報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年5月29日 22:40
    れいめいクリニック浅草橋

    【健康診断で発覚】自覚症状ゼロで進行する「脂質異常症」の恐怖と、見過ごせない放置リスク

    ~ただの「コレステロール高め」と放置していませんか?突然の脳梗塞・心筋梗塞を招く理由と知っておくべき3つの基準値~

    「健康診断でコレステロールや中性脂肪の数値を指摘されたけれど、特にどこも痛くないから大丈夫」と放置していませんか?

    血液中の脂質バランスが崩れた状態を指す「脂質異常症」は、初期の自覚症状がほとんどないことから"サイレントキラー(沈黙の病気)"とも呼ばれる代表的な生活習慣病です。しかし、症状がないからと油断していると、血液が徐々にドロドロになり、ある日突然、命に関わる重篤な病気を発症するリスクを孕んでいます。

    今回は、脂質異常症の正しい基礎知識から、悪玉・善玉コレステロールの決定的な違い、放置することのリスクについて詳しく解説します。

    脂質異常症とは

    脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が基準から外れた状態が続く病気です。以前は高脂血症とも呼ばれていましたが、悪玉コレステロールが多い場合だけでなく、善玉コレステロールが少ない場合も含めて脂質異常症と呼ぶようになりました。

    脂質異常症は自覚症状がほとんどなく、健康診断で初めて気づくケースが多い病気です。放置すると動脈硬化が進み、脳梗塞や心筋梗塞などの病気につながるため、早めの対処が重要です。

    脂質異常症の種類と症状

    脂質異常症は、血液中のどの脂質の値が異常かによって種類が分かれており、それぞれ対処法も異なります。

    以下では、脂質異常症の3つの種類と症状をご紹介します。

    ・悪玉コレステロール(LDL)が多い
    ・善玉コレステロール(HDL)が少ない
    ・中性脂肪(トリグリセリド)が多い

    ひとつずつ見ていきましょう。

    悪玉コレステロール(LDL)が多い

    悪玉コレステロール(LDL)が基準値を超えて多い状態を、高LDLコレステロール血症といいます。LDLコレステロールは血管の壁に溜まりやすく、動脈硬化を引き起こす原因のひとつです。

    基準値はLDL140mg/dL以上とされており、この値を超えると脂質異常症と診断されます。

    初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下の症状が現れる場合があります。

    ・胸の圧迫感や痛み
    ・息切れ
    ・手足のしびれ
    ・ろれつが回らない
    ・めまい
    ・歩くと足が痛くなる(間欠性跛行)
    ・足の冷え
    ・まぶたの黄色いふくらみ(黄色腫)
    ・アキレス腱が太くなる

    脂っこい食事や運動不足、遺伝的な体質などが原因となる場合が多く、生活習慣を見直すのが大切です。

    善玉コレステロール(HDL)が少ない

    善玉コレステロール(HDL)が基準値を下回って少ない状態を、低HDLコレステロール血症といいます。HDLコレステロールは血管に溜まった余分なコレステロールを回収する役割を担っており、値が低いと血管の掃除が追いつかなくなります。

    HDLコレステロールの基準値はHDL40mg/dL未満とされており、初期症状はほとんどありませんが、進行すると以下の症状を引き起こす場合があります。

    ・胸の痛みや圧迫感
    ・息切れ
    ・めまい
    ・手足のしびれ
    ・ろれつが回らない
    ・手足の冷え
    ・疲れやすさ

    喫煙や運動不足によってHDLの値は下がりやすいため、禁煙や定期的な運動が改善に効果的です。

    中性脂肪(トリグリセリド)が多い

    中性脂肪(トリグリセリド)が基準値を超えて多い状態を、高トリグリセリド血症といいます。中性脂肪は体を動かすためのエネルギー源として必要ですが、摂りすぎると血液がドロドロになり動脈硬化を促進します。

    基準値は150mg/dL以上とされており、糖質やアルコールの過剰摂取によって値が上がりやすいです。

    中性脂肪が多くても、初期はほとんど自覚症状がありませんが、放置すると症状が進行し、以下のような症状が現れる場合があります。

    ・胸の痛みや圧迫感
    ・めまい
    ・しびれ
    ・手足のしびれ
    ・ろれつが回らない
    ・手足の冷え
    ・疲れやすさ

    食事の内容の見直しや定期的な運動が、数値の改善に有効です。

    悪玉(LDL)と善玉(HDL)の違い

    悪玉(LDL)と善玉(HDL)の違いは、コレステロールを運ぶ方向にあります。LDLは肝臓から全身の細胞へコレステロールを運ぶ役割を担っており、量が多すぎると血管の内側に蓄積して動脈硬化の原因になります。

