報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年10月1日 11:00
    カンフェティ(ロングランプランニング株式会社)

    作曲家・細川俊夫の記念演奏会開催 ヴァイオリン・毛利文香、サクソフォン・大石将紀、アコーディオン・大田智美、フルート・上野由恵ほか共演

    細川俊夫古希記念コンサート実行委員会主催、『細川俊夫 古希記念コンサート 50年のうつろひ』が2025年10月12日 (日)にゲーテ・インスティトゥート東京(東京都 港区 赤坂 7-5-56)にて開催されます。 チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。

    今夏、新国立劇場にて新作オペラ《ナターシャ》世界初演を果たした記憶も新しい、世界の第一線を歩み続ける作曲家・細川俊夫氏。氏の70歳の古希、そして“スペインのノーベル賞”とも評される権威ある BBVA Foundation Frontiers of Knowledge Award 「音楽とオペラ部門」受賞を記念し、細川作品に精通した音楽家たちが集い、記念演奏会を開催いたします。

    プログラムは、ヴァイオリニスト毛利文香による1978年ベルリン留学時代の処女作《ウィンター・バード》から、細川氏が「最も信頼し、尊敬する音楽家」と評するサクソフォンの大石将紀、アコーディオンの大田智美とともに贈る《時の深みへ》サクソフォン版世界初演まで。約50年にわたる創作の軌跡を一望する内容となります。


    「細川俊夫 古希記念コンサート 50年のうつろひ」によせて  

    柿木伸之

    今年の8月に新国立劇場で世界初演を迎える細川俊夫のオペラ《ナターシャ》には、細川の半世紀に及ぶ音楽創造が凝縮されている。初演に出演するサクソフォン奏者大石将紀をはじめとする音楽家がその二か月後に開催する演奏会「50年のうつろひ」では、このオペラに至る細川の創造の歩みが、1978年に書かれたヴァイオリン独奏のための《ウィンター・バード》からたどられる。フルート独奏のための《線I》をはじめ、空間と時間のカリグラフィーとして展開する音楽の方向を示した作品が取り上げられるのも意義深い。

     今回の演奏会では大石、上野由恵、毛利文香、大田智美といった細川の音楽に通暁する音楽家の挑戦によって、ベルリン時代からの細川の音楽が、その起筆から新たに展開するにちがいない。細川の音楽創造は、書からの霊感を基に、東洋の文化を背景に持つ者にこそ可能な仕方で独特の世界を切り開いてきた。また、《ナターシャ》にも示されるように、現代の困難に向き合いながら、魂の救済の途も探ってきた。「50年のうつろひ」において、10月に古希を迎える細川の音楽の粋がその可能性において響くことが期待される。


    プログラム

    細川俊夫:
    ウィンター・バード(1978)
    無伴奏ヴァイオリンのための 
    バイオリン:毛利文香

    メロディア(1979) 
    アコーディオンソロのための
    アコーディオン:大田智美

    線 I(1984/86) 
    フルートのための
    フルート:上野由恵

    時の深みへ(1994/2025) 
    サクソフォンとアコーディオンのための/サクソフォン版世界初演
    サクソフォン:大石将紀、アコーディオン:大田智美

    エクスタシス(脱自)(2016/2020) 
    ヴァイオリンのための
    ヴァイオリン:毛利文香

    スペル・ソング ―呪文のうた―(2014-2015) 
    大石将紀によるソプラノ・サクソフォン編
    サクソフォン:大石将紀

    祈雨(2018) 
    6人の打楽器奏者のための
    打楽器:国立音楽大学 打楽器アンサンブル
    堀田明杏、川崎友仁、高山菜桜、田中健太、藤生愛菜、簗瀬喬介
    指揮:キハラ良尚

    プロフィール

    指揮:キハラ良尚、フルート:上野由恵、ヴァイオリン:毛利文香、アコーディオン:大田智美、サクソフォン:大石将紀
    指揮:キハラ良尚、フルート:上野由恵、ヴァイオリン:毛利文香、アコーディオン:大田智美、サクソフォン:大石将紀

    ヴァイオリン:毛利文香

    2015年、第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位。2019年、モントリオール国際音楽コンクール第3位。これまでに、横浜文化賞文化・芸術奨励賞、京都・青山音楽賞新人賞、ホテルオークラ音楽賞などを受賞。慶應義塾大学文学部卒業。桐朋学園大学ソリストディプロマコース、クロンベルクアカデミーを経て、ケルン音楽大学を最高点で修了。これまでに、田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎、ミハエラ・マーティンの各氏に師事。日本音楽財団より、1717年製のストラディヴァリウス「サセルノ」を貸与されている。

