プレスリリース
豪雨の富士で繰り広げられたプロフェッショナルの熱戦 卜部和久が2連勝、小林利徠斗は怒涛の追い上げ
2026インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer 第3・4戦レポート


2026インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer Rd.2が9月5日(土)・6日(日)、富士スピードウェイで開催された。プロフェッショナルレースは、インタープロトクラス12台、GR Supra GT4 EVO2によるSUPRAクラス6台がエントリー。5日に公式予選、6日に第3戦・第4戦の決勝が行われた。
公式予選は、夜半の降雨の影響がわずかに残る程度のドライコンディションの中、#3 卜部和久(INGING MOTORSPORT)が1分45秒514を記録してポールポジションを獲得。#44 山下健太(NAVUL)が2番手、#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)が3番手につけた。
迎えた6日(日)の決勝は、予選から一転して激しい雨に見舞われた。コース上には各所に川ができ、ハイドロプレーニングも発生するヘビーウエット。水しぶきで前車のライトさえ見えにくいほどの厳しいコンディションの中、9周または最大17分間で争われる第3戦はセーフティーカー(SC)先導でスタートした。
3周を終えるところでSCがピットへ戻り、いよいよ残り時間9分で決勝レースの火蓋が切られた。ポールの卜部が先頭を守る一方、その背後には山下が迫り、さらにクインタレッリ、#96 阪口晴南(K-tunes Racing)らが激しくポジションを争う。滑りやすい路面と極端に悪い視界の中でも、トッププロたちは一歩も引かない攻防を繰り広げたが、その中で強烈な存在感を放ったのが10番手スタートの#32 小林利徠斗(NETZ NOVEL MIE)だった。猛烈なペースで前を追い、#55 野尻智紀(人馬一体ドライビングアカデミー)をアドバンコーナーでアウト側から攻略すると、さらに#37 牧野任祐(キーパー号)をGRコーナーでオーバーテイク。そのまま#88 佐々木大樹(Pastel Motorsport)にも迫り、高速の300Rでイン側から勝負を仕掛けて前へ出るなど、一気に4番手まで浮上する怒涛の追い上げを披露した。
先頭では山下のプレッシャーを受けながら卜部がトップを守り切り、第3戦を制した。2位山下、3位ロニー・クインタレッリ、そして小林が4位となった。


第3戦のフィニッシュ順位から続けて行われた9周の第4戦も、厳しい雨によりSC先導でのスタートで、3周目にグリーンフラッグが振られバトルが始まった。ここでも小林の勢いは止まらず、4番手からスタートするとクインタレッリを300Rのアウト側から攻略して3番手へ浮上。さらに2番手の山下にも近づいて行き、第3戦から続く驚異的な速さでトップ争いに加わった。しかし、その後GRコーナーで山下と接触して車両にダメージを負い、ストップしてしまう。2戦ともに大きくレースを盛り上げた小林だったが、ここで戦列を離れることとなった。
このアクシデントでSCが導入され、第4戦は再び仕切り直しに。リスタートでは卜部が巧みに後続との間合いをコントロールし、山下の追撃を抑えてトップチェッカー。卜部が第3戦・第4戦を連勝し、山下が2戦連続2位、クインタレッリが2戦連続3位となった。
SUPRAクラスは、今シーズン初参戦となった#38 坪井翔(P.MU GR Supra GT4 EVO2)がポールポジションを獲得。そのまま終始レースをリードし、第3戦、第4戦を連勝した。


IPS 第3・4戦 優勝:#3 卜部和久(INGING MOTORSPORT)


「1レース目はセーフティカースタートになって、時間レースにもなったので周回数は少なくなりました。ただ、雨量が増えたり減ったりとコンディションが非常に不安定で、何度も川に乗って飛んでいきそうになりました。その中で、序盤は山下選手がすごく速くてかなり詰められたのですが、守るところはしっかり守りながら、最終的にはリードを築くことができたので良かったと思います。2レース目の方がさらに雨量が増えて、本当に何度も飛んでいきそうになりましたが、リスクをうまくコントロールしながら走ることができたと思います。かなり神経を使うレースでしたが、こういう経験は自分の糧にもなりますし、自信にもつながります。そういう意味でも、いいレースができたのではないかと思っています」