報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年3月23日 10:00
    国立文化財機構 文化財活用センター

    国立文化財機構所蔵の国宝を含む文化財94件を全国5都市で公開

    ― 2026(令和8)年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」実施対象館が決定 ―

    地域文化の創生、次世代への文化財の継承、観光振興を目的とする「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」において、2026年度の実施対象館が決定しました。群馬県、秋田県、神奈川県、岡山県、富山県の5施設で国宝を含む94件の文化財が順次公開される予定です。

    本事業は、国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館、東京文化財研究所、奈良文化財研究所(いずれも国立文化財機構)が所蔵する、各地域にゆかりのある文化財を全国の博物館・美術館へ貸し出し、広く公開する取り組みです。本事業を通じて、より広く多くの方々に国立文化財機構所蔵の文化財に親しんでいただくとともに、地域文化への理解の深化と次世代への確かな継承に寄与することを目指します。



    【2026年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)】

    対象館   : 群馬県立歴史博物館(群馬県)

    展覧会名  : 群馬県金井遺跡群出土品 重要文化財指定記念

            ヨロイを着た古墳人がみた世界―奇跡の金井遺跡群―

    会期    : 2026年7月10日(金)~2026年8月30日(日)

    貸与予定件数: 1件


    対象館   : 秋田市立千秋美術館(秋田県)

    展覧会名  : おかえりなさい!佐竹本三十六歌仙絵とゆかりの名品

    会期    : 2026年8月1日(土)~2026年9月23日(水・祝)

    貸与予定件数: 5件


    対象館   : 平塚市博物館(神奈川県)

    展覧会名  : 名品たちの里帰り ―平塚ゆかりの考古資料―

    会期    : 2026年10月24日(土)~2026年12月27日(日)

    貸与予定件数: 28件


    対象館   : 岡山県立博物館(岡山県)

    展覧会名  : 桃山陶 備前焼から見たその展開と終焉

    会期    : 2027年1月9日(土)~2027年3月7日(日)

    貸与予定件数: 10件


    対象館   : 秋水美術館(富山県)

    展覧会名  : 鑑賞陶器の精髄 コレクターの審美眼

            ―松井コレクションと佐藤助庵コレクションを中心に―

    会期    : 2027年3月13日(土)~2027年5月16日(日)

    貸与予定件数: 50件



    【2026年度 国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)】

    <群馬県立歴史博物館>

    群馬県金井遺跡群出土品 重要文化財指定記念

    ヨロイを着た古墳人がみた世界―奇跡の金井遺跡群―


    貸与予定件数: 1件

    会期    : 2026年7月10日(金)~2026年8月30日(日)

    URL     : https://grekisi.pref.gunma.jp/

    X      : https://x.com/Gunma_Rekihaku

    Facebook  : https://www.facebook.com/GunmaPrefecturalMuseumOfHistory


    みどころ:群馬県金井遺跡群出土品が令和7年9月に重要文化財に指定されたことを記念し、本展では各地の同時代出土品との比較も交えつつ、同遺跡群の歴史的重要性について考えます。

    金井遺跡群は、群馬県渋川市、榛名山北東麓にある古墳時代の集落跡です。集落は6世紀初頭の榛名山の大噴火により被災し、犠牲者や多数の出土品が火山灰でパックされた状態で見つかりました。特に国内初となる「ヨロイを着た古墳人」の発見は大きな話題となり、その身に着けていたヨロイが国宝「埴輪 挂甲の武人」に表現されたヨロイと同じ、挂甲である点が注目を集めました。東京国立博物館から国宝「埴輪 挂甲の武人」を貸し出す予定です。


    国宝 埴輪 挂甲の武人 古墳時代・6世紀 群馬県太田市飯塚町出土 土製 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)

    国宝 埴輪 挂甲の武人 古墳時代・6世紀 群馬県太田市飯塚町出土 土製 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)


    <秋田市立千秋美術館>

    おかえりなさい!佐竹本三十六歌仙絵とゆかりの名品


    貸与予定件数: 5件

    会期    : 2026年8月1日(土)~2026年9月23日(水・祝)

    URL     : https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003643/index.html

    Instagram  : https://www.instagram.com/akita_senshu_museum_of_art

    Facebook  : https://www.facebook.com/senshuart/


    みどころ:かつて秋田藩20万石佐竹家には数多くの美術品が伝来、所有されていました。なかでも「佐竹本三十六歌仙絵」は、鎌倉時代に制作された最高傑作といわれる歌仙絵の優品です。大正6年に佐竹家を離れ、大正8年には上下2巻の絵巻が一歌仙ごとに切断されて各所へ分蔵、流転しながら今日に至ります。本展では、絵巻切断から100余年、過去最多15幅が秋田へ里帰りします。さらに今回は、絵巻の各種模本を同時に展示し、近世における佐竹本三十六歌仙絵の図像の波及についても考えます。この他、秋田市立千秋美術館所蔵の秋田蘭画や佐竹家ゆかりの作品・資料も展示予定です。東京国立博物館から4件、京都国立博物館から1件を貸し出す予定です。