    アコーディオン:大田智美

    幼少期よりアコーディオンを始め、国立音楽大学附属音楽高等学校ピアノ科卒業後渡独。フォルクヴァンク音楽大学アコーディオン科ソリストコースを首席で卒業、ドイツ国家演奏家資格を取得。御喜美江に師事。またウィーン私立音楽大学でも研鑽を積む。帰国後はソロや室内楽、新曲初演、オーケストラとの共演など演奏活動を行う傍ら、楽器についてのワークショップを各地の音楽大学で行うなど特にクラシックや現代音楽の分野でのアコーディオンの普及に尽力しこの楽器の魅力と可能性を発信している。現在、東京音楽大学付属高等学校アコーディオン専攻講師。

    フルート:上野由恵

    東京芸術大学を首席で卒業。同大学院修了。
    第76回日本音楽コンクール第1位、併せて聴衆賞を含む4つの特別賞を受賞。第2回東京音楽コンクール第1位。第15回日本木管コンクール第1位、聴衆賞。
    ソリストとして国内外多数のオーケストラと共演の他、これまでに13枚のCDをリリース。2021年の「細川俊夫フルート作品集」は、ヨーロッパの各メディアで絶賛される。
    アメリカ及びヨーロッパ各国で活動後、2018年に「S&Rワシントン賞」を受賞し、NYカーネギーホール等で演奏。帰国後も、国内外での精力的な演奏活動を続けている。

    サクソフォン:大石将紀

    サクソフォン奏者として、クラシック、特に現代音楽の分野で幅広く活躍し、数々の世界、日本初演を手がける。
    ソリストとしては、東京オペラシティ「B→C」「コンポージアム」、サントリーホールサマーフェスティバル、武生国際音楽祭、横浜みなとみらいホール「Just Composed」などの音楽祭や企画に多数出演。また、ヨーロッパやアジア各地の音楽祭への出演、リサイタルの開催、音楽院でのマスタークラスなど、国際的な活動も展開する。
    東京藝術大学および同大学院を修了後、渡仏。パリ国立高等音楽院修了。第13回佐治敬三賞、令和元年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞受賞。最新アルバムである「明暗ー細川俊夫サクソフォン作品集」(CAIROS)も好評発売中。

    指揮:キハラ良尚

    指揮者・作曲家。16歳より指揮を⼩澤征爾⽒に師事。ベルリン芸術⼤学⼤学院オーケストラ指揮科修了。グラーツ国⽴⾳楽⼤学⼤学院修⼠課程合唱指揮科修了。同⼤学より最優秀評価として「Würdigungspreis」を受賞。第25回五島記念⽂化賞オペラ新⼈賞、オペラ公演の指揮を通して第31回三菱UFJ信託⾳楽賞、第35回ミュージックペンクラブ⾳楽賞(現代⾳楽部⾨)を受賞。ロームミュージックファンデーション奨学⽣、本庄国際奨学財団奨学⽣、⽂化庁新進芸術家海外研修員。Tokyo Cantat第4回若い指揮者のための合唱指揮コンクール優勝。
    神奈川県⺠ホール開館50周年記念オペラシリーズVol.1にてR.Wilson/P.Glassのオペラ《浜辺のアインシュタイン》、新国⽴劇場オペラ研修所《Scenes Recital 2023》などを指揮する他、ポーランド国⽴放送響、ベルリン・ドイツ響、都響、京響、群響、OEK、ウィーン楽友協会合唱団、新国⽴劇場合唱団他を指揮。

    作・編曲活動では、バリトン歌⼿の宮本益光⽒が主宰する Mozart Singers Japanの録⾳プロジェクトにて、W.A.Mozartの未完のオペラ《カイロの鵞⿃》、《騙された花婿》の補完・ピアノリダクションを担当。京響にてW.A.Mozartのピアノ曲《きらきら星変奏曲》を管弦楽版に編曲し指揮。東京混声合唱団より新作委嘱を受け、2025年1 ⽉に同合唱団第266回定期演奏会にて⾃⾝の指揮により初演。
    東京混声合唱団常任指揮者(2019年4⽉〜2025年3⽉)。
    現在、国⽴⾳楽⼤学講師、桐朋学園⼤学⼤学院招聘講師。
    公式ウェブサイト:https://www.yoshinaokihara.com/


