プレスリリース
セキュアなフィジカルAI活用を支える環境を「docomo business SIGN(R)」で実現
~MECと「GPUaaS」を直結し、1GPU単位から利用できるソブリンAI環境を提供~
NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)は、セキュリティ機能を標準搭載したIoT向けのNaaS(Network as a Service)である「docomo business SIGN(R)」※1の「Advanced」メニューを強化し、IoTデータの収集からAI推論までを一体で行えるソブリンAI環境※2の実現に向けた機能拡充を2026年12月に提供開始します。
モバイルネットワークに直結したMEC※3サーバー基盤とGPUクラウドサービス「GPUaaS※4」を直結することで、オンプレミスに依存しない新たなソブリンAI環境の利用形態を実現します。また、お客さまは自社でGPU設備を保有することなく、1GPU単位から必要な計算リソースを利用できるため、初期投資を抑えながら柔軟にリソースを拡張できます。
これにより、映像AIやロボット、自動運転などのフィジカルAIサービスの迅速な事業化を支援します。
1.背景
労働人口の減少や熟練作業者の不足などを背景に、AIを活用した業務自動化や高度化へのニーズが拡大しています。国内AIシステム市場は、2025年~2030年に年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)28.1%で成長すると予測されており※5、製造業や物流業をはじめとする幅広い業界でAI活用が加速しています。一方で、AI活用の対象は個人情報に関わる映像や製造上の機密データなどへ広がっており、国内で管理された環境の中でデータを安全に収集・処理したいというニーズも高まっています。また、フィジカルAIの安全性確保のために、十分に管理・統制できるAI環境を用いることの重要性も高まっています。こうした中で、データ主権性と安全性が確保できる、いわゆるソブリンAI環境の重要性が増しています。しかし、こうした環境を自社で構築するためには、高額なGPU設備の購入に加え、サーバーやネットワークの設計・運用が必要となるため、初期投資や運用負荷が課題となっています。
NTTドコモビジネスは、こうした課題に対応するため、「docomo business SIGN(R)」の「Advanced」メニュー※6を強化し、IoTデータの収集からAIによる分析・推論までを支えるソブリンAI環境を実現します。
2.ソブリンAI環境の実現に向けた機能拡充内容
主な機能拡充内容は、以下のとおりです。
(1)「docomo business SIGN(R)」のMECサーバー基盤とGPUaaSの直結モデルを提供
「docomo business SIGN(R)」のモバイルネットワークに直結したMECサーバー基盤と「GPUaaS」を直結し、一体的に提供します。お客さまは「docomo business SIGN(R)」のご契約内で必要なGPUリソースを利用でき、データ収集・蓄積からAI推論までをソブリンAI環境上で一体的に実行できるようになります。ソブリンなMEC環境とGPUaaSを組み合わせ、サービスメニューとして提供するのは国内企業では初※7となります。従来ソブリンAI環境の実現にはオンプレミス設備の構築が前提でしたが、これにより必要な機能をサービス型で利用できるようになり、オンプレミスに依存しない新たなソブリンAI環境の利用形態を実現します。
(2) AIアプリケーションの効率的な展開・運用を支えるマネージドコンテナ実行基盤
MECサーバー基盤および「GPUaaS」上でマネージドコンテナ実行基盤を2027年度に提供予定です。これにより、開発したAIアプリケーションを、環境差異を意識することなく迅速にMEC環境へ展開できるようになります。さらに、利用状況に応じたスケールアウトや負荷分散を自動化することで、インフラ運用の負荷を大幅に軽減します。お客さまはインフラ管理を意識することなく、AIアプリケーションの開発・運用に集中できます。
これらの機能拡充により、お客さまはAIサービスの事業化に必要なインフラの構築・運用負荷を軽減し、安全かつ柔軟にAI活用を推進できるようになります。個人情報に関わる映像データや製造上の機密データをソブリンAI環境で安全性に配慮して活用できるほか、自社でGPUを保有することなく1GPU単位から利用できるため、初期投資を抑えながら事業の成長に応じてオンデマンドでリソースを拡張できます。さらに、マネージドコンテナ実行基盤により、AIアプリケーションの実行環境構築や運用管理の負荷を軽減できます。これらにより、お客さまのAIサービスの迅速な開発・事業展開を支援します。

<イメージ図>
3.本機能拡充を活用したソリューション展開
本機能は、モビリティ分野で取得される映像や走行データなどを安全に収集・処理し、AIによる分析・推論に活用できる特長を生かし、以下のソリューションへの活用・適用を予定しています。
(1)「NTTモビリティ 運行アシスト」におけるAI機能での実証
