報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月18日 16:30
    株式会社日庄マーケティング・ソリューション

    【イベントレポート】地域の魅力を生かした31商品がエントリー! 「おいしい山形・食材王国みやぎ 新商品アワード2025」開催

    宮城・山形の味を広め、新たなビジネスチャンスを創出。 受賞商品は令和8年1月に発表予定。

    宮城県と山形県の食品メーカーが新商品をエントリーし、バイヤーが審査・投票を行う「おいしい山形・食材王国みやぎ 新商品アワード2025」が、令和7年10月15日(水)に仙台国際センター(宮城県仙台市)で開催されました。当日は県内外から参加したバイヤーがエントリー商品を評価し、優れた商品への投票を実施。アワードの受賞商品は、令和8年1月に発表される予定です。


    新商品アワード2025展示の様子

    新商品アワード2025展示の様子


    「おいしい山形・食材王国みやぎ 新商品アワード2025」は、宮城県・山形県の食品メーカーの新たな販路拡大の支援や商品の魅力向上を目的とした表彰制度です。

    宮城・山形合同商談会実行委員会が主催する「おいしい山形・食材王国みやぎ ビジネス商談会」の一環として開催され、今年で5回目を迎えました(初回開催は令和3年)。


    アワードの対象となるのは、令和6年10月以降に販売を開始、または令和8年2月までに販売を予定している新規販売商品又はリニューアル商品です。今回は、同商談会に参加した食品メーカーから31商品(宮城県23品、山形県8品)がエントリーされました。


    当日は、地域の特色や企業のこだわりが光る多彩なエントリー商品が一堂に会しました。商談会に参加したバイヤーは、各商品の味・パッケージ・価格などを評価し、優れた商品に投票。会場では、新商品を真剣な表情で評価するバイヤーの姿が見られました。



    ■宮城県・山形県の新商品が勢ぞろい、バイヤーが品質と魅力を見極める

    展示商談会場の中央には、アワードにエントリーされた31商品がずらりと並びました。商品の魅力をより効果的に伝えるため、説明パネルを添えるなど各社が展示に工夫を凝らしていました。


    試食を行うバイヤー

    試食を行うバイヤー


    バイヤーは、商品の見た目やパッケージデザイン、価格などをひとつずつ丁寧に確認。気になる商品を手に取り、じっくりとチェックする姿や、ほかのバイヤーと意見を交わす様子も見られました。また、エントリーした企業の多くが自社ブースで試食を用意。バイヤーは味や香りを含めて総合的に評価し、それぞれの視点から優れた商品を選び、投票を行いました。



    ■地域の味と企業の技がひとつに──こだわりの新商品が集まる

    地域の特産品や、自社の強みを生かして開発された新商品が会場に集まりました。


    山形県酒田市の酒田米菓株式会社は「オランダせんべい 酒田のラーメン風味」を出品。担当者は「当社の強みである薄焼きせんべいの軽やかな食感を生かしつつ、酒田特有の煮干しを使った醤油ラーメンの味わいを再現しています。」と、商品の特徴を説明しました。


    宮城県石巻市の山徳平塚水産株式会社が出品した「冷やして食べる石巻おでん」は、おでんのだしをジュレ仕立てにした点が特徴です。「当社では添加物を使用しないことにこだわっているため、増粘剤などを使わず寒天だけでジュレ状に仕上げています。ジュレの固さの調整が難しく、開発に苦労しました。」と、担当者は開発のこだわりを語りました。


    地域ならではの多様なアイディア商品(1)

    地域ならではの多様なアイディア商品(1)


    アワードは、食品メーカーの新たな販路開拓を後押しすることを目的としており、出品企業にとって新商品を発表する貴重な機会となります。多くの企業が商品の魅力を広く発信し、販路拡大につなげようと意欲を見せていました。


    山形県寒河江市の株式会社中川果樹園は、山形県の特産品であるさくらんぼを使用した「中川果樹園のさくらんぼ和紅茶」を出品。「今回のアワードは宮城県での開催。当社は宮城での取引がほとんどないため、宮城の皆さんに知っていただきたいという思いでエントリーしました。」と、担当者は新たな販路への期待を語りました。


    地域ならではの多様なアイディア商品(2)

    地域ならではの多様なアイディア商品(2)


    「地元の魅力を伝えたい」という思いが込められた商品も多数出品されました。


    宮城県石巻市の水月堂物産株式会社は、40年以上販売している乾物商品「ほや酔明」を笹かまに練り込んだ「ほや酔明入り笹かま」を出品。「長年親しまれてきた『ほや酔明』と、仙台名物の笹かまを組み合わせることで、宮城県の魅力をより広く発信できるのではと考えました。」と、担当者は開発の背景を語りました。



    ■バイヤーが語る、地域食材の新たな魅力と可能性

    会場で実際に商品を目にしたバイヤーからは、さまざまな観点から新商品の魅力を評価する声が寄せられました。


    宮城県宮城郡利府町に製造工場を持つ六縣堂(ろっけんどう)(ヒサゴ株式会社)が出品した「六縣堂ラスク」が印象に残ったというバイヤーは、「六角形のパッケージデザインに新しさを感じます。商品の見た目はやわらかなどら焼きの皮のようですが、試食すると噛みごたえのある食感で、その意外性にも驚かされました。」とコメントしました。


    地域ならではの多様なアイディア商品(3)

    地域ならではの多様なアイディア商品(3)


    山形県酒田市のマルノー山形(株式会社みどりサービス)が出品した「飲む柿酢ぶどう味」に注目したバイヤーは、「地元の特産品である庄内柿を使い、健康志向の商品に仕上げていることが目を引きました。自社で継続的に飲用し、健康状態の変化を確認している点も興味深い取り組みだと思います。」と語りました。


    エントリーされた商品全体を通しての感想としては、「東北といえば農産物や水産物の印象が強くありますが、それにとらわれない目新しい商品が多くありました。素材の使い方や味のアレンジに工夫が感じられました。」との声が聞かれました。


    多くのバイヤーが展示会の合間に立ち寄り審査を行った

    多くのバイヤーが展示会の合間に立ち寄り審査を行った


    本アワードに毎回参加しているバイヤーからは、「商品が年々洗練されていると感じます。地元の食材が思いがけない形で商品化されており、食の可能性を感じました。」といった感想が寄せられました。



    ■アワード受賞商品の発表について

    アワード受賞商品は、本イベントでのバイヤーの投票結果などを踏まえて決定します。受賞商品の発表は令和8年1月頃を予定しています。