報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年9月18日 11:00
    京都府立堂本印象美術館

    開館60周年記念 特別企画展II 「モデルになったミューズたち」堂本印象美術館で10/15開幕

    京都府立堂本印象美術館は、2026年10月15日(木)~12月20日(日)、〈開館60周年記念〉特別企画展II「モデルになったミューズたち」を開催します。日本画家・堂本印象(1891-1975)が生涯描き続けた女性像を、10代の「コマ絵」から代表作《木華開耶媛》、戦後の現代女性像まで約60年の画業を通して紹介。初公開作品も登場します。


    モデルになったミューズたちA4チラシ表面

    モデルになったミューズたちA4チラシ表面


    ■展覧会概要

    芸術家にとってモデルとは、美貌を超えた崇高な美の象徴 ― すなわち「ミューズ」と言えるでしょう。堂本印象(1891-1975)は、初期から晩年までさまざまな女性をモデルに描き続けました。例えば、10代の学生時代には生活の匂いのする女性たちを生き生きとあらわし、20代になると花街の女性を取材し、彼女たちの妖艶さと内面に迫りました。こうした青春時代を経て、20代後半に日本画家として本格的に歩みはじめてからは、女性を芸術的表現の中で捉え、伝統美から革新的な手法にいたるまで、一所にとどまらない多彩なアプローチでその美に迫りました。本展では、堂本印象が挑み続けた深く豊かな女性表現の世界を紹介します。



    ■みどころ

    ●10代に熱中した「コマ絵」から最晩年の女神まで、印象の描く多彩な女性美の世界を紹介

    明治40年代、少年時代の印象は、学業のかたわら雑誌の懸賞「コマ絵」(雑誌の挿絵の一種)に投稿して、上位入賞の常連として活躍しました。本展では、コマ絵制作のため描いたスケッチ、大正時代に入り無名の新進気鋭画家時代に好んで描いた竹久夢二風の流行絵、そして日本画家として活躍してから取り組んだ伝統美による女性像、さらに、戦後、革新的表現に挑む中で捉えた現代女性の姿など、多彩な表現を紹介します。


    ●代表作《木華開耶媛(このはなさくやひめ)》や初公開作品もこの機会に

    人気作品《木華開耶媛》を下絵と共に紹介します。印象が表現を意図した女神像の謎に迫ります。


    ●国の登録有形文化財の「山のアトリエ」公開に際し、「山のアトリエ」で描いた女優高峰秀子をモデルにした作品を紹介

    雑誌の表紙のため、女優高峰秀子をモデルにした原画、スケッチなどを紹介します。

    昨年、国の登録有形文化財に登録された「山のアトリエ」での画家とモデルの制作秘話なども紹介。



    ■おもな出展作品

    《應無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)》昭和49年(1974)

    亡くなる前年に描いた作品。清らかな心を持ち、とらわれてはならないという仏教の教えを表す。東西の美が融合した天女たちの姿からは、芸術的苦悩から解き放たれ、明るさに満ちた画家の境地を示す。


    堂本印象《應無所住而生其心》昭和49年(1974) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《應無所住而生其心》昭和49年(1974) 京都府立堂本印象美術館蔵


    《和倉温泉の女》大正3年(1914)

    20代、新進気鋭の画家として花街などの女性を取材し、その内面までリアルに表現。


    堂本印象《和倉温泉の女》大正3年(1914) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《和倉温泉の女》大正3年(1914) 京都府立堂本印象美術館蔵


    初公開

    《写霊図》大正15年(1926)

    中国の宮廷風俗やインド・ペルシャのミニアチュールを参考に理想美を追求した作品。堂本印象の母の愛蔵品。


    堂本印象《写霊図》大正15年(1926) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《写霊図》大正15年(1926) 京都府立堂本印象美術館蔵


    《桜狩》昭和3年(1928)

    近世風俗を昭和初期の美意識で描いた作品。衣裳の取り合わせや、豊かな色彩感覚なども見どころ。堂本印象の母の愛蔵品。


    堂本印象《桜狩》昭和3年(1928) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《桜狩》昭和3年(1928) 京都府立堂本印象美術館蔵


    《木華開耶媛》昭和4年(1929)

    妹がモデルの印象の代表作を下絵と併せて展示。


    堂本印象《木華開耶媛》昭和4年(1929) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《木華開耶媛》昭和4年(1929) 京都府立堂本印象美術館蔵


    《八時間》昭和26年(1951)

    戦後、現代社会に目を向け、働く女性を題材にキュビズムの手法を取り入れ、鮮やかに表現。


    堂本印象《八時間》昭和26年(1951) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《八時間》昭和26年(1951) 京都府立堂本印象美術館蔵


    《黒衣の高峰秀子》昭和30年(1955)

    「山のアトリエ」で女優高峰秀子をモデルに描いた作品。


    堂本印象《黒衣の高峰秀子》昭和30年(1955) 京都府立堂本印象美術館蔵

    堂本印象《黒衣の高峰秀子》昭和30年(1955) 京都府立堂本印象美術館蔵


    ■概要

    展覧会名:日:〈開館60周年記念〉特別企画展II モデルになったミューズたち

         英:Special exhibitionII commemorating the 60th Anniversary of the museum’s opening

           Muses-The Models Who Inspired Insho’s Art

    会期  :2026年10月15日(木)~12月20日(日)

    開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)

    休館日 :月曜日(ただし11月23日(月・祝)は開館)、11月24日(火)

    観覧料 :一般 600(480)円、高大生 450(360)円、65歳以上 300(240)円(要公的証明書)

         ※( )内は20名以上の団体料金。

         ※中学生以下および障害者手帳をご提示の方(介護者1名を含む)は無料。

    主催  :京都府、京都府立堂本印象美術館(指定管理者:公益財団法人京都文化財団)、京都新聞

    助成  :一般財団法人 地域創造



    ■関連イベント

    ●学芸員によるギャラリートーク(申込不要、要観覧券)

    日時:2026年11月3日(火・祝)、11月28日(土) いずれも14:00~

    会場:2階展示室



    ■野外イベント

    ●第8回野外いけばな展

    本展覧会にあわせて、京都の華道界の次代を担う若手華道家によるいけばな展を開催。

    会期:2026年10月15日(木)~10月18日(日)

       ※10月15日午前は生け込みの様子をご覧いただけます。

    会場:美術館庭園【入場無料】



    ■特別公開

    ●「山のアトリエ」公開【期日限定】

    昨年8月に国の登録有形文化財に登録された「山のアトリエ」の改修を終え、期日限定で公開。

    公開日:2026年10月18日(日)、11月22日(日) ※詳細は当館HPにてお知らせします。