報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年8月19日 14:00
    東京国立博物館

    東京国立博物館 秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」 今年は「カラフルアジア」をテーマに、9/15(火)~11/8(日)開催

    東京国立博物館(館長:藤原誠、所在地:東京都台東区)は、2026年9月15日(火)から11月8日(日)まで、東洋館にて秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」を開催します。


    博物館でアジアの旅 キービジュアル

    博物館でアジアの旅 キービジュアル


    毎年テーマを掲げて、アジアの美術・工芸・考古遺物が集まる東洋館の展示をより楽しむ本企画。今年のテーマは「カラフルアジア」です。色とりどりの作品をご覧いただくばかりでなく、理想の色を実現しようとした人々の技術的挑戦や、顔料のヒミツにも迫ります。

    会期中は、昨年度より開始した「東洋館インクルーシブ・プロジェクト」の一環として、視覚に障害がある方も一緒にお楽しみいただける企画を実施します。対話による鑑賞を促す「おしゃべりフリー」の取り組みをはじめ、作品を詳しく解説した音声ガイドやワークショップも展開します。

    色にまつわる作品を探求する、東洋館の旅をご堪能ください。


    旅のお供に、小冊子「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(*1)と、「博物館でアジアの旅 アジたびマップ2026」(*2)を手に、東洋館でカラフルな作品たちをお楽しみください。


    *1 館内の各ミュージアムショップにて9月15日(火)より販売予定。

    *2 会期中、東洋館インフォメーションで無料配布予定(数に限りがございます)。

       当館ウェブサイトからもダウンロードできます。



    ●主な展示作品● ※作品はすべて東京国立博物館蔵

    東洋館の各展示室では、「カラフルアジア」の対象作品に「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」の差し札を添えています。ご観覧の目印としてお役立てください。


    【東洋館9室】

    多色ガラス燭台(たしょくガラスしょくだい)

    「乾隆年製」銘 中国 清時代・乾隆年間(1736~95)


    蝋燭(ろうそく)を刺す金属製の棒を芯棒にして、色ガラスでつくられたパーツを積み重ねた燭台。各パーツは薄赤・黄・水色・赤・青・薄緑など多彩で、表面には唐花草文が線刻されています。中段には、白ガラスを赤ガラスで包んで寿の字を彫り表したパーツもあります。


    多色ガラス燭台

    多色ガラス燭台


    【東洋館8室】

    『秘密集会』阿しゅく金剛三十二尊曼荼羅(『ひみつしゅうえ』あしゅくこんごうさんじゅうにそんまんだら)(『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集のうち2番)

    中国 清時代・18世紀

    展示期間:10月20日(火)~11月29日(日)


    清(しん)時代、満洲(まんしゅう)族出身の皇族たちはチベット仏教をあつく保護し、これにかかわる美術品を多く制作させました。康熙帝(こうきてい)の皇子がつくらせたこの曼荼羅もそのひとつ。発願者の身分にふさわしく、発色のよい高級な絵具がふんだんに使われた豪華な一品です。


    『秘密集会』阿しゅく金剛三十二尊曼荼羅(『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集のうち2番)

    『秘密集会』阿しゅく金剛三十二尊曼荼羅(『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集のうち2番)


    【東洋館9室】

    瑪瑙石榴(めのうざくろ)

    中国 清時代・19世紀 神谷伝兵衛氏寄贈


    瑪瑙の濁った赤色を生かし、石榴の実が表現されています。皮が裂けたところには、赤い彩色を施し、琥珀(こはく)の粒を嵌(は)めて種を表しています。石榴は西アジアから中国に伝わった植物で、多くの種があるため、多産の象徴とされました。


    瑪瑙石榴

    瑪瑙石榴


    【東洋館3室】

    ヒヒ像

    エジプト 第3中間期~末期王朝時代・前11~前4世紀 メトロポリタン美術館寄贈


    古代エジプト人にとって、ヒヒは太陽の運動や月の満ち欠けを連想させる動物であり、この小像は再生のシンボルとして所持されたと考えられます。青色は当時、特別なもの、貴重なものを示す色で、たくさんの装身具や護符が青い素材でつくられています。


    ヒヒ像

    ヒヒ像


    【東洋館5室】

    打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍(うちしき ごさいどんすぬいあわせくさばなもんようあみしゅう)

    中国 明時代・16世紀


    「五彩」とは「たくさんの色」という意味。マルチ・カラーの緞子(光沢の美しい絹の紋織物)を巧みに組み合わせたパッチワークです。それぞれの正方形の中央には、さまざまな草花が明時代特有の実に繊細な、編み物のような特殊な刺繍で表されています。「蓮の花なのに、青い」といった突飛な色の表現は刺繍ならではの遊び心です。


    打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍

    打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍


    【東洋館8室】

    蘭亭図巻(乾隆本)(らんていずかん(けんりゅうぼん))(部分)

    原跡:王羲之他筆

    中国 清時代・乾隆45年(1780)

