報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年4月7日 13:00
    国立文化財機構 文化財活用センター、キヤノン株式会社

    国宝「動植綵絵」の高精細複製品をキヤノン株式会社と共同で制作  東京国立博物館 表慶館にて一般公開

    独立行政法人国立文化財機構 文化財活用センターとキヤノン株式会社は、「文化財の高精細複製品の制作と活用に関する共同研究プロジェクト」のもと、皇居三の丸尚蔵館が収蔵する国宝「動植綵絵」(伊藤若冲筆)の高精細複製品を制作しました。完成した作品は、2026年4月17日(金)から5月17日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて一般公開されます。


    左から、【高精細複製品《動植綵絵》のうち:老松孔雀図[展示期間:4/17~5/1]、群鶏図[展示期間:4/17~5/1]、牡丹小禽図[展示期間:5/2~5/17]】 全て キヤノン株式会社制作(2026年)、皇居三の丸尚蔵館収蔵

    左から、【高精細複製品《動植綵絵》のうち:老松孔雀図[展示期間:4/17~5/1]、群鶏図[展示期間:4/17~5/1]、牡丹小禽図[展示期間:5/2~5/17]】 全て キヤノン株式会社制作(2026年)、皇居三の丸尚蔵館収蔵


    ■「動植綵絵」の高精細複製品を共同研究プロジェクトにより制作

    文化財活用センターとキヤノンは、より多くの人に文化財に親しむ機会と、より深い文化体験を提供することを目的に、2018年10月より共同研究に取り組んでいます。これまでに18作品の高精細複製品を制作し、ガラスケース無しで作品を間近で細部まで鑑賞できる展示や、教育機関向けのアウトリーチプログラム、映像と組み合わせた体験型展示など、オリジナルの文化財では実現できない鑑賞体験を提供してきました。

    今回複製品を制作した国宝「動植綵絵」は、江戸時代中期の画家・伊藤若冲が約10年間をかけて完成させた、30幅に及ぶ花鳥画の大作です。植物、鳥、昆虫、魚貝など、様々な生き物の生命感を瑞々しく描いた若冲の代表作として知られています。

    複製品の制作にあたっては、特定非営利活動法人 京都文化協会とキヤノンが推進する「綴プロジェクト」の技術を用いています。キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、絵師の筆遣いや、岩絵具の鮮やかな色など、オリジナルの文化財を限りなく忠実に再現しています。さらに、本作品のために新たに開発した絹本を使用することで、高い色再現が可能となりました。



    ■東京国立博物館 表慶館にて複製品を一般公開

    完成した複製品は、2026年4月17日(金)から5月17日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて一般公開されます。表慶館における「動植綵絵」の展示は、1926年の原本展示以来100年ぶりの実現となります。会期中は「動植綵絵」の高精細複製品を前期・後期に分けて15幅ずつ展示するほか、2023年度に本プロジェクトで制作した国宝「唐獅子図屏風」(狩野永徳筆)の高精細複製品も併せて展示します。



    ■表慶館での展示概要

    ●イベント名:皇居三の丸尚蔵館 グランドオープンプレイベント in表慶館

           高精細複製 伊藤若冲「動植綵絵」 狩野永徳「唐獅子図屏風」

    ●会期   :2026年4月17日(金)~5月17日(日)

           *前期:4月17日(金)~5月1日(金)

            後期:5月2日(土)~5月17日(日)

    ●会場   :東京国立博物館 表慶館(東京都台東区上野公園13-9)

    ●開館時間 :9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)

           *毎週金・土曜日、5月3日(日・祝)、4日(月・祝)、

            5日(火・祝)は20:00まで開館

    ●休館日  :月曜日 *4月27日(月)、5月4日(月・祝)は開館

    ●入館料  :表慶館への入館は無料(事前予約不要)

           *ただし、東博コレクション展(平常展)または特別展の観覧券が必要

    ●主催   :皇居三の丸尚蔵館

    ●特別協力 :東京国立博物館、文化財活用センター、キヤノン株式会社、

           特定非営利活動法人 京都文化協会


    *前期・後期の展示内容の詳細については、皇居三の丸尚蔵館のホームページをご確認ください。

    https://pr-shozokan.nich.go.jp/2026pre-event/



    ■文化財活用センターとキヤノンの新たなプロジェクトを開始

    文化財活用センターとキヤノンは、これまで実施してきた文化財の高精細複製品の制作と活用に関する取り組みをさらに拡大し、2026年4月より新たに「複製を用いた文化財の理解促進プロジェクト」を開始します。本プロジェクトでは、独立行政法人国立文化財機構の収蔵品について、「綴プロジェクト」の技術を用いて高精細複製品の制作を行うとともに、新しい活用方法の開発やモデル事業の実施について共同研究と実証実験を行います。両者は今後も連携し、より多くの人に文化財に親しむ機会と、より深い文化体験を提供してまいります。



    ■「綴プロジェクト」について

    「綴プロジェクト」は、キヤノンと京都文化協会が2007年より共同で推進している社会貢献活動です。日本古来の貴重な文化財には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多くあります。「綴プロジェクト」では、キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作しています。制作した高精細複製品は、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されています。これまでに、葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、60作品を超える高精細複製品を制作しました。


    詳細は、「綴プロジェクト」のホームページをご参照ください。 https://global.canon/ja/tsuzuri/



    ■文化財活用センター  https://cpcp.nich.go.jp/

    2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。


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