報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年10月28日 10:00
    麗澤大学

    高校・大学・行政・企業が連携し、地域課題に挑む探究型学習を実施

    ― 潮来市×潮来高等学校×筑波大学×麗澤大学 ―

    2025年9月3日から5日にかけて、潮来市・潮来高等学校・筑波大学・麗澤大学が連携し、「地域課題の解決」をテーマに探究・提案を行う地域連携プログラムを実施しました。
    本プログラムでは、潮来高等学校地域ビジネス科の生徒が大学生の支援を受けながら、地域資源の分析や課題抽出、まちづくり施策の立案を行いました。最終日には、市長や地域事業者の皆さまを招いた成果発表会を開催し、各グループが地域への政策提案を発表しました。

    事前授業と探究活動の流れ

    7月16日の事前授業では、RESAS(地域経済分析システム)を活用したデータ分析演習や、KJ法によるアイデア創出を体験。地域の現状を客観的にとらえ、課題設定に向けた基礎を学びました。
    9月3日からの3日間にわたるワークショップでは、グループごとに地域課題を設定し、課題分析・提案づくり・プレゼン資料の作成に取り組みました。最終日の成果発表会(9月5日)には、市長をはじめ、地元企業など多様な関係者が参加し、高校生たちは、地域への政策提案を発表しました。
    発表後には、オンラインによる視聴者投票形式の審査会を実施し、選抜チームが決定。11月2日に開催される麗澤大学地域連携シンポジウムで成果を発表する予定です。

    連携事業の意義

    本事業は、若者の柔軟な発想と大学の知的資源を結びつけ、地域課題の解決に向けた探求的な学びを推進するものです。若い世代の自由な発想と行動力を市政に取り入れることを目的に、高校・大学・行政・企業が協働する新しいまちづくり教育の実践の場として位置づけられています。
    麗澤大学は今後も地域とのつながりを大切にし、学びを通じた持続的な社会づくりに貢献してまいります。

    参加者の感想

    潮来高等学校の皆さま

    【1班】
    潮来市についての高大連携を通して、地域の魅力や課題を深く知ることができ、とても貴重な経験になりました。
    私たちの班は、潮来市の特産品であるハマグリを使った「ハマグリごはん」の販売を提案しました。
    地元の味を生かした商品を考える過程はとても楽しく、同時に地域の良さをどのように伝えるかを真剣に考える良い機会になりました。
    調べを進める中で、潮来の豊かな自然や食文化の深さを改めて知り、地域の人々が大切にしている伝統を感じました。

    【2班】
    私たち2班は、この学習を通して潮来市の水路周辺の生態系や水路の現状について学びました。
    水路の魅力を発信するために、普段は調べないようなことにも触れることができ、新鮮な体験でした。
    また、地元の方や家族、観光に興味がある人など、さまざまな立場から考えることで、観光への関心も高まりました。
    地域の特産品や特徴を生かした提案が興味深く、私たち自身も考察を深めたいと感じました。
    最後の高大連携でしたが、これまでに学んだ知識を生かして発表に臨むことができ、良い経験になりました。今後も別のテーマで挑戦してみたいです。

    【3班】
    私たち3班は、潮来の特産品について調べる中で、多くのことを学びました。
    まず、虹どらやまこも、干し芋など、潮来ならではの特産品を知ることができました。
    また、サッカーのユニフォーム着用者へのクーポン配布や、スタジアムでのPR動画放映、SNSを活用した宣伝など、若い世代への発信方法についても考えることができました。大学生と協力してアイデアを出し合い、発表を作り上げたことも良い経験でした。
    一方で、潮来のことを知らない状態からアイデアを出す難しさや、発表時に前を向いて話すことの難しさも感じました。
    この活動を通して、地域の魅力を知り、考える力や発表力を高めることができました。

    【4班】
    TAの方々にアドバイスをいただきながら、3日間の活動に取り組みました。
    スライド作成では、普段使っているPowerPointとは異なるツールを使用したため戸惑う場面もありましたが、良い経験になりました。
    また、ポスターづくりでは、見る人にわかりやすく伝わるようイラストや地図を工夫して描くのが楽しかったです。
    意見が分かれることもありましたが、最終的にはどの班も良い形で発表を終えることができました。貴重な体験をありがとうございました。

    【5班】
    発表では、全員で力を合わせて取り組むことができました。
    一方で、声が小さい、声が揃わない、明るく話せないといった課題も見つかりました。
    本番までにこれらの点を改善し、より自信を持って明るく笑顔で発表できるよう努力していきたいと思います。

    麗澤大学 工学部 鏑木蓮さん

    今回は大澤先生のお誘いもあって潮来市との取り組みに参加させていただきました。1番最初の出だしはどの班よりも遅く、先がとても心配でした。
    ですが高校生が協力して最後まで案を出してくれて1番いい案ではないかと思うくらい良い提案を作れました。
    今回のプロジェクトを通して自分としてはたくさんのことが得られました。
    指示する難しさ、班をまとめる難しさがある中で今回の潮来の3日間を通して自分としては成長できたと思いました。