報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年12月26日 15:00
    東京工芸大学

    東京工芸大学 工学部 森山 剛教授が 災害時、最も安全な最短避難経路を提示する 厚木市の3D都市モデルを利用したアプリを開発

    東京工芸大学(学長:吉野 弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下、本学)工学部の森山 剛教授は、神奈川県厚木市が整備した3D都市モデルの活用依頼を受け、厚木市における災害発生時に、市民の現在地から最寄りの避難所までの最も安全な避難経路を提示する3Dマップアプリ「toomawari」及び「atsugiCrop」(以下、本アプリ)を、開発しました。


    東京工芸大学工学部森山教授が開発した3Dマップアプリ「toomawari」の画面

    東京工芸大学工学部森山教授が開発した3Dマップアプリ「toomawari」の画面


    本学工学部の森山 剛教授が、厚木市内における災害発生時に、市民の現在地から最寄りの避難所までの最も安全な避難経路を3Dマップで提示する本アプリを開発しました。

    近年、台風や集中豪雨による浸水被害や地震による災害が各地で発生しています。2013年には、本厚木駅周辺で記録的な大雨による浸水被害が発生し、想定されていた避難ルートが通行不能となるケースもありました。


    東京工芸大学工学部森山教授が開発した3Dマップアプリ「atsugiCrop」の画面

    東京工芸大学工学部森山教授が開発した3Dマップアプリ「atsugiCrop」の画面


    本アプリは、洪水浸水想定などの災害情報が組み込まれており、3Dマップ上の経路探索に反映することで、最短かつ安全な避難経路を、具体的に分かりやすく示す仕組みを備えています。開発には、国土交通省が主導する日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクトのサイト「PLATEAU(プラトー)」に掲載されている厚木市の3D都市モデルが活用されています。

    本アプリの開発は、厚木市からの要請を受け、画像・情報技術を専門とする学科を持つ大学としての強みを活かす形で進められました。



    2025年12月16日(火)には、厚木市の公共施設「あつぎ市民交流プラザ(アミューあつぎ)」とオンラインで同時開催された、厚木市主催のイベント「3D都市モデル講座」に森山教授と森山教授の研究室に所属する学生が登壇し、市民に向けて本アプリの機能や活用方法について紹介しました。その際の発表資料は、厚木市公式サイトで公開されます。

    近年の防災意識の高まりを背景に、市民が「もしも」の時に備えられるよう、今後、厚木市民に活用されることで、より安全に、的確かつ迅速に目的地に避難できることが期待されています。

    また、この取り組みを広く発展させるため、本アプリを構築するソースコードはソフトウェア開発のプラットフォーム「GitHub(ギットハブ)」上で、オープンソースとして公開されています。これにより、多くのエンジニアが改良や応用に参加でき、さらなる機能向上や新たな活用展開につながることも期待されています。


    本学はテクノロジー(工学)とアート(芸術)を融合させた力で、新たな価値の創造を目指す本学ならではの取り組みをこれからも続け、地域とともに歩んでいきます。


    ■厚木市公式サイト

    【URL】https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/soshiki/toshikeikakuka/2/49511.html

    ■「GitHub」でのソースコード公開先

    【URL】https://github.com/tpu-medialab/



    ■東京工芸大学

    東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきました。2023年に創立100周年を迎えました。

    【URL】 https://www.t-kougei.ac.jp/


    東京工芸大学ロゴ

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