報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月11日 13:00
    カリモク家具株式会社

    木製折りたたみチェア〈クロッサWOOD〉が「ウッドデザイン賞2025・林野庁長官賞(優秀賞)」を受賞

    イトーキ×カリモク家具の技術融合、国産クリ材の軽さを機動性へ

    カリモク家具株式会社(本社:愛知県知多郡東浦町、取締役社長:加藤正俊、以下「当社」)は、株式会社イトーキと共同開発した木製折りたたみチェア〈クロッサWOOD〉が、一般社団法人日本ウッドデザイン協会主催の「ウッドデザイン賞2025」において、優秀賞である「林野庁長官賞」を受賞いたしました。

    受賞にあたっては、オフィスでの利用を想定した折りたたみ可能なチェアでありながら、座り心地の快適性や身体へのフィット感にも優れている点が評価されました。収納や移動のしやすさといったオフィスチェアに求められる機能性と、木質化による空間の質的向上を両立している点が高く評価されています。

    本製品は、国産広葉樹であるクリ材を活用し、家具用材としては利用が少なかった素材に新たな可能性を見出した折りたたみチェアです。当社の生産技術とイトーキのワークシーン設計力を融合させることで、強度とデザイン性を両立。クリ材の特長である軽さを機動性という優位性へと昇華させました。本製品は、国産材活用の新しい方向性を示すものです。

    受賞プロダクトについて

    〈クロッサWOOD〉は、ダイニングチェアのような美しいシルエットを備えながら、折りたたみ・自立・ネスティング収納を可能にした、ワークシーン向けの木製チェアです。

    技術とデザインの融合による国産材の有効活用

    〈クロッサWOOD〉の背座には、比重が軽く力強い木目を持つ国産広葉樹のクリ材を採用しています。クリ材はこれまで、強度が求められる椅子などの家具用材としてはあまり用いられてこなかった素材です。本製品では、当社が培ってきた材料集成の技術を活かし、径の太いものから細いもの、曲がったものまで、多様な国産クリ材を一定の細幅に加工。積層構造として組み合わせることで、細やかで美しい意匠性を実現しました。さらに、スチール製脚部とのハイブリッド構造により強度を補完し、クリ材の特性である軽さを、移動や設営のしやすさといった折りたたみチェア特有の利便性へと転化しています。当社の木工技術による明るく滑らかな仕上げが、普遍的なフォルムに温かみと豊かな質感を与えています。

    受賞対象詳細

    製品名:クロッサWOOD(CROSSA WOOD)
    用途:ワークシーン向け木製折りたたみチェア
    デザイナー:有限会社バウデザイン 中村保弘
          株式会社イトーキ 竹谷友希
    製品ページ (イトーキ):
    https://www.itoki.jp/special/econifa/product/crossa_wood/index.html


    ウッドデザイン賞

    木の良さや価値を、デザインの力で再構築することを目的として、優れた建築・空間や製品、活動や仕組み、研究等を募集・評価し、表彰する顕彰制度です。11回目の開催となった今回は、応募総数327点のうち、206点が入賞しました。最優秀賞、優秀賞、特別賞、奨励賞などの上位賞は12月10日(水)~12日(金)に開催される「エコプロ 2025」(東京ビッグサイト)にて表彰式、展示が予定されています。

    ウッドデザイン賞ホームページ:https://www.wooddesign.jp/


    株式会社イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器ど、”Tech×Design based onPEOPLE”を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしています。
    近年では従業員エンゲージメントを経営の重要指標の一つとし、オフィス環境への投資やインターナルコミュニケーションの強化、DE&I推進など人的資本の最大化に取り組んでいます。また、環境に配慮したサステナブルな製品開発や資源循環促進なども通して、ビジョンステートメント『人も活き活き、地球も生き生き』する社会の実現を目指しています。

    Web:https://www.itoki.jp/
    Instagram:@itoki.design.house


    カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が長年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成長を遂げる。

    Web:https://www.karimoku.com/
    Instagram:@karimoku_official