報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年11月2日 15:00
    マコー株式会社

    xEV時代の駆動部品の高耐久化に新たな選択肢

    ― 新潟のマコー、従来の「ショットピーニング」に変わる「ウェットショットピーニング」の技術情報を公開 ―

    ウェットショットピーニングによるギヤの処理
    ウェットショットピーニングによるギヤの処理

    マコー株式会社(本社:新潟県長岡市)は、ウェットブラスト技術を応用した「ウェットショットピーニング」について、技術的な特徴と評価試験で確認された効果を公開しました。

    xEV(電気自動車)化やカーボンニュートラルへの対応が進む自動車産業では、駆動部品の小型・軽量化と高い耐久性の両立が重要な課題となっています。こうした課題に対し、材料や部品形状の工夫だけでなく、部品表面の性質を変えることで性能向上を目指すショットピーニングが改めて注目されています。

    当社は、ウェットブラスト技術を応用したウェットショットピーニングの開発に取り組んでいます。本技術は、投射材を水とともに噴射することでピーニング効果を得ながら、加工熱の抑制、均一な処理、狭小部への対応、表面粗さの制御などを目指すものです。

    なぜ今、ピーニング技術が注目されているのか

    従来のショットピーニングは、金属粒子などの投射材を材料表面に高速で衝突させ、表面に「圧縮残留応力」を付与することで、疲労強度や耐久性の向上を図る表面改質技術です。自動車、航空機、産業機械など、耐久性が求められるさまざまな分野で活用されてきました。

    近年、自動車の電動化が進む中、ギヤなどの駆動部品には、限られたスペースの中で高い性能を発揮することが求められています。部品の小型化・軽量化を進めながら、繰り返し荷重に対する耐久性を確保することは、部品設計や製造工程における重要なテーマです。

    こうした課題に対し、表面改質によって部品の特性向上を目指すピーニング技術は、材料選定や熱処理、コーティングなどと並ぶ技術的な選択肢の一つとなります。

    ウェットショットピーニングの3つの特長

    当社が開発に取り組むウェットショットピーニングは、投射材を水とともに噴射する技術です。ウェットブラストで培ってきた技術を応用し、従来のショットピーニングとは異なる加工特性の実現を目指しています。

    1)加工熱の抑制による安定した表面改質

    水を利用することで、加工時に発生する熱の影響を抑制します。加工熱に起因する圧縮残留応力の低下や熱変形のリスクを低減します。

    2) 独自の幅広ガンによる均一で高効率な処理

    均一なブラスト効果を得ることが可能な独自の幅広ガンによって、従来技術に対して効率的な処理を実現します。生産性の向上が求められるxEVの部品製造工程に適した技術です。

    3) 微細投射材による狭小部への対応と表面粗さの制御

    ウェットブラストの特徴の一つである微細投射材の利用により、処理表面の粗化を抑制しながらピーニング処理を施すことができます。また、電費向上を目的として小型化・小モジュール化が進むxEV用ギヤの歯底へのピーニング処理にも対応します。

    これらの特徴は、耐久性の向上と伝達効率・NVH特性の確保の両立が求められるxEV用ギヤをはじめとする駆動部品の表面改質において、検討する価値のある技術的なアプローチです。

    評価試験で疲労限度約10%向上、破壊寿命最大3倍を確認

    当社の評価試験では、ウェットショットピーニング処理によって、次の結果が確認されています。

    評価項目 : 確認された効果
    疲労限度 : 約10%向上
    破壊寿命 : 最大3倍に向上
    表面硬度 : 約300HV向上
    摩耗量  : 約1/15に低減

    これらの結果は、ピーニング処理による表面特性の変化が、部品の疲労特性や耐久性の向上につながる可能性を示すものです。実際の効果は、材料、部品形状、投射材、処理条件などによって異なるため、対象部品に応じた評価が重要となります。
    ※上記の数値はマコーの評価試験で得られた結果です。詳細な試験条件・比較条件については、当社Webサイトのこちらのページ(リンク先)をご覧ください。
    https://www.macoho.co.jp/column/wetblast-colum/a83/

