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    プレスリリース
    2026年5月14日 08:00
    神谷町カリスメンタルクリニック

    なぜ4月の疲れが今ごろやって来るのか? 誰にでも起こりうる「5月病」の正体とは

    4月の新年度から1ヶ月。新しい環境や慣れない人間関係の中で、気を張り詰めて走り抜けてきた方も多いのではないでしょうか。ようやく訪れたゴールデンウィークでホッと一息ついたのも束の間、休み明けに「会社に行きたくない」「体が鉛のように重い」と感じる……。
    こんなことが思い当たる方は「5月病」の可能性があります。

    しかし、なぜこの時期に多くの人が同じような不調を訴えるのでしょうか?

    5月病とは正式な診断名ではありませんが、ゴールデンウィークが明けるこの時期に環境の変化に心や身体がついていかず、自律神経のバランスを崩してしまう状態を指します。

    今回は、知っているようで知らない5月病の正体と、病気に繋げないための具体的なセルフケアについて解説します。


    1. 「5月病」って結局どんな状態?

    5月病は、新しい環境への緊張が解ける連休明けに、心身の不調(自律神経の乱れ)が現れる状態を指します。

    主な3つの要因

    • 適応ストレスの蓄積: 新生活開始から1〜2ヶ月は、最も疲れが出やすい時期です。
    • 気候の変化: 4〜5月は寒暖差が大きく、身体に大きな負担がかかります。
    • オン・オフのギャップ: 連休中の解放感と、日常に戻ることへの抵抗感が心にストレスを与えます。

    「自分は大丈夫」は禁物。
    新生活の当事者でなくても、生活リズムの乱れや季節の変わり目によって、誰にでも起こりうるものです。
    「最近、疲れが取れないな」と感じたら、無理をせず心身を整えるサインと捉えましょう。

    2. あなたは大丈夫? 見逃しがちな体や心のサイン

    5月病の症状は多岐にわたります。「気持ちの問題」と片付けてしまいがちですが、以下のようなサインが出ていないかチェックしてみましょう。

    体のサイン

    ・朝起きられない: 寝つきは悪くないのに、朝の目覚めが極端に悪い。
    ・食生活の異変: 食欲がなくなる、あるいは逆に「やけ食い」をしてしまう。
    ・消化器系の不調: 原因不明の胃痛、下痢、便秘が続く。
    ・嗜好品の変化: お酒やタバコの量が増える。または、コーヒーを飲まないと仕事が手につかない。

    心のサイン

    ・「趣味」が楽しくない: 以前なら楽しめていた動画鑑賞やゲーム、スポーツが億劫になる。
    ・集中力の散漫: 資料作成に時間がかかる、ケアレスミスが増える。
    ・不安と焦燥感: 「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安に襲われる。


    3. なぜ「真面目な人」ほど5月病になりやすいのか?

    よく「5月病はメンタルが弱い人がなるもの」という誤解がありますが、事実は逆です。
    5月病は「これまでの1ヶ月間、一生懸命に頑張ってきた証」なのです。

    特になりやすいのは、以下のようなタイプです。

    ・完璧主義タイプ: 100点満点を目指して全力疾走してしまう。
    ・「いい人」タイプ: 周囲の期待に応えようと、自分の感情を後回しにする。
    ・感受性が高いタイプ(HSP傾向): 新しい職場の雰囲気や、上司の機嫌を敏感に察知して疲弊する。

    これらのタイプに共通して言えるのは、「自分よりも周りのために」と動くことで力が入りすぎて無理をしてしまい疲れを溜めやすかったり、
    周りの変化に敏感で必要以上に気を張ってしまいストレスを溜め込んでしまう傾向があります。


    4. 今日からできる「心の立て直し」処方箋

    5月病は放置すると、うつ病や適応障害へ移行する可能性もあります。まずは「頑張りすぎた自分」を認め、ペースダウンをしてあげましょう。

    ① 「朝の光」で体内時計をリセット

    連休で夜型になった生活を戻すには、朝起きてすぐにカーテンを開け、日光を浴びることが最も効果的です。幸福ホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌され、夜の良質な睡眠を促す「メラトニン」の生成を助けます。

    ② 「あえて何もしない」時間を作ってみる

    5月の土日は、あえて予定を入れない勇気を持ってください。15分程度の散歩で血流を良くするだけで、脳の疲労は軽減されます。また、夜寝る前の1時間はスマホを置き、脳への情報入力を遮断しましょう。

    ③ 完璧じゃない自分を受け入れる

    5月は、4月のようなパフォーマンスが出せなくて当然です。「今日は会社に行けただけで100点」「メールを一通返せたからOK」と、ハードルを極限まで下げて、エネルギーを温存しましょう。


    5. こんな状態が続いたら専門家へ相談を

    もし、以下の状態が「2週間以上」続く場合は、注意が必要です。

    ・仕事や学校に行こうとすると、吐き気や動悸がする。
    ・夜中に何度も目が覚め、熟睡感がない。
    ・何をしても「楽しい」という感情が湧いてこない。
    ・「自分は価値がない人間だ」と否定的に考えてしまう。

    これらの症状が固定化している場合、自力での解決が難しくなっている可能性があります。
    心療内科や精神科を受診することは、決して特別なことではありません。

    早めに専門家のアドバイスを受けることで、長引かせることなく回復へのステップを踏み出すことができます。


    まとめ

    5月病は誰もが経験しうる「頑張った証」。
    これを病気へ繋げないよう、まずは自分を労わる工夫で心に余白を作りましょう。
    解消できない不調は一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談してみることをおすすめします。



    【クリニック情報】
    クリニック名:神谷町カリスメンタルクリニック
    所在地:東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー2階
    院長:松澤 美愛
    診療科:精神科・心療内科・内科
    URL:https://charis-mental.com/