報道関係者各位
    プレスリリース
    2015年5月27日 14:00
    公益財団法人 日本数学検定協会

    身近な25の仕事のなかにある数学をわかりやすく紹介! 書籍『はたらく数学』を日本実業出版社から5月28日に刊行

    公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:清水 静海)は、仕事のなかで使われている数学を集め、書籍『はたらく数学 25の「仕事」でわかる、数学の本当の使われ方』として株式会社日本実業出版社(所在地:東京都文京区)から2015年5月28日に刊行いたします。 本書は、“数学”と“社会”をつなげる書籍です。社会に出ると使うことがないと思われがちな数学が、私たちのそばで常にはたらいているということを、25の仕事を例にわかりやすく紹介しています。 たとえば、水産資源を守るためには微分法が、アンケート結果の分析には行列が利用されています。そのほかにも、同時並行で複数の作業を進めるときの時間配分の考え方、大きな買い物をするときのローン計算、ディベートで使える真偽判定など、本書には日常生活で役立つ情報が詰まっています。 読者対象は、数学を学んでいる中学・高校生や、広く社会人など。「身近な仕事と数学の関係を知ることで、数学と実社会とのつながりを感じてもらいたい」という思いから企画しました。 著者の篠崎 菜穂子さんは「世のなかで数学が役に立っているということを、なんとなくわかってはいても具体的に、となると実感が薄いものです。それを身近な仕事にフォーカスすることで、より具体的に感じられるのではないかと思いました。今回ご紹介した仕事はほんの一例で、どんな仕事のなかにも目に見える形であれ、見えない形であれ数学の力は使われています。数学を学習する理由を具体的に知ることは、義務ではなく自発的に数学を学びたいという意欲の助けになるはず。本書を通して、数学は決して特別なものではなく、私たちの仕事や生活の中に寄り添っているということを感じていただければと思います」と話します。 当協会は、今後も、学習者や、学校教育・学習指導者の方々の一助となるような算数・数学に関する書籍を企画・執筆・刊行し、広く学習者のみなさまの数学力向上に貢献してまいります。 ■書籍について 「何のために数学を学習するの?」 数学を学習していくなかで、多くの人が一度は思い浮かべる疑問ではないでしょうか。数学は大切だと頭ではわかっている、けれども社会のなかで具体的にどのように役に立っているのかは見えにくい。それがこのような疑問が出てくる1つの原因なのかもしれません。 本書では、美容師や歯科医師など身近な25の仕事を取り上げ、そのなかで数学がどのように使われているのかをやさしく解説しています。 著者は、中学・高校での数学の講師の経験を持ち、現在、フリーアナウンサーとして活躍されている篠崎 菜穂子さん。女性ならではの視点を交えながら、中学・高校生からその保護者、数学をやり直したいビジネスパーソンにもわかりやすく数学を説明します。 なぜ数学を学習するのか、本書を読めばその疑問を解消できるはずです。 ■本書のおもな内容 <おもな仕事(職業)のエピソード> ◆自由自在にウェーブを操る ~円周率~ (美容師) ◆あるパティシエの悩み ~線形計画問題~ (パティシエ) ◆見えなかったものが見える ~平面と立体~ (歯科医師) ◆世界をつなぐネットワーク ~進数~ (ネットワークエンジニア) ◆人生の大きな買い物 ~数列~ (不動産販売員) ◆来年もウナギを食べたい ~微分~ (水産技術者) ◆薬が効き続ける時間 ~指数~ (薬剤師) ◆戦国時代の光 ~対数~ (天文学者) ◆売れるには理由がある ~行列~ (マーケティングリサーチャー) ◆便利になった生活 ~複素数~ (電気回路設計者) ◆数学で未解決問題に挑む ~漸化式~ (数学者) ◆ストールでバリエーションを豊かに ~場合の数~ (アパレル販売員) ほか ■書籍概要 書名  :はたらく数学 25の「仕事」でわかる、数学の本当の使われ方 著者  :篠崎 菜穂子 版型  :A5判 ページ数:224ページ 定価  :本体1400円+税 ISBN  :978-4-534-05286-5 発行所 :株式会社日本実業出版社 監修  :公益財団法人日本数学検定協会 ■著者紹介 篠崎 菜穂子(しのざき なおこ) 実用数学技能検定準1級、中学校・高校数学教員免許を持つ。理工学部数学科を卒業後、中学・高校の数学講師を経てフリーアナウンサーに。 数学や科学に関するイベントの司会やCS放送の中学数学講座の講師、Web大学での確率統計講座のアシスタントなど専門を生かした仕事も多数。 【実用数学技能検定について】 「実用数学技能検定」(後援=文部科学省)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測る検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年には5,500人だった受検者数は、2006年以降は年間30万人を超え、実用数学技能検定を実施する学校や教育機関も16,000団体を超えました。以来、累計受検者数は450万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイなどでも実施され(過去5年間で延べ20,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。 【法人概要】 法人名 : 公益財団法人 日本数学検定協会 所在地 : 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階 理事長 : 清水 静海(帝京大学教育学部初等教育学科長・教授) 会長  : 甘利 俊一(理化学研究所脳科学総合研究センター 特別顧問、       東京大学名誉教授) 設立  : 1999年7月15日 事業内容: (1)数学に関する技能検定の実施、        技能度の顕彰及びその証明書の発行       (2)ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施       (3)数学に関する出版物の刊行及び情報の提供       (4)数学の普及啓発に関する事業       (5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業 URL   : http://www.su-gaku.net/