    林宗毅氏寄贈

    展示期間:10月20日(火)~11月29日(日)


    書聖・王羲之(おうぎし)と41人の名士による曲水(きょくすい)の詩会を表した「蘭亭図」の拓本です。カラスの羽に似た艶(つや)のある黒々とした烏金拓(うこんたく)と、薄く透き通ったセミの翅(はね)のような淡い灰色の蝉翼拓(せんよくたく)を使い分け、風雅な遊びをみごとに表現しています。清(しん)の宮廷職人の技が光ります。

    ランジート・シングは幼少期に左眼の視力を失いながらも、1790年前半に父の跡を継いで首長となり、シク教徒諸国を統一し、1801年にシク王国を築きました。本作品はその容貌を忠実に描くとともに、頭上の金色のオーラで王としての威厳を象徴的に表現しています。


    蘭亭図巻(乾隆本)(部分)

    蘭亭図巻(乾隆本)(部分)


    【東洋館12室】

    青磁鉄絵花卉魚文鉢(せいじてつえかきぎょもんはち)

    タイ・シーサッチャナーライ窯 15~16世紀

    山田義雄氏寄贈


    15世紀から16世紀にかけて、タイ中部のシーサッチャナーライ窯で青磁生産が活発化します。中国の青磁に比べて、釉調(ゆうちょう)は全体に黄色を帯びて、淡く柔らかな印象です。下絵付けの鉄絵で表された魚はまるで光の差す水の中を泳いでいるかのようにみえます。


    青磁鉄絵花卉魚文鉢

    青磁鉄絵花卉魚文鉢


    【東洋館13室】

    テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング(テラスでいすにこしかけるおうランジート・シング)

    シク派 インド・19世紀中頃

    展示期間:9月1日(火)~9月27日(日)まで


    テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング

    テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング


    ●「東洋館インクルーシブ・プロジェクト」によるプログラム●

    東洋館のコレクションの魅力をより広く、あらゆる利用者に向けて伝えていくため、東洋館に関わるさまざまな分野担当の研究員を中心として、2025年にプロジェクトチームを結成しました。サステナブルかつインクルーシブなミュージアムを目指すべく、プロジェクトを継続しています。今年度は、当事者の方々に安心して鑑賞をお楽しみいただける、以下のプログラムを実施します。


    ■“おしゃべりフリー”な東洋館

    作品鑑賞の際、特に視覚に障害がある方にとっては、同行者の方との対話が重要となります。そこで、「博物館でアジアの旅」期間中は、対話による鑑賞を促し、視覚に障害がある方や同行者、小さなお子さま連れの来館者も安心して楽しめる“おしゃべりフリー”な東洋館とします。視覚障害の当事者と研究員による「おしゃべりフリーな鑑賞会」の開催も予定しています。(注)詳細は確定次第ウェブサイトでお知らせします。


    ■「研究員の話したいこと、たっぷり聴ける音声ガイド」

    東洋館では2024年より音声ガイドシステムVOXX LITEを用いた鑑賞サービスを実施しています。視覚に障害がある方にもわかりやすい内容を目指し、作品のかたちや大きさ、材質・技法、制作背景や研究員おすすめのみどころなど、作品キャプションだけでは伝えきれない情報を丁寧に解説する点が特徴です。「博物館でアジアの旅」期間中は、最大19件の作品ガイドに加え、「カラフルアジア」にちなみ、各地域の「色」についての解説を聞くことができます。

    色についての音声ガイド解説は、各階に設置されたパネルから二次元コードを読み込むことでお楽しみいただけます。また、「カラフルアジア」の音声ガイド案内パネルの場所を記したマップを東洋館1階インフォメーションカウンターにて配布します(点字解説・音声ガイドシステムVOXX LITEの二次元コード付)。ぜひお手にとってご活用ください。


    <音声ガイドご利用について>

    ご自身のスマートフォンで、展示作品のそばに配置された二次元コードを読み込むと、文字または音声で作品の詳細な解説をお楽しみいただけます。アプリのダウンロードは不要です。音声でご利用の際は、音量をおさえるかイヤホン等でお楽しみください。


    ■「サイコロ・ハンズオン」リニューアル!

