プレスリリース
【クルマとAIの使い方に関する意識調査】 生成AIは6割が利用、一方で8割がクルマの相談はしない
~AI利用者の4割が誤りに遭遇、クルマの最終判断をAIに任せる人は3.6%~
リセールバリュー総合研究所(所在地:東京都港区港南)は、全国の普通自動車運転免許を保有する男女361人を対象に「クルマとAIの使い方に関する意識調査」を実施しました。
本調査では、生成AIの利用頻度や日常での浸透度から、車種選びや購入、維持、売却といったクルマの各場面でAIをどのように使っているか、さらにAIの助言をどこまで信頼し、どこまで判断を任せられると考えているかまで、生活者と生成AIの距離感を多角的に分析しました。本リリースでは、生成AIが日常のツールとして広がる一方で、クルマの判断はいまだAIに委ねられていない実態を明らかにします。
【調査概要】
実施内容:クルマとAIの使い方に関する意識調査
調査対象:全国の普通自動車運転免許を保有する男女361人(18~69歳)
集計方法:インターネット調査 (サーベロイド)
調査期間:2026年8月14日~15日
■ リリースサマリー
・生成AIの利用は6割超 一方でクルマの相談に使う人は2割どまり
・約8割が「金額にかかわらずAIだけでは判断しない」 委ねられるのは1万円未満まで
・AIに任せてよいのは「情報整理」まで 最終的な購入判断を任せる人は1割未満
・AIが出す中古車相場「とても信じられる」は1.9% ただし使うほど信頼は上昇
■ 生成AIの利用は6割超、一方で4割は「使ったことがない」

Q. 生成AI(ChatGPT、Gemini、Copilotなど)をどのくらいの頻度で使っていますか?
調査によると、生成AIを何らかの頻度で利用している人は6割を超える一方、「使ったことがない」人も38.0%と最も多く、利用の有無がくっきりと二分される結果となりました。日常的に使う層をみると「週に数回」が21.3%、「ほぼ毎日」が12.5%と、あわせて3割超が生活に定着させている一方、「月に数回」以下のライトな利用にとどまる人も少なくありません。生成AIが急速に普及するなかでも、日常的に使いこなす層と、まだ手に取っていない層とが並存している実態が明らかになりました。
■ 日常でAIを使う人もクルマの相談は別 8割近くが「クルマでは使っていない」

Q. クルマに関することで、生成AIに質問・相談したことがあるものをすべて選択してください。
調査によると、生成AIを使う人でも、クルマに関して質問・相談したことがある人は21.3%にとどまり、8割近く(78.7%)が「クルマのことでは使っていない」と回答しました。
相談した人の内容を購入プロセス別にみると、「出会う(車種検討・比較)」「買う(支払い・契約)」がそれぞれ半数と多い一方、「手放す(売却・査定)」は15.9%と最も低くなっています。男女差はほとんどみられず(男性20.6%、女性22.0%)、性別を問わずクルマの相談にAIを活用する人は限られています。日常的にAIを使いこなす人でも、クルマの意思決定にはまだ持ち込んでいない様子がうかがえます。
■ 約8割が「金額を問わずAIだけでは判断しない」上限も「1万円未満」が最多

Q. 生成AIの助言だけで判断してよいと思える金額の上限を教えてください。
調査によると、生成AIの助言だけで判断してよいと思える金額について、「金額にかかわらずAIだけでは判断しない」と答えた人が77.8%と約8割を占めました。裏を返せば、金額次第でAIだけでも判断してよいと考える人は2割強(22.2%)にとどまります。その少数派の内訳をみても、許容できる上限は「1万円未満」が10.5%と最も多く、金額が上がるにつれて割合は小さくなり、「50万~100万円未満」は0%、「100万円以上でも構わない」も1.1%と、高額帯ではほとんどみられません。
1万円という水準は、車検や買い替えはもちろん、日常的な整備費にも満たない金額であり、実際にクルマにかかる出費の大半は、AIだけの判断では任せられないことを意味します。クルマという大きな買い物において、AIを最終的な判断材料の中心に据えることへの強い慎重さが、金額の面からもはっきりとうかがえます。
■ AIに任せてよいのは「情報整理」まで 最終判断を委ねる人はわずか3.6%

