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プレスリリース
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2025年10月6日 12:00
学校法人 名城大学
【名城大学】森和俊 薬学部特任教授が薬学部1年生に対して特別講義

本学薬学部の特任教授で京都大学高等研究院の森和俊特別教授が10月1日、八事キャンパスで薬学部1年次の必修科目「生化学2」で特別講義を行いました。ノーベル賞発表直前でメディア4社も取材に訪れました。
「新聞記事が幸運の出会いにつながった」


約300人の受講生を前に森特任教授は、「田舎者の少年がどのようにしてノーベル賞候補と言われるまでになったか?」のテーマで講義。中学生の頃に新聞で読んだ素粒子物理学の世界に憧れ、日本人初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士、2人目の朝永振一郎博士が京都大学出身と知り、理学部を目指して勉強に励んでいたという。現在は生物学の専門家ですが、高校時代は「生物は暗記科目と思い、面白くないと思っていた」と当時の心境を話しました。
大学受験では、第一志望は叶わず、京都大学工学部合成化学科へ入学。大学1年次は勉強にも身が入らない時もあったが、後にノーベル賞を受賞する利根川進博士の記事を読み、分子生物学に興味を持ったそうで、「第一志望に叶わず、ほろ苦い思い出だが、今、ここにいる皆さんも第一志望合格が叶わなかった人がいたとしても、絶望が待っている訳ではない」と強調しました。
講義後半では、薬学を学ぶ学生向けに小胞体ストレス応答の仕組みを分かりやすく詳細に解説しました。講義終了後には質問も相次ぎ、ノーベル賞候補者から大いに刺激を受ける特別講義になりました。
講義後に行われたメディアの囲み取材では、「楽しそうに講義を聞いてくれる学生もいて、講義はやはり面白い」と話し、「私は新聞記事で新たな事柄に触れ、それが幸運につながった。ネットニュースは本人が興味のありそうな事柄ばかりが表示され、広がりがなくなる。ぜひ、新聞を読んでもらいたい」と学生たちに注文も付けました。