    視覚に障害がある方と同行者の方も安心して鑑賞と対話が楽しめるように、6つのお題で各展示室へ誘導するハンズオン「東洋館で旅しよう!」を、東洋館1階のラウンジに設置します。おしゃべりフリーな東洋館で、ぜひ自由な作品鑑賞の時間をお過ごしください。



    ●関連イベント●

    ※すべて参加無料(ただし当日の観覧料が必要)、事前申込不要です。


    ▼ギャラリートーク

    本企画に関連した展示作品について、担当研究員による解説を行います。

    (1) 9月29日(火) 14:00~(約20分)

    講師:猪熊兼樹(工芸部門漆工班) 場所:東洋館9室


    (2) 10月6日(火) 14:00~(約20分)

    講師:沼沢ゆかり(工芸部門染織班) 場所:東洋館13室


    (3) 10月20日(火) 14:00~(約20分)

    講師:小野塚拓造(考古部門考古班) 場所:東洋館地下 中講堂


    ▼藝大ジャワガムランクラブ Titik Suaraによるガムラン演奏と舞踊

    東京藝術大学ジャワガムランクラブ Titik Suaraによる、インドネシアの合奏音楽ガムランの演奏と舞踊を東洋館にて行います。当館研究員による展示解説もあわせてお楽しみください。


    日程   :10月25日(日)13:00~、15:30~(各回約60分)

    展示解説 :小山弓弦葉(工芸部門染織班)

    解説時間 :13:00~13:10、15:30~15:40

    演奏・舞踊:13:10~14:00、15:40~16:30

    場所   :東洋館1室

    料金   :無料(ただし、当日の入館料が必要)


    藝大ジャワガムランクラブ Titik Suara

    藝大ジャワガムランクラブ Titik Suara


    *スケジュールは多少前後する可能性がございます。


    ▼ボランティアによるガイドツアー

    「博物館でアジアの旅」にあわせて、当館ボランティアが、東洋館の作品や構内のアジアに関連する樹木を紹介するガイドツアーを実施します。


    ▼アジアの旅ぬりえ

    東洋館に展示している作品をモチーフにしたオリジナルぬりえをお楽しみいただけます。展示室にある作品の色づかいや表現にも注目してみてください。ぬりえはお持ち帰りいただけます。

    (注)なくなり次第終了とさせていただきます。


    期間:9月15日(火)~11月8日(日)(開館時間中)

    場所:本館1階C室

    料金:無料(ただし、当日の入館料が必要)


    アジアの旅ぬりえ

    アジアの旅ぬりえ


    *その他、詳細は当館ウェブサイトをご確認ください。



    ●オリジナルグッズのご紹介●

    ■フルカラーバッグ 2,090円(税込)


    「蘭亭図巻(乾隆本)」が、トートバッグで登場。

    古代中国の風雅な遊び、曲水の詩会を一面に表した、シックで使いやすいバッグです。


    オリジナルグッズ フルカラーバッグ

    オリジナルグッズ フルカラーバッグ


    ■ピンバッジ 各1,430円(税込)

    4種 左から瑪瑙石榴/ウジャト眼の垂飾/瑪瑙金魚/如来像頭部


    瑪瑙でつくられた金魚や古代エジプトのお守りなどをモチーフにしたピンバッジです。

    七宝風の地とシルバーとゴールドの輪郭線で高級感のある仕上がりとなっています。


    オリジナルグッズ ピンバッジ

    オリジナルグッズ ピンバッジ


    ■ネックストラップ 各1,980円(税込)

    2種 左から打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍/多色ガラス燭台


    パッチワークでつくられた美しい仏具や清朝のガラス工芸の名品の模様をネックストラップにしました。東洋館の「カラフル」の代名詞が首元を彩ります。


    オリジナルグッズ ネックストラップ

    オリジナルグッズ ネックストラップ


    ■タオルハンカチ 各990円(税込)

    2種 左から多色ガラス燭台/瑪瑙金魚


    ふわふわのタオルにカラフルなワンポイントの刺繍がかわいいハンカチです。


    オリジナルグッズ タオルハンカチ

    オリジナルグッズ タオルハンカチ


    *サンプルのため、実物と異なる場合がございます。

    *このほかにも「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」に関連した東洋館オリジナルグッズを多数ご用意しております。



    ●開催概要●

    【博物館でアジアの旅 カラフルアジア】

    会期    : 2026年9月15日(火)~11月8日(日)

    会場    : 東京国立博物館 東洋館

    開館時間  : 9時30分~17時00分

            ※金・土曜日、9月20日(日)、9月21日(月・祝)、

             9月22日(火・祝)、10月11日(日)、11月1日(日)、

             11月2日(月)は20時まで ※入館は閉館の30分前まで

    休館日   : 月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、

               翌平日に休館)、9月24日(木)

    観覧料   : 一般 1,000円/大学生 500円

            ※東博コレクション展(平常展)観覧料でご覧いただけます。

             (特別展や有料イベントは別料金)

            ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。

             入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。

            ※障害者とその介護者1名は無料。

             入館の際に障害者手帳などをご提示ください。

            ※キャンパスメンバーズ会員校に在籍する学生および

             教職員は無料。正門チケット売場(窓口)にて、

             会員校の学生・教職員であることを申し出、

             学生証・教職員証をご提示ください。

            ※9月21日(月・祝)と11月3日(火・祝)は、

             東博コレクション展のみ無料でご観覧いただけます。

            ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、

             今後の諸事情により変更する場合がありますので、

             東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。

    お問合せ  : 050-5541-8600(ハローダイヤル)

    ウェブサイト: https://www.tnm.jp/