    打楽器:国立音楽大学 打楽器アンサンブル

    髙山菜桜、簗瀬喬介、川﨑友仁、堀田明杏、田中健太、藤生愛菜
    髙山菜桜、簗瀬喬介、川﨑友仁、堀田明杏、田中健太、藤生愛菜

    堀田明杏

    国立音楽大学演奏・創作学科打楽器専修卒業。国立音楽大学ディプロマコースに在籍。これまでに目黒一則、清水太、植松透に師事。
    2023年度瀬木芸術財団短期海外音楽研修奨学生。台湾フィルハーモニックが開催したユースオーケストラに選抜され2023年に5公演の台湾全国ツアーに参加。学生の頃よりプロのオーケストラに客演している傍ら、0歳から高校生といった幅広い年代に向けたワークショップや演奏などを通した音楽教育にも力を注ぐ。

    川﨑友仁

    洗足学園音楽大学 打楽器コースを首席で卒業。同大学卒業演奏会に出演。
    1〜3年次、打楽器コース成績最優秀賞受賞。
    前田記念奨学金を3度授与される。
    現在国立音楽大学ディプロマコースに在籍中。
    日本打楽器協会主催、第40回打楽器新人演奏会にて最優秀賞受賞。
    アニメ「響け!ユーフォニアム3」のレコーディングやイベントに参加。
    スティールパンオーケストラ「PAN NOTE MAGIC」のメンバー。
    打楽器アンサンブルやマリンバ、スティールパンの演奏等、幅広く活動している。

    髙山菜桜

    2002年生まれ。2024年国立音楽大学演奏・創作学科弦管打楽器専修(打楽器)卒業。在学時、第112回ソロ・室内楽定期演奏会に出演。卒業時、第49回東京同調会新人演奏会に出演。現在、同大学ディプロマ・コースに在籍中。第18回JBAとうきょう・かながわ管打楽器ソロコンテスト優秀賞、併せて岡田知之賞受賞。
    これまでに打楽器を新野将之、幸西秀彦、平子ひさえ、新谷祥子の各氏に師事。東京音楽学院講師。

    田中健太

    静岡県出身。浜松市立高等学校卒業。
    日本ジュニア管打楽器コンクール、"万里の長城杯"国際音楽コンクール打楽器部門等、複数のコンクールで打楽器ソロを披露し、第1位を受賞。第29回「静岡の名手たち」オーディションに合格。これまでに打楽器を百瀬和紀氏、幸西秀彦氏、中村友紀氏に、マリンバを神谷百子氏に師事。
    現在、国立音楽大学打楽器専修二年次に特別給費奨学生として在学中。

    藤生愛菜

    埼玉県出身、伊奈学園総合高等学校卒業。
    第16回日本管弦打楽器ソロコンテスト金賞並びに埼玉県教育委員会教育長賞を受賞。
    これまでに打楽器を幸西秀彦氏、西川圭子氏、綱川淳美氏、マリンバを和田光世氏に師事。
    現在、国立音楽大学打楽器専修2年次に在学中。

    簗瀬喬介

    埼玉県出身。国立音楽大学附属高等学校音楽科を卒業し、現在国立音楽大学2学年在籍。
    4歳からピアノ、電子オルガン、12歳から打楽器を始める。
    第28回埼玉群馬ソロコンテスト特別大会にて、アコード賞を受賞。第33回日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞。
    これまでに打楽器・マリンバを、森本志保、悪原至、榊原あい、植松透、各氏に師事。


    公演概要

    『細川俊夫 古希記念コンサート 50年のうつろひ』
    BBVA Foundation Frontiers of Knowledge Award「音楽とオペラ部門」受賞を祝して

    公演日:2025年10月12日 (日)
    会場:ゲーテ・インスティトゥート東京(東京都 港区 赤坂 7-5-56)

    ■出演者
    ヴァイオリン:毛利文香
    アコーディオン:大田智美
    フルート:上野由恵
    サクソフォン:大石将紀
    打楽器:国立音楽大学 打楽器アンサンブル/堀田明杏、川﨑友仁、髙山菜桜、田中健太、藤生愛菜、簗瀬喬介
    指揮:キハラ良尚
    音響:有馬純寿

    ■公演スケジュール
    2025年10月12日(日)16:00開演
    ※開場は、開演の30分前
    ※上演時間:約2時間

    ■チケット料金
    一般:4,000円
    U-25:2,000円
    (全席自由・税込)

    ※当日はそれぞれ500円増し

    チケットサイト「カンフェティ」

    チケット購入の流れ・カンフェティ会員特典
    https://service.confetti-web.com