NTTモビリティが提供する「NTTモビリティ 運行アシスト」では、自動運転サービスにおける運行管理の高度化に向けて、車内外の安全性確保などの一部を代替するAI機能の提供を予定しています。これらの機能の活用が見込まれる交通事業者等の車両運行においては、解析対象映像に映り込む乗客などの個人情報の保護が求められるため、データの学習利用や処理地域を適切に制御できるAI環境を活用したAI機能の実用性や運用性を検証します。本実証を通じて、効果的に映像解析および業務へのフィードバックを行う映像AIの実運用モデルを確立し、公共交通分野におけるAI活用の拡大と、自動運転サービスの安全な社会実装をめざします。(実証時期:2026年度秋予定)
(2) 「docomo business SIGN(R)」のデータ活用基盤におけるソブリンAI環境適用モデルの拡大
データ活用基盤のラインアップの一つである「通信安定化ソリューション/intdash」※8は、モビリティ分野における自動運転やロボットの遠隔制御・監視に向け、MEC上に協調型インフラ基盤やリアルタイムデータ収集基盤を配備し、安定した通信品質によるリアルタイムかつ欠損のないデータ連携を実現するソリューションです。自動運転車やロボットの運用では、各種の取得データのAI処理にもとづく高度な制御や分析が期待されますが、その一方で、AIの誤動作が物理的な事故や設備損傷につながる危険性があります。これを回避するためには、不正や攻撃への耐性を備えたソブリンAI環境を用い、安全性を確保することが重要となります。そこで、本機能拡充を通じ、「通信安定化ソリューション/intdash」をはじめとするデータ活用基盤のソブリンAI基盤の適用を進め、フィジカルAI分野におけるユースケース拡大を推進します。(展開時期:2026年度第3四半期予定)
4.提供開始予定日
「docomo business SIGN(R)」MECサーバー基盤とGPUaaSの直結モデルを提供:2026年12月
マネージドコンテナ実行基盤:2027年度(検討中)
5.利用料金
NTTドコモビジネス営業担当までお問い合わせください
6.お申し込み方法
NTTドコモビジネス営業担当までお問い合わせください
7.今後の展開
NTTドコモビジネスは、AI時代に最適な次世代ICTプラットフォーム「AI-Centric ICTプラットフォーム(R)※9」構想のもと、さまざまな分野で本機能の適用する領域を拡大し、フィジカルAIの迅速な事業化を支援していきます。また、当社の映像AIプラットフォームサービスである「docomo business SIGN(R) VPaaS」にソブリンAI環境を適用することで、秘匿性の高い映像データの取扱に適した映像蓄積・解析サービスの提供を予定しています。
8.NTT docomo Business Forum'26出展情報
2026年10月8日(木)、9日(金)に開催する「NTT docomo Business Forum'26」にて、本サービスを紹介予定です。詳細は、公式Webサイトの展示情報よりご確認ください。
公式Webサイト:NTT docomo Business Forum'26
■展示名:現場から生まれるデータを、AIで価値に変える
■展示番号:IT-01
*会場:ザ・プリンス パークタワー東京 B2フロア
*日時:2026年10月8日(木)、9日(金) 9:30~17:30
*参加方法:完全招待制
*参加費用:無料
「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。
https://www.ntt.com/about-us/nttdocomobusiness.html

※1:「docomo business SIGN(R)」とは、セキュリティ機能を標準搭載したIoT向けサービスです。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0926_2.html
※2:ソブリンAIとは、データを国内で保管・処理するなど、データ主権に配慮しながらAIを活用する考え方です。
※3:MECとは、「Multi-access Edge Computing(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)」の略称です。従来のクラウドサービスとは異なり、端末に近い場所にサーバーを設置して通信の遅延を低減する「エッジコンピューティング」の一種です。特にモバイル端末やIoT機器に特化した技術として開発されました。
※4:GPUaaSとは、NTTドコモビジネスが2026年9月17日に発表した、高性能なGPUリソースとAI開発環境を統合したGPUクラウドサービスです。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2026/0917.html
※5:出典元 IDC Market Forecast:国内AI市場予測、2026年~2030年、doc#JPJ53498426, June 2026
※6:「docomo business SIGN(R)」のAdvancedメニューとはdocomo business SIGN(R)が提供する回線アクセスメニューの一つで、5G回線による大容量通信に対応したメニューです。
※7:当社調査による(2026年9月時点)
※8:「通信安定化ソリューション/intdash」とは、データ連携プラットフォーム「intdash」と通信品質の最適化技術を組み合わせ、映像やセンサーデータなどの大容量データを安定的に伝送するソリューションです。
※9:AI-Centric ICTプラットフォーム(R)とは、企業がAIを活用して、生産性の抜本的改善、競争力強化やビジネスモデル変革を進めるAI時代に最適な次世代ICTプラットフォームのことです。