミックシアターにお越しの際はぜひ私たちの作品をご覧ください。
文芸学部芸術学科造形芸術専攻 絵画ゼミ3年 大井春奈(おおいはるな)さん
古来より人は、人間を超えた存在として神々や仏に祈りを捧げ、そこに希望と恐れを映してきました。神や仏は、人間の精神の象徴であり、時代を超えて心の拠り所として存在します。
私たち油彩画ゼミも、日々試行錯誤を重ねながら制作に励んでいます。展示を通して、「神々と仏」の世界に少しでも関心を持っていただき、皆さんにとっての「心の拠り所」へ思いを馳せる機会になれば幸いです。
【関連リンク】
文芸学部 芸術学科 造形芸術専攻 准教授 野嶋革(ノジマアラタ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2444-nojima-arata.html
文芸学部 芸術学科 造形芸術専攻 講師 谷田良子(タニダリョウコ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2775-tanida-ryoko.html
文芸学部 芸術学科 造形芸術専攻 特任講師 中岡真珠美(ナカオカマスミ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/3083-nakaoka-masumi.html