報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年11月4日 10:30
    株式会社エスアンドエフ

    毎年約1,800人の子どもが溺水で命を落とすベトナムへ  ― 日本のスイミングクラブと 筑波大学名誉教授が3都市で溺水防止教育を実施 ―

    川崎市宮前区で「サギヌマスイミングクラブ」を運営する株式会社エスアンドエフ(本社:神奈川県川崎市宮前区)は、同社事業本部長 兼 現地代表の鮎澤 貴孝の主催により、水泳教育、水辺の安全教育、着衣泳研究の第一人者である筑波大学名誉教授・椿本 昇三 氏とタッグを組み、2026年10月28日(水)から11月1日(日)までの5日間、ベトナム3都市(ダナン・ハノイ・ハイフォン)で溺水防止教育を実施しました。


    ハノイでのイベント集合写真

    ハノイでのイベント集合写真


    現地では、同社がベトナムに持つ姉妹校「Fuji Swimming Club」のコーチ陣も協力しました。本活動は、スポーツ庁が推進する国際協力事業「Sport for Tomorrow(SFT)」の一環として行ったものです。

    3会場で大学生・大学教員・子ども・現地水泳指導者など計約480名が参加。ハノイ会場にはベトナム政府関係者が来賓として出席しました。



    ■ 背景:ベトナムでは毎年約1,800人の子どもが水の事故で命を落としている

    河川・湖・運河が多く、雨季には洪水も発生するベトナムでは、溺水が子どもの命を脅かす深刻な社会課題となっています。ベトナム保健省によると、溺水で亡くなる子どもは年間約1,800人にのぼり、6~15歳の子どもにおける事故(外傷)死亡原因の第1位です(2026年3月 ベトナム保健省発表)。

    水の事故の多くは、日常の中で突然起こります。命を守るには泳力だけでなく、水辺の危険を知り、万一水に落ちたときに慌てず身を守る知識と技術が欠かせません。サギヌマスイミングクラブは、日本のスイミングクラブとして培ってきた指導ノウハウと椿本氏の知見を、水難事故の多い地域へ届けるため本活動を実施しました。


    ハノイ 講義の様子

    ハノイ 講義の様子


    ■ 活動のポイント

    1. 第一人者による「自分の命を守る」技術の直接指導

    テーマは「自分の命を守るための水辺の安全教育と着衣泳の実践」。椿本 昇三 氏の指導のもと、海や川で事故が起こりやすい場面とその防ぎ方、水に落ちたときに慌てず浮いて呼吸を確保する方法、服を着たまま水に入ったときの体験(着衣泳)、そして体力を消耗せずに泳ぎ続けられる「エレメンタリーストローク」を、実技を交えて伝えました。


    2. 「教える人」を育て、ベトナム国内での継続的な普及へ

    一度きりのイベントで終わらせないため、各会場で現地の水泳指導者・体育教員向けの指導者研修を同時に実施しました。体育大学・海事大学の学生と教員に指導法を伝えることで、受講者が指導者となり、ベトナム国内で溺水防止教育が継続的に広がる仕組みづくりを目指します。


    3. 姉妹校との連携で、現地に根付く国際協力のモデルに

    現地で日常的に指導にあたる同社の姉妹校Fuji Swimming Clubのコーチ陣が加わったことで、講習後もベトナムの指導者自身が教え続けられる体制を整えました。在ダナン日本国総領事館や現地大学の幹部も出席し、日越の官民・教育機関が連携する国際協力のモデルケースとなりました。


    ハノイ市青年団から感謝状の授与式

    ハノイ市青年団から感謝状の授与式


    ■ 各会場の実施内容

    初日の10月28日(水)13時30分から16時30分には、ダナン体育大学(ダナン)で大学生・大学教員約200名を対象に実施しました。同大学からは副校長、教育部長、体育部長、水中スポーツ責任者らが出席し、来賓として在ダナン日本国総領事館の領事もご臨席いただきました。


    ダナン体育大学での講義の様子(1)

    ダナン体育大学での講義の様子(1)

    ダナン体育大学での講義の様子(2)

    ダナン体育大学での講義の様子(2)

    ダナン体育大学 集合写真

    ダナン体育大学 集合写真


    10月31日(土)8時30分から11時30分には、ハノイ子ども宮プール(ハノイ)で約200名が参加しました。ベトナム政府関係者が来賓として出席し、現地サポートコーチ7名が運営を支えました。

    最終日の11月1日(日)8時から11時には、ベトナム海事大学(ハイフォン)で大学生・大学教員約80名を対象に実施し、現地サポートコーチ8名が同行しました。

    3都市・3回の開催で、参加者は計約480名となりました。


    本活動は、株式会社エスアンドエフ 事業本部長 兼 現地代表の鮎澤 貴孝が主催し、椿本 昇三 氏(筑波大学名誉教授)と小池 忠昭 氏(同社スイミング事業部長)が指導を担当、Fuji Swimming Club(ベトナム・サギヌマスイミングクラブ姉妹校)のコーチ陣や現地のスイミングクラブが協力しました。


    ハイフォン ベトナム海事大学での講義(1)

    ハイフォン ベトナム海事大学での講義(1)

    ハイフォン ベトナム海事大学での講義(2)

    ハイフォン ベトナム海事大学での講義(2)


    ■ コメント

    主催

    株式会社エスアンドエフ 事業本部長 兼 現地代表 鮎澤 貴孝

    「泳げること」と「溺れないこと」は、必ずしも同じではありません。水難事故を防ぐためには、泳ぐ技術だけでなく、水辺の危険を正しく理解し、事故を未然に防ぐ知識や、万が一の際に自分の命を守る技術を身につけることが重要です。

    また、子どもたちへの教育だけでなく、保護者や学校の先生、水泳指導者、地域の関係者など、子どもたちを取り巻く大人たちが正しい知識を共有し、協力していくことが欠かせません。

    今回の活動をきっかけに、ベトナムで溺水防止教育がさらに広がり、一人でも多くの子どもたちの命を守ることにつながればと願っています。


    筑波大学名誉教授 椿本 昇三 氏

    溺水防止のためには、「水の中の安全に対する知識とサバイバル技能の習得」が重要です。今回のイベントでは、初歩的泳ぎを通して、ベトナムの子ども達への水中安全教育の啓発活動を行いました。非常に積極的な学習態度で、将来の溺水者削減のスタートが切れたと思います。今回だけで終わらず、継続してこの活動が行われれば、溺水者を減少させる事になると思います。


    サギヌマスイミングクラブ 【スイミング事業部長】小池 忠昭 氏

    私たちは地域のスイミングクラブとして、日々『泳げる』だけでなく『自分の命を守れる』子どもを育てることを大切にしてきました。その想いを国境を越えて届けられたことを誇りに思います。今回の経験を未来に繋げるために、この活動を継続して広げていきます。



    ■ 今後の展望

    本事業を単発の講演事業で終わらせることなく、継続的な人材育成及び情報共有を目的とした「日越溺水防止教育ネットワーク」の構築を目指します。ネットワークには大学、スポーツ団体、教育機関等の参加を想定し、将来的な共同事業や人材交流につなげます。



    ■ 会社概要

    会社名 : 株式会社エスアンドエフ

    所在地 : 神奈川県川崎市宮前区鷺沼1-11-17 STR73ビル 4階

    代表者 : 小倉 謙

    事業内容: スイミングクラブ運営、パーソナルトレーニングジム運営 ほか

    URL   : https://sandf-since1972.hp.peraichi.com/saginumasc.arugo.tbp/