報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月20日 13:00
    麗澤中学・高等学校

    制服の廃棄布を再利用して「捨てられるもの」を「次につなげるもの」へ 高校生がプロデュース!制服をアップサイクルしたカップスリーブを開発 高校生×企業が描く持続可能な未来 11月24日(月・休)に販売会を実施

     麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:櫻井 讓)のSDGs研究会「EARTH(アース)」は大手制服メーカー「明石スクールユニフォームカンパニー」および創業145年の歴史を誇る老舗染色加工会社「セイショク株式会社」と連携し、制服の廃棄布を再利用したカップスリーブを開発しました。この取り組みは「捨てられるもの」を「次につなげるもの」へという高校生ならではの視点から生まれたアップサイクルプロジェクトです。

     近年、布の規格外品は国内だけでも年間約900万㎡以上と推定され、目に見えない大量の「廃棄」が存在します。こうした現状に対してSDGs研究会の生徒たちは、未来を担う世代として「もう使わなくなったもの」を 単に廃棄するのではなく、その特性を活かして新しい価値を生み出すことが重要だと考えました。制服は学校生活の象徴であり、思い出が詰まった青春の証です。それをアップサイクルすることで、環境負荷を減らし ながら「青春」を次の形に残すことができます。

     SDGs研究会「EARTH」の中心活動であるフェアトレードコーヒー企画の活動をもとに「コーヒーのあるライフスタイル」と、「おしゃれな  アップサイクル」を融合させるアイデアが生まれました。そこで、セイショク株式会社のアップサイクル素材 NUNOUS(ニューノス)を活用した、カップスリーブの開発を企画しました。NUNOUSは活用されていない布資源を独自の特許技術とサトウキビの非可食成分由来のバイオポリマーで加工したサステナブルな新素材です。耐熱性・耐水性に優れ、軽くて 丈夫であり、汚れた場合も洗える点が魅力です。

     プロジェクトの一環として、SDGs研究会の生徒は岡山県にある協力企業を訪問しました。実際に現場を見て 設備や製品に触れることで、教室では得られない現場での課題や工夫を理解することができました。具体的にセイショク株式会社では、省エネルギー設備や規格外繊維を活用したアップサイクル事業のNUNOUSを見学し、素材の特性や可能性を学ぶことができました。明石スクールユニフォームカンパニーでは、制服の企画・販売を通じた地域連携や防災教育アイテムの開発、生物多様性啓発活動など教育と福祉の分野でのSDGs推進について学びました。このフィールドワークを通じて、生徒たちは製造から販売までのトレーサビリティの重要性を実感し、その学びを今回の商品作りに活かしました。今回は、このカップスリーブの販売会を11月24日(月・休)に柏髙島屋で開催いたします。

     「捨てられるもの」を「次につなげるもの」へ。このプロジェクトを通じて、アップサイクルの大切さと可能性をより多くの人に届けたいと願っています。制服に込められた思い出を、カップスリーブとして新しい形で未来へつなげる、それが私たちの挑戦です。

    麗澤中学・高等学校SDGs研究会「EARTH」×明石スクールユニフォームカンパニー×セイショク株式会社 コラボ商品販売会の詳細

    ■日時:2025年11月24日(月・休)正午〜午後4時
    ■会場:柏髙島屋 本館3階正面口 特設会場
    ■販売商品:カップスリーブ、麗澤中学・高等学校 SDGs研究会のフェアトレード商品

    麗澤中学・高等学校について

     麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。