報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年2月12日 10:00
    公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館

    岡本太郎記念館、企画展「佐内正史 雷写」を3月14日より開催  岡本太郎と写真家・佐内正史、 時代を超えた2人のアーティストの対峙

    公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野暁臣)は、企画展「佐内正史 雷写」を2026年3月14日から2026年7月12日まで開催いたします。


    メインビジュアル

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    ■TAROを「雷写」する


    この人の写真はどこか太郎とおなじ匂いがする。

    はじめて佐内正史の作品を見たとき、そう直感しました。むろん“作風”が似ているからではありません。中身になんら共通点はないけれど、画面の“向こう側”に同質のネイチャーが透けて見えるような気がしたからです。

    一言でいえば、写真が「文脈」や「物語」から自由であり、それゆえに“お仕事”の匂いがしない。


    一般に、写真家の撮る写真にはミッションがあり、テーマがあり、メッセージがあります。撮影対象が人でも風景でもブツ撮りでも、あるいは受注仕事だろうが自主的な“作品づくり”だろうが、この点においては変わりがありません。

    商業写真にしろ芸術写真にせよ、主眼はメッセージのデリバリーにあり、作品はいわばヴィークルのようなもの。ゆえに力のある写真ほど暑苦しい。

    ところが太郎と佐内さんの写真には、見る者を説き伏せようとの意思がみじんも感じられないし、マーケティングの気配もありません。端的にいえば、「撮った」のではなく「撮れちゃった」ように見える。


    おそらく彼らは、「撮ろう」と考えるより先に、五感が「お、いいぞ!」と囁いた瞬間にシャッターを切っている。なにを撮ろうか、どう撮ろうか、なんてことは考えず、対象から放射される“波”を傍受し、直観するだけ。だから文脈や物語とは無縁なのでしょう。

    太郎は「芸術なんてなんでもない。道端の石ころとおなじだ」と言いました。たぶん佐内さんも「写真なんてなんでもない。拝まないでくれ」と考えている。


    そんな佐内さんにTAROと向き合ってもらいました。

    太郎の絶筆『雷人』に眼が釘付けになった彼は、自らの撮影原理を「雷写」と銘打ち、TAROとの対話にのめり込んでいきます。展示作品の過半を撮り下ろしただけでなく、350頁におよぶ同名の写真集を刊行するなど、その熱量は尋常ではありません。時代を超えて対峙するふたりのアーティストの相貌をどうぞご覧ください。


    岡本太郎記念館館長 平野暁臣



    ■雷写


    「あっ」て言って仰け反って、「あーっ」て言って終わる。写真の中の擬態語が聞こえてくる。ピカって光る、ストロボは焚かない。雷人を箱から出した時、アトリエが明るくなった。いつか言った、写真に撮らなくても写真だった。


    2025年夏から冬、毎週火曜日岡本太郎記念館で太郎さんが描いた絵の撮影をした。色んな表情のまるいものがいっせいに走ってくる。

    雷人を撮っている時に、この撮影の旅は終わると思った。ストロボは焚かないけど、光っている、雷、私は雷人写真人。年末年始に静けさの中プリントができて、気持ちがすっきりした。神社とか墓参りに似ている、目がよくなる、死者と話す、中で少し動いてる、写真の印象、言葉が無いから軽くなる、幾何学に見えてくる、記憶が違う風景、表面に浮かんでる黒、素朴で思いやる、写真からはみ出していく、懐かしい平面。


    佐内正史


    佐内正史

    佐内正史



    ■佐内正史 Masafumi Sanai

    写真家。1997年、写真集『生きている』でデビュー。2003年、写真集『MAP』で第28回木村伊兵衛写真賞を受賞。2008年に独自レーベル「対照」を立ち上げる。2026年3月、最新作『雷写』を刊行、同時に岡本太郎記念館で写真展「雷写」を開催する。近著は『Strong memory』『写真がいってかえってきた』『静岡詩』。主な展覧会に「Strong memory」book obscura(東京、2025年)、「展対照第二部」Vacant(東京、2025年)、「写真がいってかえってきた」book obscura(東京、2024年)、「静岡詩」タカ・イシイギャラリー(東京、2023年)「静岡詩」静岡市美術館(静岡、2023年)、「対照 佐内正史の写真」川崎市岡本太郎美術館(神奈川、2009年)など。

    Instagram@sanaimasafumi



    ■企画展「佐内正史 雷写」概要

    会期     : 2026年3月14日(土)~2026年7月12日(日)

    開館時間   : 10:00~18:00(入館は17:30まで)

    休館     : 火曜日(祝日の場合は開館)

    会場     : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)

    アクセス   : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分

    入場料    : 一般 650円/小学生 300円

    公式サイト  : https://taro-okamoto.or.jp/

    公式X    : https://x.com/taro_kinenkan

    公式instagram: https://www.instagram.com/taro_okamoto_memorial_museum/