    一方、HDLは血管に余ったコレステロールを回収して肝臓へ戻す働きをしており、血管の掃除役です。

    どちらも体に必要な存在ですが、バランスが崩れると血管に悪影響をおよぼします。

    脂質異常症になる原因

    脂質異常症になる原因は、生活習慣や体質、疾患などさまざまです。単一の原因ではなく、複数の要因が重なって発症する場合もあります。

    以下では、脂質異常症を引き起こす主な原因を解説します。

    ・飽和脂肪酸や糖質を摂りすぎる
    ・慢性的な運動不足が続く
    ・肥満による内臓脂肪が蓄積する
    ・遺伝的な体質が影響する
    ・喫煙や過度な飲酒を繰り返す
    ・ほかの疾患や服用薬が関与する

    ひとつずつ見ていきましょう。

    飽和脂肪酸や糖質を摂りすぎる

    飽和脂肪酸や糖質を摂りすぎると、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が増加します。

    飽和脂肪酸は肉の脂身やバター、ラード、乳製品などに多く含まれており、過剰摂取によってLDLコレステロールの値を押し上げます。

    糖質は体内で中性脂肪に変換されるため、白ご飯や菓子パン、甘い飲み物のとりすぎも脂質異常症の一因です。

    慢性的な運動不足が続く

    慢性的な運動不足が続くと、善玉コレステロール(HDL)の値が下がり、中性脂肪が増えやすくなります。体を動かすことで脂質の代謝が促進され、HDLコレステロールの産生が高まりますが、座りっぱなしの生活ではこの仕組みが働きにくくなります。

    デスクワークが中心の方や移動を車に頼りがちな方はとくに注意が必要です。

    肥満による内臓脂肪が蓄積する

    肥満によって内臓脂肪が増えると、中性脂肪の増加やHDLコレステロールの低下が起こりやすくなります。

    内臓脂肪は皮下脂肪よりも代謝が活発で、遊離脂肪酸を血液中に放出しやすい性質を持っています。この遊離脂肪酸が肝臓で中性脂肪に変換され、血液中に増加する仕組みです。

    とくにお腹まわりの脂肪が多いと脂質異常症のリスクが高まるため、適正体重の維持が重要です。

    遺伝的な体質が影響する

    遺伝的な体質が原因で、脂質異常症が起こる場合もあります。家族性高コレステロール血症と呼ばれる遺伝性の病気があり、生活習慣に問題がなくても若いころからLDLコレステロールが高い値になるのが特徴です。

    家族性高コレステロール血症の場合は食事や運動だけでは改善が難しく、薬物療法が必要になる場合もあります。家族に脂質異常症の方がいる場合は、若いころから定期的に血液検査を受けて値を確認するのがおすすめです。

    喫煙や過度な飲酒を繰り返す

    喫煙や過度な飲酒を繰り返すと、脂質異常症が悪化しやすいです。

    タバコに含まれる有害物質は血管を傷つけてHDLコレステロールを減少させ、動脈硬化を促進する働きがあります。

    アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を促すため、毎日の飲酒や大量飲酒は中性脂肪値を上昇させます。

    禁煙や飲酒量の見直しは、薬を使わずに脂質の値を改善できる手段のひとつです。

    ほかの疾患や服用薬が関与する

    脂質異常症は、ほかの疾患や服用中の薬が原因で起こる場合があります。甲状腺機能低下症や糖尿病、腎臓の病気などは脂質の代謝に影響を与え、二次的に脂質異常症を引き起こす場合があるのです。

    また、ステロイド薬や一部の降圧薬・利尿薬などの服用によって脂質の値が変動する場合もあります。こうした二次性脂質異常症は、もとの疾患や薬の調整をおこなうと改善できる場合があるため、主治医へご相談ください。

    症状がないからこそ、早期の「数値管理」が命を守る

    脂質異常症は、コレステロールや中性脂肪の異常があっても痛みや不調が一切ないため、「体調が良いから大丈夫」と放置してしまいがちです。しかし、自覚症状がないまま血管の老化(動脈硬化)は静かに進行し、ある日突然、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる重大な病気を引き起こします。

    沈黙の病気である脂質異常症を見逃さないためには、定期的な健康診断で自身の数値を正しく把握することが第一歩です。もし数値を指摘された場合は、放置せずに早めに対処を始めることが、未来の健康を守る確実な道となります。

    ※続く後編では、ドロドロ血液を卒業し、脂質異常症を効果的に改善するための「食事・運動・薬物療法」の具体的な実践メソッドについて詳しくお届けします。

    お問合せ先

    医院名 れいめいクリニック浅草橋
    (旧浅草橋西口クリニックMo)
    https://reimei-asakusabashi.emc.inc/

    院長 頴川 博芸(えがわ ひろき)
    診療科目:内科、泌尿器科、皮膚科、外科、在宅診療

    住所:〒111-0053 
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