報道関係者各位
    プレスリリース
    2015年3月4日 14:30
    スタディ・ライフ バランス推進プロジェクト

    「スタディ・ライフ バランス推進プロジェクト」発足  ~「お子さんの生活における勉強のバランスを見直してみませんか?」 専門家らが呼びかけ~

    2015年3月2日、教育・親子関係の専門家や子ども向けのサービスを展開する団体の賛同のもと、「スタディ・ライフ バランス推進プロジェクト」が発足しました。 「スタディ・ライフ バランス」とは、子どもの生活における「勉強」のバランスを指し示す言葉で、プロジェクトでは、子どもも親もいきいきと学び、生きられる社会づくりのためにはそのバランスを整えることが大切だということを啓発していきます。 発足と同時にオープンした啓発サイト( http://studylifebalance.jp )では、現代社会において「スタディ・ライフ バランス」の崩れにつながる要因や、それを整えるためのポイントを紹介しています。 【「スタディ・ライフ バランス」が崩れる理由】 (1) 子どもの発達において大きな変化が訪れる「小4の壁」 (2) 子どもの勉強についての苦手のポイントがわからず適切な声かけ・見守りができない (3) 教育費の負担が大きくなり教育への過度な期待が増えてしまう (4) 大人の「ワーク・ライフ・バランス」が崩れている といったことが挙げられます。 【専門家からの声】 また、啓発サイトでは、そうしたバランスの崩れを整えることにつながるポイントを、学校心理士・臨床心理士の田村 節子氏(東京成徳大学大学院教授)や、親子の愛着(アタッチメント)に詳しい身体心理学者の山口 創氏(桜美林大学教授)らが専門的な見地から解説しています。 <田村 節子氏のコメント> 最近増えているインターネットやパソコンを使った学習サービスに触れ、「子どもの学習状況が『見える化』される時代。それによって『これしかやっていないの?』と子どもへの管理を強めてしまっては逆効果。『見える化』される情報は生身のコミュニケーションのきっかけにし、上手に使えば子どもの勉強の習慣づけにつながる」と、親にこそ「スタディ・ライフ バランス」の感覚が必要だと指摘しています。 <山口 創氏のコメント> 親子の愛着が深まると多く分泌される「オキシトシン」というホルモンを例に挙げ、「最近の研究で、オキシトシンには記憶力にもプラスの働きがあるということがわかってきた。親の養育態度が子どもの学力に影響するといわれているが、それは科学的にも証明されつつある」とし、「スタディ・ライフ バランス」がますます重要になるという考えを示しています。 プロジェクトでは、今後、保護者向けの講習会などを実施し、啓発活動を進めていきます。また、ホームページも随時更新していく予定です。