報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年10月6日 13:00
    一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン

    SEA/J CTF(Capture The Flag)競技大会2026を開催!!

    ~アカデミー認定校の学生を対象に、CTF for Students第四回の大会を実施~

    一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(代表理事:下村 正洋、以下「SEA/J」)は、アカデミー認定校への支援策として学生を対象にSEA/J CTF for Students第四回大会を開催しました。


    SEA/Jは、2002年に国内初のセキュリティ資格認定団体として設立以来、セキュリティ教育の重要性をテーマに活動を続けています。近年、経済社会のデジタル化により、あらゆる職務においてサイバーセキュリティリスクへの理解、スキル習得が求められるようになりました。その中で、座学中心になりがちなセキュリティ学習に対して、実践的なチャレンジをしていくCTFは非常に有効な学習方法です。また、セキュリティに興味を深める切っ掛けとしても最適な場となります。SEA/Jは、学生の学習意欲向上とセキュリティスキルアップを目指し、2023年度からCTF競技大会を実施しています。2026年8月に第四回となるCTF大会を開催し、たくさんのチームが競いました。


    SEA/J CTF for Students2026

    SEA/J CTF for Students2026


    アカデミー認定校の学生を対象にCTF第四回大会を8月5日に開催しました。競技時間は朝10時から夕方5時までの7時間の長丁場の本格的なCTF競技大会です。

    参加者116名(41チーム)が腕を競いました。

    今回も、すべてのチームが対象の「オープンクラス部門」と、1年生だけのメンバーで構成されたチームが対象の「フレッシュマンクラス部門」の2つを設けました。学習を始めて間もない1年生にはCTFはハードルが高い競技かもしれませんが、セキュリティに興味を持ってもらうためにも優勝のチャンスが生まれる企画としています。


    【詳細はこちら】 https://www.sea-j.net/ctf2026



    ■競技結果

    結果

    結果


    【競技の様子】

    第四回大会は、これまで以上にハイレベルな戦いとなりました。競技序盤から2チームが抜け出し、その後も激しい首位争いが続きました。最終的には3チームが全問正解を達成し、クリアタイムの差によって順位が決定するという接戦となりました。

    上位入賞チーム以外も非常に健闘し、多くのチームが昨年と比べて約2倍のペースで正解を積み重ねました。また、10位以内に入ったチームはすべて5,000点を超えるハイスコアを記録しており、終盤まで順位が大きく入れ替わる見応えのある展開となりました。


    大会全体の結果を見ると、全チームの平均正解率は58%と、昨年の38%を大きく上回りました。問題の難易度は昨年と同程度に設定していたため、主催者としてはうれしい誤算といえる結果でした。

    要因の一つとして、CTFという競技そのものが徐々に定着してきたことが挙げられます。実際に、昨年や一昨年の大会にも参加していたメンバーを含むチームは比較的上位に入賞しており、競技の進め方や問題へのアプローチ、事前準備などのノウハウが蓄積されていたことが好成績につながったと考えられます。


    また、近年急速に進展しているAIの活用も無視できない要素です。サイバーセキュリティの現場では、すでに「AIを活用する側」と「AIを悪用する側」のせめぎ合いが始まっており、技術者にはAIを効果的に活用する能力も求められています。SEA/J CTFでは、AIを含む各種ツールや手法の利用を制限しておらず、参加者は自由に活用することができます。加えて、さまざまな支援ツールの性能向上も、競技レベル全体の底上げに影響していると考えられます。

    一方で、AIの進化と普及は当初の想定を上回るスピードで進んでいます。そのため、来年度以降のCTF競技大会におけるAI活用の位置付けやルール整備については、早期に議論を進めていく予定です。

    なお、優勝チームのインタビュー記事は近日公開予定です。ぜひご期待ください!


    【問題別の傾向】

    ●カテゴリー別正答率:出題は昨年と同じバランスになるようにセットしています。

    問題カテゴリ別正解率

    問題カテゴリ別正解率


    下記参考:2025年度結果

    問題カテゴリ別正解率(昨年)

    問題カテゴリ別正解率(昨年)


    今年は昨年と比較して、フォレンジック、バイナリの正答率が高く、セキュリティの技術としては重要な要素として参加者が準備してきたと想定されます。


    ●難易度別正答率:易しい(A)~~~(D)難しい

    難易度別正解率

    難易度別正解率


    今年の特徴としては、難易度が高い問題について正答率が大幅にあがっています。問題内容自体は昨年と違いますが、解くためのアプローチ、考え方としては共通している部分も多く、また、Webなどで一般公開されているCTF競技や問題チャレンジなどで力を磨いたのかもしれません。


    尚、大会結果については、学生の理解度や学習進度の参考にもなるように参加チームの先生方に詳細情報を共有しています。本記事以外の各種詳細データもたくさんあり、学校別/チーム別/参加者個人別の順位や正解率、問題ごとの正誤解答情報など、先生方に好評を得ています。



    ■参加者アンケートの概要

    今回も多数の参加者にアンケートの協力を頂戴しました。

    詳細はホームページの開催レポートをご覧ください。

    【開催レポート】 https://www.sea-j.net/partner-ctf2026report


    参加経験について

    参加経験について


    過去に経験ありの方が徐々に増えてきています。ただし、今回も1年生の参加も多数あり、セキュリティに興味を持ってもらうことで今後の学習モチベーション向上が期待されます。また、例年と同じく、セキュリティに関係する学科以外の参加も多く、CTFという競技がIT系全般の学生に浸透している傾向にあります。


    問題全体の難易度について

    問題全体の難易度について


    全体の傾向としては、過去の大会とほぼ同じでした。全体の難易度は昨年とほぼ同じの構成になっていました。

    全体の正答率は昨年に比較して高かったのですが、難易度として感じるものは同じだったようです。高難易度の問題にチャレンジしたチームが多かったのはとても好ましい傾向です。


    大会は楽しかったですか

    大会は楽しかったですか


    前述の難易度の質問では、ほとんどの参加者が「難しい・・・」と感じていたようですが、実はとても楽しんでもらえたようです。今年も、「難しい」=「楽しくない」ではなく、難しいから楽しい、ということが証明されました。技術者に限らず、難しい課題に挑戦することには、楽しさや面白さを感じるものです。

    実社会に出ると、「難しい」ことがたくさん起きてきます。CTF競技と同じように、それを楽しんで乗り越えてもらえると嬉しいです。


    参加はスキルアップにつながりましたか

    参加はスキルアップにつながりましたか


    楽しみながら、悩んで、考えて、調査して、試行錯誤して、チームメンバーと議論して、競技中にはいろいろな事が起きたと思います。このような積み重ねがスキルアップに繋がっていくと思います。


    SEA/Jはセキュリティ認定資格の運営団体です。事業の根底にはセキュリティ人材を多数輩出し多数の方々のセキュリティスキルアップによって社会に貢献することが目的です。CTF大会はこれから社会で活躍する学生、学生を社会に輩出する学校、先生方への強力な支援策です。



    【IT系専門学校の皆様へ】

    認定資格の運営事業者としてはこのようなイベント開催は出来ていないと思います。CTF以外にも、講師研究会など、先生方への支援策もたくさん実施中です。これを機会に、アカデミー認定校への参画を是非ともご検討ください。