報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月17日 15:30
    NTTドコモビジネス株式会社 株式会社アプトポッド

    NTTドコモビジネスとアプトポッドの資本業務提携について

     NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、東京都千代田区、代表取締役社長:小島 克重、以下「NTTドコモビジネス」)と株式会社アプトポッド (東京都新宿区、代表取締役社長CEO:坂元 淳一、以下「アプトポッド」)は、2025年10月31日に資本業務提携(以下「本提携」)に関する契約を締結し、本日、アプトポッドはNTTドコモビジネスを引受先とする第三者割当増資を実施しました。

     本提携により、NTTドコモビジネスのネットワークサービスやNTTのIOWN(R)※1技術と、アプトポッドの独自プロトコル「iSCP※2」を活用したIoTプラットフォーム構築の技術力・ノウハウを組み合わせることで、V2N通信※3を活用した自動運転支援プラットフォームの共同開発・提供をめざします。


    1.背景・目的

     近年、地域の公共交通における担い手不足などを背景に、国家主導による実証実験が進むなど、自動運転の社会実装に向けた取り組みが加速しています。その中で、信頼性の高いV2N通信環境の重要性が改めて注目されています。

     そこでNTTドコモビジネスとアプトポッドは、V2N通信を活用した自動運転支援プラットフォームの共同開発に着手します。安定した通信環境とリアルタイムデータ転送技術を融合させ、安全・安心な自動運転社会の実現に貢献いたします。


    2.提携の概要

     NTTドコモビジネスとアプトポッドは、自動運転やIoT分野へのソリューション提供など、複数の実案件を通じて協業関係を深めてきました。今回の業務提携では、これまでの取り組みをさらに発展・拡大させ、両社の事業アセットと技術力を活かした新たな価値創出をめざします。


    具体的な取り組み内容は以下の通りです。

    (1)V2N通信を活用した自動運転支援プラットフォームの共同開発・提供

     10月8日にリリースしたNTTドコモビジネスの「通信安定化ソリューション」はアプトポッドの「intdash※4」を活用しています。「通信安定化ソリューション」をベースに、センターコンピューティングリソース※5を充実させ、路車協調※6や遠隔監視などさまざまな機能をもつ自動運転支援プラットフォームを共同開発・提供します。

     さらに、複数の自動運転車両を集中管理するセンターの構築や、ロボットやドローンなど車両以外のデバイスの遠隔操作など、周辺領域への展開も視野に入れ、複合的なプラットフォームの構築をめざします。


    <自動運転支援プラットフォームのイメージ>


    (2)両社の強みを活かした市場展開によりV2Nの社会実装を加速

     NTTドコモビジネスとアプトポッドは、それぞれの強みである経営資源やノウハウ、技術力を連携させることで、両社のお客さまに対して課題解決に向けた共同提案の展開を加速させ、より多くの現場でのV2Nの社会実装を推進していきます。


    3.各社のコメント

    NTTドコモビジネス株式会社

    執行役員 ビジネスソリューション本部 スマートワールドビジネス部長 福田 亜希子

     この度の株式会社アプトポッドとの資本業務提携により、当社が提供する安定した通信環境とアプトポッドの高い実績を有するデータ伝送技術を融合させることで、自動運転支援をはじめとする複合的なモビリティプラットフォームの構築をめざします。これまで築いてきたアプトポッドとの協業関係をさらに強化することで、自動車やロボットなどの動くIoTデバイスが安心・安全に繋がる社会を実現し、スマートモビリティの加速に貢献してまいります。


    株式会社アプトポッド

    代表取締役社長CEO 坂元 淳一

     当社では自動車、建設、ロボティクスなどの産業領域において、未来志向型のプロジェクトに不可欠なデバイス間、アプリケーション間の膨大かつ多種多様な時系列データのデータパイプラインをワンストップで実現する技術・製品開発を行っており、数多くのエンタープライズプロジェクトで採用されています。今後NTTドコモビジネスとの協業により、NTTグループの技術アセットと当社技術を組み合わせ、次世代の社会データインフラ実現に向けて邁進できますことを大変嬉しく思います。


    NTTドコモビジネスの概要

    (1)会社名:NTTドコモビジネス株式会社

    (2)所在地:東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー

    (3)設 立:1999年7月

    (4)代表者:代表取締役社長 社長執行役員 小島 克重

    (5)事業内容:法人向け総合ICT事業を担うNTTドコモビジネスは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として「つなごう。驚きを。幸せを。」をスローガンに、人と人をつなぎ、コミュニティをつなぎ、さまざまなビジネスをつなぐことで、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。

    詳細はhttps://www.ntt.com/をご確認ください。


    アプトポッドの概要

    (1)会社名: 株式会社アプトポッド

    (2)所在地: 東京都新宿四谷4-3 四谷トーセイビル 3F

    (3)設 立: 2006年12月

    (4)代表者: 代表取締役社長CEO 坂元 淳一

    (5)事業内容: 自動車、建設、ロボティクスなどの産業分野におけるインターネットをまたいだリアルタイム性の高いシームレスなアプリケーション環境を実現するデータストリーミング技術を自社開発し、大容量データ伝送ミドルウェア『intdash』を旗艦製品とする製品群を提供しています。『intdash』は2018年のリリース以来、各産業における遠隔化、自動化など、約150社300以上のエンタープライズプロジェクトにて採用されています。

    詳細はhttps://www.aptpod.co.jp/をご確認ください。



     「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。

    https://www.ntt.com/about-us/nttdocomobusiness.html



    ※1:IOWN(R)とは、スマートな社会の実現に向けた光関連技術および情報処理技術を活用したネットワーク・情報処理基盤のことです。「IOWN(R)」はNTT株式会社の商標または登録商標です。

    ※2:iSCPとは、「intdash Stream Control Protocol」の略で、アプトポッドが安定・効率的なリアルタイム伝送実現のために設計した、特許取得済みの独自の通信プロトコルです。

    ※3:V2N(Vehicle to Network)通信とは、車両がネットワークを介してクラウドやさまざまな外部サービスと接続し、リアルタイムな情報連携を可能にする技術です。

    ※4:intdashとは、アプトポッドが提供するリアルタイムでのデータ伝送システムです。

    ※5:センターコンピューティングリソースとは、デバイスが通信するセンターサーバ上の計算・処理リソースのことです。

    ※6:路車協調とは、道路上のインフラと車両が通信して情報を交換し、安全かつ円滑な交通を実現する仕組みです。