報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年6月23日 10:00
    株式会社両備システムズ

    札幌市との生成AI及びAIエージェントを活用した 旅費事務効率化の実証実験において時間削減等の成果を確認

    株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役上席執行役員COO:小野田 吉孝、以下 当社)は、北海道札幌市(市長:秋元 克広)と官民連携事業として、生成AI及びAIエージェントを活用した自治体の旅費事務を効率化する実証実験を2025年12月上旬~2026年3月下旬に実施しました。

    本実証では、当社が提供する自治体特化型内部情報システム「公開羅針盤V4庶務事務システム(以下 本システム)」に試験的に組み込んだAI機能を利用し、旅費事務における削減可能な作業時間と規程遵守率について評価しました。その結果、処理時間短縮率は平均27.2%、規程遵守率は98.1%という成果が得られました。今後は、明らかになった課題の改善と他自治体でのAI適用を経て、本システムへの実装を行い、職員の事務負担軽減と自治体DXの推進に貢献していきます。


    生成AI等を活用した旅費事務の効率化(札幌市での実証実験)

    生成AI等を活用した旅費事務の効率化(札幌市での実証実験)


    ■背景

    自治体の旅費事務は、自治体ごとに規程が異なるため、全国共通のシステムでは対応が難しいのが現状です。その結果、手作業による確認作業が残り、出張命令から行程作成・旅費計算・起案・承認(電子決裁)・精算までの多段階の承認フローが職員の負担となっています。

    札幌市では、全庁的な生成AI活用を進める中で、各部局に共通の事務で影響範囲の大きい旅費事務の効率化を検討していました。しかし、既存の生成AIサービスでは札幌市の旅費制度への対応が困難だったため、民間事業者と共同で活用方法を実証していくこととなりました。

    このたび、当社はSAPPORO CO-CREATION GATEを通じて「生成AI及びAIエージェントの活用による行政内部事務(旅費事務)の効率化・高度化」というテーマに対して提案を行い、官民連携による実証実験を実施いたしました。


    ※本実証事業の開始に関するプレスリリース(2025年12月19日)

    https://www.ryobi.co.jp/news/2025/20251219


    ※SAPPORO CO-CREATION GATEについて

    2024年7月に更なる官民連携の推進に向けて、札幌市が開設した民間事業者からの提案受付、事業化のコーディネートを担うワンストップ窓口です。

    https://www4.city.sapporo.jp/scg/about/



    ■実証内容と評価結果

    <実証内容>

    本実証では、本システムの旅費事務支援機能へ生成AI及びAIエージェントを適用し、出張の条件(旅行者、日程、場所等)に応じた合理的な出張行程案の自動生成、出張行程に基づく旅費の自動計算及び審査業務の効率化を行う旅費システムを構築しました。


    実証内容と評価対象範囲

    実証内容と評価対象範囲


    <評価結果>

    札幌市が選定した複数の職員により、本システムを用いた出張行程の作成及び承認の事務手続きを実施し、その作業時間及び札幌市旅費規程の遵守率を集計しました。


    評価方法

    評価方法


    ○作業削減時間

    従来の作業時間と本システムを利用した場合の削減時間を比較し、以下の結果を確認しました。

    (1) 平均削減時間は15.4分、平均削減率は27.2%

    (2) 作業時間が長い手続き(出張に不慣れな職員、普段と異なる出張先等)ほど削減効果が大きい

    (3) 作業時間が25分以下の手続きにおいては、作業時間が増加したケースも確認

    これらの結果から、生成AI及びAIエージェントは、職員間の経験差を補完する有効な手段である一方で、出張条件や業務特性に応じた適用範囲の見極めが必要であることが分かりました。


    ○規程遵守率

    札幌市旅費規程のうち、判断基準が明確であり、定型的に確認が可能な規程を対象に、AIの提案及び審査内容が規程に沿っているかを職員が評価しました。その結果、今回対象とした評価項目において98.1%が規程に沿っていると判定されました。

    ※個別事情に伴う規程や、実装困難な規程は、今回の実証対象から除外

    この結果から、生成AI及びAIエージェントは、旅費規程に基づく確認作業を一定水準で支援できる可能性が示唆されました。一方で、完全な精度には至らないことから補助ツールとしての位置付けを前提とした運用ルールの整備が必要であることが分かりました。



    ■今後の展望

    他自治体の旅費規程においても同様の効果が得られるか継続的に検証を行い、「公開羅針盤V4庶務事務システム」への本実装を目指します。また、本実証で得られた知見として、職員間の経験差に作業時間が左右される業務に対して高い適用効果が確認されたことから、旅費事務以外の行政内部事務についてもAIの適用を検討してまいります。



    ■公開羅針盤シリーズ

    「公開羅針盤」シリーズは、グループウェア、文書管理、庶務事務、人事給与の4つの内部業務ソリューションから成り立っています。シリーズ共通の電子決裁基盤や職員基盤で情報を一元管理しているため、システム間のシームレスな連携を実現し、ペーパーレス化や情報の見える化を図ることで自治体様の内部業務を支援します。

    製品紹介ページ: https://service.ryobi.co.jp/public_solution/gv-rashinban-series/



    ■会社概要

    社名   : 株式会社両備システムズ

    本社所在地: 岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12

           杜の街グレースオフィススクエア4階

    代表者  : 代表取締役上席執行役員COO 小野田 吉孝

    設立   : 1969年12月

    資本金  : 3億円

    事業内容 : 公共、医療、社会保障分野および民間企業向け情報サービスの提供

           (システム構築、アウトソーシング事業)、ソフトウェア開発、

           データセンター事業、ネットワーク構築サービス、セキュリティ事業、

           ハードウェア販売および保守サービス、AI・IoTなど先端技術研究開発

    コーポレートサイト: https://www.ryobi.co.jp/