プレスリリース
世界初、色見本と印刷物の絵柄での数値色合わせを 自動化した『ピタット・カラー』誕生
印刷物の数値色管理システム開発の株式会社プロスパー クリエイティブ(本社:東京都中央区、代表取締役:川端 秀樹)は、印刷物の絵柄の色を、世界基準の色数値で色見本通りに自動で色合わせする『ピタット・カラー』を開発しました。印刷会社、出版社、企業の広告・パッケージの印刷発注管理者等で色修正の飛躍的な生産性向上のためご活用いただけます。
【概要】
色合わせしたい色見本と印刷物等を推奨のスキャナで入力した2つの画像の同一箇所の画素群を、人が眼で見た色空間のL*a*b*値でAI活用し色分析。数秒で色比較して、印刷出力用の各CMYK版の補正トーンカーブ生成とCMYK画像データの色修正までを自動で行います。
『ピタット・カラー』は、専用PCと専用ソフト(WindowsOS版)と独自の高精度色管理用5000色チャート、及び推奨スキャナとモニタの組み合わせで構成されています。
デザイン部門ではA3判の活用が基本ですが、デジタル印刷機用及びオフセット印刷の版出力用にA2・A1判を用意。また今後オフセット印刷でのインキ濃度変換オプションも開発予定です。

『ピタット・カラー』機器構成
【開発経緯】
『ピタット・カラー』は、大手出版社を始め、企業の広告担当やデザイナー等の印刷発注者、印刷会社の色管理担当者からの強い要望や意見により、当社の持つ絵柄色管理技術(日米欧中で特許取得)をベースに、自動化処理フローを開発したものです。
【発表】
『ピタット・カラー』は、2026年2月18日から開催されるpage2026展(池袋サンシャインシティ・文化会館)に出展し発表します。発売開始は3月を予定しています。
【これまでの課題と状況】
これまで、色合わせの方法はICC(カラーマネージメントの標準化団体)カラーチャートや印刷画像を使用したプロファイル(異なる機器間でも色の一貫性を保つファイル)での補正方法がありましたが、絵柄画像を画素レベルで数値色比較が出来ず、色修正の大きな課題となっていました。
印刷物とWebの需要の2分化が進む中、印刷業界もオフセット印刷だけでなく、小ロット印刷物は業務用デジタル印刷での対応が進み、大幅な生産性の向上が求められています。また技術者不足もあり、これまで技術者が行っている色修正作業負担の低減化も大きな課題となっています。
【課題解決手段】
こうした技術と時間を要する色修正作業を改善するため、株式会社プロスパークリエイティブでは、予めインキや用紙等の印刷条件ごとの独自の5000色チャートによるプロファイル管理をしておくことで、実運用では色修正担当者が、顧客から提供された色見本と色比較する印刷物を、高精度のスキャナで入力するだけで、2つの画像データを画素レベルでの色数値比較と、色見本の色に合わせて色修正したい印刷画像の各CMYKトーンカーブを瞬時に自動修正する世界初のシステムを開発しました。
さらに、『ピタット・カラー』で色修正した各CMYK補正トーンカーブを用い、デジタル印刷機やオフセット印刷版用にデータを生成するRIP装置でトーンカーブ補正を行い、印刷の絵柄全体を色見本通りに色再現できることを可能にしました。

色見本とプルーフ/印刷物

CMYKトーンカーブ
【技術概要】
この新製品『ピタット・カラー』は、世界基準の眼での色感覚を数値化した色空間であるL*a*b*値やΔE(色差値)を使用し、誰でも簡便に色修正出来るようにAIによる自動化を実現しました。色修正結果を◎〇△×表示することで、使用者は色修正の技術がなくても許容値内か許容値外かを瞬時に判定できます。また色修正後のCMYK画像を生成するだけでなく、各種デジタル印刷機や印刷用の製版を行うCTPレコーダーのトーンカーブの補正ファイルを書き出す選択も可能とし、印刷物を全体的に色修正したい場合にも対応します。
こうした新技術により『ピタット・カラー』は、顧客からの色見本と印刷物の忠実な色合わせを比較測色とAI色分析処理を自動化し、誰にでも短時間での色修正の実施を可能にしました。
図:『ピタット・カラー』の色修正処理工程と自動処理

色修正処理工程

自動処理
【主な顧客】
色修正を自動化したいオフセット印刷機やデジタル印刷機を活用する印刷会社が主要顧客となります。製版部門においてはグラビア印刷やフレキソ印刷の製版部門でも活用が可能です。また、出版社や編集会社などでも、色修正写真などが多い業務での活用に最適です。
【導入効果】
『ピタット・カラー』は、色修正における数値評価の自動化により、特定の色修正技能を持たなくともご使用いただけます。色校正作業や、写真等の色修正の作業と時間を大幅に短縮します。
当社試算では、従来色修正に要する時間は1件当たり30分から2時間程度ですが、『ピタット・カラー』使用により、スキャナ入力と色修正時間を合わせても、2~3分程度で一度の色修正が完了します。また、さらに再色修正処理をした場合を含めても10分以内で終了し、現状と比べ少なくとも300%以上の効率化を実現し、生産性の劇的な向上が可能となっています。このため色修正の実務教育や人材の確保が困難な、広告制作やデザイン会社、出版社、印刷会社において、高い関心を頂いています。
特にカタログなどの商業印刷物や、雑誌等の頁物印刷の自動色修正に最適で、色修正が多い現場での飛躍的な生産性の向上が実現できます。

活用効果

生産性向上
【世界に貢献する第1歩へ】
株式会社プロスパー クリエイティブでは、色修正の自動化により大幅な生産性の向上で納期の短縮に加え、コスト削減に貢献し、特に一般商業印刷分野での活用により印刷発注顧客へのサービス強化につながるものと期待しております。
また、絵柄画像を、眼で見た国際基準の色数値で自動色修正を行う世界唯一の本技術は、今後の印刷色管理における無人化・自動化の基本エンジン技術となり、『ピタット・カラー』がこれからの世界中のプリントや印刷の進化に貢献する大きな一歩となると確信しております。
【会社概要】
商号 : 株式会社プロスパー クリエイティブ
事業内容: オフライン型印刷品質管理システム開発・販売。
画像の比較差分評価分野で、印刷物の色差分評価や
欠陥検査システムの開発を行っています。
印刷物等をスキャナ入力した画像を用い、絵柄を数値で測色・
色評価する技術は世界で唯一の技術です。
多くの印刷会社で使われています。