プレスリリース
<自転車の安全利用促進委員会レポート> 埼玉県教育委員会主催 「令和7年度埼玉県学校健康教育推進大会」にて 「自転車通学指導セミナー」を開催 埼玉県小・中・高等学校の教職員等約200名が参加
自転車の正しい利用方法や安全・安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人 自転車協会」は、2026年1月23日(金)さいたま市文化センター(所在地:さいたま市)で行われた『令和7年度埼玉県学校健康教育推進大会』(主催:埼玉県教育委員会)にて、自転車通学指導セミナーを実施し、埼玉県の小・中・高等学校の教職員等約200名が参加しました。
当委員会の調査によると、埼玉県の中高生における通学時の自転車事故件数(人口1万人当たり)は、47都道府県中、中学生が全国ワースト27位、高校生が全国ワースト10位となっています。また、第一当事者となる割合は、中学生が全国ワースト23位、高校生が全国ワースト26位であり、引き続き注意が必要な状況です。
講師の遠藤 まさ子氏(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、年間の自転車通学指導計画のポイントについて説明しました。自転車の安全性、自転車を取り巻く法律、リスク予測力や運転技術の向上といった指導の重要点を挙げるとともに、全国で実施されている具体的な取組事例を紹介しました。
その中で遠藤氏は、「中学生になり自転車通学が始まると、小学生時代にヒヤリ・ハットの経験が少ないまま、通学距離が長くなるなど、二重のリスクが生じます。そのため、小学生のうちから身近で当たり前のリスクを教えることが重要です」と強調しました。
さらに、2026年4月から施行予定の16歳以上を対象とする「青切符制度」についても解説しました。「ながらスマホ」による自転車事故の件数やその危険性を紹介し、実際の映像を用いた動画により、事故リスクを具体的に体感できる教材も紹介しました。これを踏まえ、小・中学生の段階から交通ルールを確実に守る意識を身につけることの重要性についても強調しました。
また、ドライバー目線の動画活用については、「自転車がドライバーからどのように見えているのかを学ぶことで、相互理解が深まります。異なる立場の視点を学習することをおすすめします」と紹介しました。
自転車自体の安全性についても触れ、「安全基準を満たしたBAAマーク付き自転車を選ぶこと、そして日常的なメンテナンスの重要性を指導することで、事故を未然に防ぐことができます」と説明しました。
本講座は、ルールやマナーの指導にとどまらず、子どもの成長段階や季節に応じたリスクを見極めた指導の必要性、さらに自転車の安全性について改めて理解を深める機会となりました。他県の取組事例も参考にしながら、教職員、関係者、保護者が自転車通学の安全指導について考える貴重な場となりました。
【参加した教職員の感想】
・子どもだけではなく、保護者へ伝達していくことも重要だと知り、親子で学べる機会が必要だと思いました。
・自転車のメンテナンスの重要性や、BAAなどの安全性の高い自転車を選ぶことなど、大変参考になりました。

当日の様子1

当日の様子2
■参考資料
≪講師略歴≫
遠藤 まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。

遠藤 まさ子
≪自転車の安全利用促進委員会≫
自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
≪BAAマーク≫
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。

BAAマーク1

BAAマーク2