報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年2月16日 17:31
    明日の京都 文化遺産プラットフォーム

    幻の京の大仏がAR技術で現代に蘇る 歴史と未来をつなぐ文化遺産プロジェクト始動

    明日の京都 文化遺産プラットフォーム(所在地:京都府京都市中京区西ノ京朱雀町1番地、代表:松浦晃一郎)は、豊臣秀吉が発願した「京の大仏」をAR(拡張現実)技術で現代に復活させるプロジェクトを開始いたしました。本プロジェクトは、歴史の波に翻弄され焼失した文化遺産を最先端技術で甦らせるとともに、文化財防災の重要性を広く伝える取り組みです。

    幾度の災害を乗り越えた歴史的遺産の復活

    京都の東山山麓には、かつて日本最大規模の大仏が鎮座していました。天正14年(1586年)、豊臣秀吉が奈良の大仏を超える高さ約19メートルの毘盧遮那仏の造営を開始し、文禄4年(1595年)頃に完成した大仏殿は、二重瓦で高さ約49メートル、幅約88メートル、奥行約54メートルという壮大な規模を誇っていました。現存する石垣の調査から、この大仏殿が東大寺の大仏殿を上回る規模であったことが明らかになっています。
    しかし、この幻の大仏は災害と不運の連続に見舞われました。初代の木製坐像は慶長大地震により開眼供養前に倒壊し、その後も銅製坐像の鋳造中の火災焼失、寛文近江・若狭地震による損壊、寛政10年の落雷による焼失を経験しました。最後に残された4代目の木製胸像も、昭和48年(1973年)の深夜の火災により焼失し、現在ではその姿を直接目にすることはできません。

    AR技術による文化観光資源の創出と文化財防災の啓発

    本プロジェクトでは、歴史的な史実や研究に基づくCG制作を第一段階として進め、大仏殿跡緑地公園を中心とした現地で、スマートフォンなどのデバイスを通じて幻の大仏を体感できる環境整備を目指します。当団体は、モデルとなる「京都大仏雛形」(東京国立博物館所蔵)と「大徳寺仏殿釈迦如来坐像」の研究成果を活用し、当時の大仏の姿を忠実に再現する予定です。
    このプロジェクトを通して、災害により繰り返し焼失した京の大仏の歴史から、現代における文化財防災の必要性を広く伝えるきっかけを創出いたします。同時に、新たな文化観光資源として京都の歴史的価値をさらに高め、国内外からの訪問者に対して、豊臣秀吉が託した先人たちの想いを次世代へ継承する重要性を訴求してまいります。

    先人の精神を現代に継ぐクラウドファンディング挑戦

    古来より大仏建立の精神には「一枝の草、一握りの土」という考え方がありました。身分や貧富の差なく、たとえ少しでも一助を担いたいという一人ひとりの想いを集めることが、この大事業を成し遂げる上で最も重要とされてきました。本プロジェクトは、この精神を現代に受け継ぎ、クラウドファンディングを通じて多くの支援者の想いを集めるものです。
    クラウドファンディングの募集は、READYFORプラットフォームを通じて3月23日(月)午後11時まで実施し、第一目標金額を500万円に設定いたします。All or Nothing方式を採用しており、目標金額に1円でも届かなければご支援金は全て返金される仕組みとなっています。ご支援をいただいた方のご名義は「第五代京の大仏設立者」として記録され、公式ホームページへの掲載も予定しております。

    方広寺と京都の歴史的背景

    方広寺は、豊臣家の栄華と終焉を象徴する史跡として広く知られています。1614年、秀頼が奉納した梵鐘に刻まれた銘文が、徳川家康による「方広寺鐘銘事件」の引き金となり、大坂冬の陣へと発展、豊臣家滅亡の契機となりました。現在も方広寺に残る梵鐘は、この歴史を物語る貴重な文化財です。
    明治3年の廃仏毀釈により、方広寺境内の大部分は失われ、現在の方広寺・豊国神社・京都国立博物館の敷地へと変わりました。大仏殿の中心部は大仏殿跡緑地公園として整備され、方広寺大仏殿跡及び石塁・石塔は国の史跡に指定されています。地元には「大仏前交番」といった名称が残り、江戸時代からの名物「大仏餅」を製造販売する甘春堂など、大仏があった名残が今なお見られます。

    団体の理念と15年の活動成果

    明日の京都文化遺産プラットフォームは、平成22年(2010年)の設立以来、京都の世界遺産をはじめとする文化遺産のネットワーク化を推進してきました。行政、市民、社寺、大学、企業が一体となり、「歴史を活かしたまちづくり」に取り組んでいます。2025年には設立15周年という節目を迎え、これまで以上に京都の文化遺産を「護り」「育み」「新しい文化を創造する」取り組みに注力いたします。
    若手メンバーが中心となって展開してきた「コツコツ!日本文化の扉シリーズ」では、日本の文化の扉を叩くきっかけを作ることを目指しています。「コツコツ」という言葉には「地道に文化の価値を伝え続ける」という想いが込められており、今回の京の大仏復元プロジェクトでも、一人ひとりの想いを「コツコツ」と集めて、みんなで歴史的な事業を成し遂げることを目標としています。

    応援メッセージと社会的意義

    ノンフィクション作家の秋尾沙戸子氏は「秀吉が京都の東山に描いた壮大な夢が、地震や火災、政治の荒波に呑まれ、ついに完成を見ることがなかった。ARだからこそできる、歴史と未来の出会いを、京都の記憶を次の世代へつなぐこの挑戦として心から応援している」とメッセージを寄せています。また、有限会社ワックジャパンの小川美知氏も、秀吉公への感謝の思いから本プロジェクトへの応援を表明しており、現在51名の支援者から総額193万5000円の支援を受けています。
    本プロジェクトは、単なるCG制作事業ではなく、先人たちの不断の努力で護り育まれてきた京都の文化遺産を損なうことなく後世へ継承し、さらに未来に向けてその意義を高めるための取り組みです。文化遺産を通じた強い連帯感が京都から日本へ、そして世界へ広がることを願い、多くの理解者・賛同者とのネットワーク拡大を目指しています。

    概要

    プロジェクト名:「京の大仏」AR復活プロジェクト
    実施期間:クラウドファンディング募集期間は3月23日(月)午後11時まで
    第一目標金額:500万円
    実行者:明日の京都 文化遺産プラットフォーム
    プロジェクト実施完了日:2026年8月18日
    資金の使途:第一段階となるCG制作費として活用

    会社概要

    企業名:明日の京都 文化遺産プラットフォーム
    住所:京都府京都市中京区西ノ京朱雀町1番地
    代表者名:松浦晃一郎
    設立:平成22年(2010年)
    事業内容:京都の文化遺産のネットワーク化、歴史を活かしたまちづくりの推進、文化遺産の保護・継承事業
    参考URL:https://readyfor.jp/projects/kyoto-daibutsu-ar