Q. 生成AIに任せてよいと思う領域と、任せたくない領域をそれぞれ教えてください。
調査によると、生成AIに任せてよい領域として最も多く挙がったのは「情報の整理・要約」で61.5%と過半数を占め、「任せたくない」(24.7%)を大きく上回りました。しかし「任せてよい」が「任せたくない」を明確に上回るのはこの情報整理のみで、「価格や相場の提示」(任せてよい37.1%/任せたくない39.1%)や「候補の絞り込み」では両者が拮抗します。
さらに「契約内容のチェック」「整備の要否判断」「売却先の選定」といった具体的な判断を伴う領域では、いずれも「任せたくない」が半数近くにのぼりました。とりわけ「最終的な購入判断」を任せてよいとした人はわずか3.6%にとどまり、「任せたくない」が59.6%と大きく上回っています。下調べや情報整理はAIに任せても、選ぶ・決めるという意思決定は人が握るという役割の線引きが、明確に表れる結果となりました。
■ AIが出す中古車相場「とても信じられる」はわずか1.9% ただし使うほど信頼は上昇

Q. 生成AIが提示する中古車の相場の数字をどの程度信じられますか?
調査によると、生成AIが提示する中古車相場の数字を「とても信じられる」とした人はわずか1.9%で、「わからない」が47.6%と約半数を占めました。「あまり信じられない」「まったく信じられない」をあわせた不信層も34.6%にのぼり、信頼(とても+やや)の17.7%を上回っています。
さらに、利用頻度別にみると信頼度は使うほど高まり、「使ったことがない」層の5.1%に対し「ほぼ毎日」使う層では42.2%と、8倍以上の開きがみられました。男女別でも男性の信頼が21.0%と、女性の14.4%を上回っています。AIが出す相場は、実際に使い慣れることではじめて信頼が育つ性質のものであることがうかがえます。
■ 生成AI利用者の4割超が「誤り・不確かな情報」に遭遇 最多は「価格や相場の数字」

Q. 生成AIの回答に誤りや不確かな情報があると気づいた経験がありますか?/Q. その誤りや不確かな情報はどのような内容でしたか?
調査によると、生成AIの回答に誤りや不確かな情報があると気づいた経験がある人は、利用者の41.5%と4割を超え、「なかった」(28.1%)を上回りました。「わからない」も30.4%と一定数おり、明確に「誤りはなかった」と言い切れた人は3割弱にとどまります。気づいた内容として最も多かったのは「価格や相場の数字」で36.6%、次いで「グレードや装備の仕様」26.9%、「販売店や店舗の情報」22.6%と続きました。
誤りが指摘された項目の上位には、価格・仕様・店舗といった、クルマ選びで実際に重視される具体的な情報が並んでいます。数字や仕様といった本来は正確さが求められる情報ほど、AIの回答では誤りに気づかれやすいことがうかがえます。便利に使える一方で、AIの回答をそのまま鵜呑みにはできないと感じている利用者が少なくない実態が明らかになりました。
■ 6割が今後も「特に期待しない」 期待する役割も横並びで決め手を欠く

Q. 今後、クルマ選びで生成AIに期待する役割は何ですか?
調査によると、今後クルマ選びで生成AIに期待する役割について、「特に期待しない」が59.0%と6割を占め、他の選択肢を大きく引き離しました。一方、具体的に期待する役割は「複数の選択肢の比較」(17.5%)を筆頭に、「価格の妥当性の判定」(16.3%)、「専門用語をわかりやすく説明」(15.0%)、「販売店に聞きにくいことの代替」(13.0%)、「手続きの手順案内」(11.9%)と続き、いずれも1割台で横並びとなりました。
突出して期待される役割はなく、期待は特定の使い道に集まっていません。現状では、生成AIにクルマ選びの明確な役割を見いだしている人は限られ、具体的な使いどころを決めかねている実態がうかがえます。
■ リセールバリュー総合研究所(通称:「リセバ総研」)とは?
リセールバリュー総合研究所(通称「リセバ総研」)は、「中古車選びの価値基準をアップデート!」をコンセプトに、株式会社IDOMが運営する「中古車のガリバー」で蓄積された、年間約45万件を超える膨大なクルマの買取価格査定データや調査結果に基づき、クルマの売却価格や中古車相場を見える化するメディアです。
また中古車のリセールバリューを透明性高く、かつわかりやすく公開していくだけでなく、「中古車のリセールバリュー」について、自動車業界に限らず様々な分野の専門家やプロをお呼びし、多角的な視点から研究を行い、その成果を発表していきます。
私たちリセバ総研は、生活者の皆様がこのリセバ総研を通して「今買いたい」「今売りたい」クルマのリセールバリューを正しく掴めるようになることを目指します。
今後、皆様の中古車選びの価値基準をアップデートし、日々の生活がより豊かになるような情報を提供してまいります。

リセールバリュー総合研究所(通称:リセバ総研)