プレスリリース
百寿の琴電レトロ「20形23号」を次世代へ!クラウドファンディング最終段階へ

百寿の琴電レトロ「20形23号」を次世代へ!クラウドファンディング最終段階へ
香川県高松市を拠点とするNPO法人88が実施している「百寿の琴電23号、次世代に受け継ぐ応援を!」クラウドファンディングが、目標額245万円の達成に向け、残り12日(11月29日締切)の最終段階を迎えています。大正14年製造の電車・琴電レトロ「20形23号」の保存・修繕のための支援プロジェクトは、歴史的価値の高い車両を次世代に継承するための重要な取り組みとなっています。
https://readyfor.jp/projects/159977
"走る宝石箱"100歳の価値を未来へつなぐ使命
かつて高松の街を走り、多くの人々の暮らしを支えてきた琴電レトロ「20形23号」は、今年で製造から100周年を迎えました。美しい内装と正確かつ丁寧な仕上げが施された「走る宝石箱」と称されるこの芸術作品は、日本の鉄道文化遺産として極めて貴重な存在です。
NPO法人88代表理事の笹尾正福氏(71歳)は「この貴重な電車遺産を、鉄道ファンの皆さまとともに、次の世代へしっかりと受け継いでいきたい。それが私たちに課せられた責務である」と語ります。笹尾氏は建設業に40年間従事した後、2019年にNPO法人88を設立。現在は香川県高松市牟礼町大町にてお遍路さんの休憩所と共に、この歴史的車両の保存活動に取り組んでいます。
具体的な修繕計画と支援金の活用方法
今回のプロジェクトでは、2021年に実施した屋根工事に続き、次の100年へ安心して継承できるよう以下の修繕工事を予定しています:
• 雨樋の劣化箇所の修繕
• 台車上部の床の補強と修繕
• 仮設足場の設置および撤去工事
• 車庫からの出入庫を容易にするための改修工事
• 車止めの設置工事
• 教育的価値を高める展示改修(床の一部を透明素材に変更し、貴重な「吊掛モーター」が見える展示仕様に)
「23号」は100年前の製造時点ですでに美しい内装と正確かつ丁寧な仕上げが施されており、その価値を保存するための対策が急務となっています。
地域文化遺産の保存と市民参加の意義
近年、全国各地で歴史的な鉄道車両や文化遺産の保存活動が注目を集めています。老朽化した鉄道施設や車両の保存には多額の費用がかかる一方、公的支援だけでは十分でなく、市民参加型の保存活動の重要性が高まっています。
笹尾氏は「この電車を次の100年につなぐために、今、もう一度皆さまのお力をお借りしたい」と呼びかけ、地域の歴史や文化、技術を次世代に伝える取り組みを続けています。
支援締切は11月29日(土)午後11時まで。目標金額245万円を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。いただいた支援はすべて「23号」の維持・管理・整備に活用されます。
クラウドファンディング概要
• プロジェクト名:百寿の琴電23号、次世代に受け継ぐ応援を!
• 実施主体:NPO法人88(エイティエイト)代表理事 笹尾正福
• 目標金額:245万円
• 実施期間:2025年10月1日〜11月29日(土)午後11:00まで
• 支援方法:READYFORプラットフォームより
• プロジェクト完了予定日:2026年3月31日