    「小さく、軽く、強く、効率よく」――表面改質から部品設計の可能性を広げる

    自動車部品に求められる性能は、電動化や省資源化の進展とともに、今後さらに高度化していくことが予想されます。
    ウェットショットピーニングは、加工熱の抑制、均一な処理、狭小部への対応、微細投射材による表面粗さの制御などを通じて、部品設計の可能性を広げる技術です。

    当社では、ウェットショットピーニングに加え、専用投射材「SUSTEAR-P®」の技術開発にも取り組んでいます。今後も表面処理技術の可能性を追求し、部品の高機能化や製造工程の課題解決に向けた技術提案を進めていきます。

    次のような課題をお持ちの技術者・開発担当者の皆様は、ぜひご相談ください。
    ・部品の小型・軽量化と耐久性を両立したい
    ・ギヤや駆動部品の疲労強度を高めたい
    ・従来のショットピーニングでは処理が難しかった部位を検討したい
    ・表面粗さを制御しながら表面改質を行いたい
    ・自社部品への適用可能性を評価したい

    技術情報・展示会のご案内

    ウェットショットピーニングの技術詳細や評価事例については、当社のWebサイトで紹介しています。

    ▼ ウェットショットピーニングの技術詳細
    https://www.macoho.co.jp/column/wetblast-colum/a100/

    また、当社は以下の展示会において、ウェットショットピーニングをはじめとする表面処理技術をご紹介する予定です。
    部品の軽量化・高耐久化や表面改質について課題をお持ちの方は、ぜひ展示会場でご相談ください。

    第9回[名古屋]オートモーティブワールド -クルマの先端技術展-

    会期   :2026年11月25日(水)~27日(金) 10:00~17:00
    会場   :Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
    主催   :RX Japan合同会社
    小間位置 :Cホール N1-52
    来場   :事前登録制
    公式サイト:https://www.automotiveworld.jp/nagoya/ja-jp.html

    公式サイトからの来場登録は11月22日(日)17:00まで無料ですが、 マコーからのご招待なら、期限を過ぎても無料でご入場いただけます。
    さらに、出展社紹介によるお得な特典もご用意しています。

    マコーからの来場者事前登録はこちら
    https://www.nepconjapan.jp/nagoya/ja-jp/register.html?code=1811271553886610-42N

    ※有料講演無料特典の利用には、対象講演の事前申込みと出展社紹介ID「E01708301」の入力が必要です。
    ※お食事券は各日先着順・数量限定です。 招待案内状を特典引換カウンターへご持参ください。 引換え時には簡単なアンケートへの回答が必要です。
    ※特典の詳細・利用条件は招待案内をご確認ください。

    SURTECH 表面技術要素展

    会期   :2026年12月16日(水)~18日(金) 10:00~17:00
    会場   :東京ビッグサイト(東京国際展示場) 南1ホール&会議棟
    主催   :一般社団法人表面技術協会、日本鍍金材料協同組合、株式会社JTBコミュニケーションデザイン
    小間位置 :南1ホール 1S-F06
    来場   :事前登録制
    公式サイト:https://www.surtech.jp/

    マコー株式会社について

    マコー株式会社は、ウェットブラスト技術を中心に、さまざまな産業分野に向けた表面処理ソリューションを提供しています。部品や製造工程ごとの課題に向き合い、表面処理技術を通じた新たな価値の創出に取り組んでいます。
    マコーサイト:https://www.macoho.co.jp/

    【本件に関するお問い合わせ先】

    会社名  :マコー株式会社
    担当者  :総務部 広報課 須佐 吉和
    TEL   :050-5784-5918(直通)
    FAX   :0258-21-4124
    E-mail  :y_susa@macoho.co.jp
    WEB  :https://www.macoho.co.jp/contact_us.html