    重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 壬生忠峯(部分) 鎌倉時代・13世紀 紙本着色 原操氏寄贈 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)

    重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 壬生忠峯(部分) 鎌倉時代・13世紀 紙本着色 原操氏寄贈 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)


    <平塚市博物館>

    名品たちの里帰り ―平塚ゆかりの考古資料―


    貸与予定件数: 28件

    会期    : 2026年10月24日(土)~2026年12月27日(日)

    URL     : https://www.hirahaku.jp

    X      : https://x.com/hirahaku_


    みどころ:平塚市博物館は2026年に開館50周年を迎えます。これを記念して、市外の研究機関などに所蔵・保管されている考古資料を一堂に集めた展示を開催します。平塚市には学史に残る万田貝塚と五領ヶ台(ごりょうがだい)貝塚や相模国唯一の三角縁神獣鏡出土古墳である真土大塚山(しんどおおつかやま)古墳など著名な遺跡があります。これらの遺跡の主要な成果を挙げた発掘調査は戦前に行われており、市外の研究機関等に所蔵されているものも多いです。本展では数十年ぶりの帰還となるそれらの資料に加えて、平塚市初展示となる資料も展示予定。当市を語るうえで重要な考古資料をぜひご覧ください。東京国立博物館から平塚市真土大塚山古墳出土品など28件の考古資料を貸し出す予定です。


    三角縁四神二獣鏡 古墳時代・4世紀 神奈川県平塚市 真土大塚山古墳出土 青銅製  東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)

    三角縁四神二獣鏡 古墳時代・4世紀 神奈川県平塚市 真土大塚山古墳出土 青銅製  東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)


    <岡山県立博物館>

    桃山陶 備前焼から見たその展開と終焉


    貸与予定件数: 10件

    会期    : 2027年1月9日(土)~2027年3月7日(日)

    URL     : https://www.pref.okayama.jp/site/kenhaku/

    X      : https://x.com/okayama_prefmus

    Facebook  : https://www.facebook.com/okakenhaku


    みどころ:桃山時代は、他の時期に類を見ない、躍動感あふれる形のやきものが作られた時代です。当時の流行を積極的に取り入れ、数々の優品を今に伝える備前は、各地で作られた桃山陶について考えるとき、基準となる産地として注目を集めてきました。

    本展では、備前焼の研究成果に基づきながら、桃山陶の変遷を紹介すると同時に、その特徴や魅力について考えます。東京国立博物館から、備前の「反鉢」をはじめ、重要文化財「鼠志野鶺鴒文鉢(ねずみしのせきれいもんはち)」など10件を貸し出す予定です。


    重要文化財 鼠志野鶺鴒文鉢 美濃 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 陶製 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)

    重要文化財 鼠志野鶺鴒文鉢 美濃 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 陶製 東京国立博物館蔵 (※貸与予定作品)


    <秋水美術館>

    鑑賞陶器の精髄 コレクターの審美眼―松井コレクションと佐藤助庵コレクションを中心に―


    貸与予定件数: 50件

    会期    : 2027年3月13日(土)~2027年5月16日(日)

    URL     : https://www.shusui-museum.jp/

    X      : https://x.com/morishusui/

    Facebook  : https://www.facebook.com/mori.shusui/


    みどころ:富山県出身のコレクターとして鑑賞陶器にいち早く目を付け、優品の数々を蒐集した古美術商、廣田不弧斎(ひろたふっこさい・1897~1973)や、実業家であり茶の湯を愛した数寄者として知られ、鑑賞陶器の蒐集も行っていた佐藤助九郎(助庵)(1896~1979)など、富山県は鑑賞陶器のコレクターが多いことで知られています。

    本展は秋水美術館収蔵の作品と合わせ、京都国立博物館所蔵の松井コレクションなど、コレクターが蒐集した鑑賞陶器のコレクションを展示いたします。作品を通して、コレクターの蒐集に対する考え方や趣向などを比較し、確かな審美眼に基づく美の世界をご紹介します。京都国立博物館から陶磁作品50件を貸し出す予定です。


    三彩婦女俑 中国 唐時代・8世紀 施釉陶器 畳付露胎、顔面加彩 松井宏次氏寄贈 京都国立博物館蔵 (※貸与予定作品)

    三彩婦女俑 中国 唐時代・8世紀 施釉陶器 畳付露胎、顔面加彩 松井宏次氏寄贈 京都国立博物館蔵 (※貸与予定作品)


    【2027(令和9)年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」募集予定】

    2026年4月1日(水)から、2027年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付を開始します。


    申請受付期間:2026年4月1日(水)~6月30日(火)[17時必着]


    貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。

    URL: https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_free_page/index.php?id=3


    全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。


    2027年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 募集チラシ

    2027年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 募集チラシ


    ■文化財活用センター https://cpcp.nich.go.jp/

    2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。


    【文化財活用センター 関連URL】

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