プレスリリース
神戸のアートギャラリーBIOME(バイオーム)7月の展覧会は日本画の木下めいこをご紹介します。
木下めいこ 日本画 個展「GARDEN」についてのご案内
2026年6月吉日
アートギャラリーのようでギャラリーではない — A gallery, but not a gallery.
BIOME(バイオーム)から2026年7月開催される展覧会について、ご案内いたします。
展覧会概要
木下めいこ 日本画
「GARDEN」
2026年7月4日(土)から7月26日(日)まで
12:00 – 18:00 最終日は15:00まで
・水曜日と木曜日は休廊となります。
・観覧は無料となります。作品購入については会場にてご相談いただけます。
・作家の在廊は、7月4日(土)と7月5日(日)を予定しています。
・最新情報は、BIOMEのウェブサイトおよびInstagramなどでご案内いたします。
BIOME(バイオーム)
〒658-0047 兵庫県神戸市東灘区御影2丁目6番11号BIOME 御影 Alcove 1階
阪急電車 御影駅 南西出口 徒歩2分
木下めいことBIOME
夏のはじまりのBIOME。日本画家・木下めいこ氏による個展「GARDEN」を開催いたします。
木下氏は、花や自然を主題に、大作、屏風、杉板作品、小品など、さまざまな形式で制作を続けてきました。杉板に絹を貼り、岩絵具や染料を用いる作品に加え、近年は、かねてより取り組んでいるサイアノタイプ作品に再び注力しています。
BIOMEで木下氏の作品をご紹介するのは、2023年12月に開催された日本画3人のリレー展覧会「楚なり半透明な」以来となります。同展では、牧野環氏、むらいゆうこ氏、木下めいこ氏という3名の日本画家を、1人ずつ個展に近い形で紹介し、リレー形式が新鮮との声を多くいただきました。3人のアーティストの作品に共通していたのが、日本画らしさに収まりきらないところでした。
木下氏は、花や自然を描きながらも、作品は花を美しく写し取ることだけにとどまりません。植物、鳥、虫、空といった、古くから日本画に描かれてきたものを扱いながらも、季語のように季節を正しく示す表現にとどまらないところに特徴があります。
季節の盛りを過ぎてなおも目に残るもの、時期を外れて現れたもの、その日その場所でふと視界に入ってきたもの。季節を説明するためではなく、その時に見えてしまった自然の姿を、杉板の木目、絹、岩絵具、染料とともに表現しています。
今回の展覧会タイトルは「GARDEN」。
当初は「Flower Garden」という案もありましたが、花に限定されない広がりもあることから、「GARDEN」にすることをBIOMEから提案しました。木下氏も、本展に空をモチーフとした抽象的な作品を含めたいと考えており、このタイトルを好意的に受け止めています。
花、草木、鳥、虫、空。季節、そしてそれぞれがもたらす気配や感覚。「GARDEN」とは、自然にあるあらゆるものが集まる場所です。木下氏は、BIOMEの会場をそのように捉えています。作品だけでなく、空間を含めてひとつの展覧会となるように、大作や屏風、サイアノタイプの作品を交えながら構成する予定です。
「GARDEN」のみどころ
「GARDEN」では、新作と近作を交え、大作2点を含む作品を紹介いたします。木下氏の近年の活動を広くご覧いただける構成を予定しています。
「GARDEN」のキービジュアル作品は、《輝跡》〜ひまわり〜。杉板、絹、岩絵具、染料ほかによる大作です。サイズは160cm×546cm。本展では《輝跡》〜ひまわり〜を全体で展示する予定です。
木下氏は、本作について、夏の終わりに太陽を追いかけていたひまわりが、いつの間にか思い思いの方向を向いていたことを語っています。また、"一花三季"という言葉にも触れています。花には、その時分ごとの姿がある。咲きはじめ、盛り、終わりへ向かう姿。それぞれに異なる表情があり、木下氏はそこに人の姿を重ねています。
本展では、サイアノタイプを用いた作品も重要な位置を占める予定です。サイアノタイプは、青写真の技法として知られています。ただし、木下氏はそれを従来のプリントとして扱っているわけではありません。薬品で夜のうちに描き、朝に太陽光に当て、水で洗い流す。その工程を何日か繰り返しながら画面をつくります。
その日の太陽の強さ、光に当てる時間、水で洗い流すタイミングによって、青には異なる表情が生まれます。さらに、岩絵具、銀泥、銀箔などを用いて部分的に彩色を加えます。花を上に置いて像を写し取るのではなく、サイアノタイプの青を重視しながら、描く行為として制作している点に、木下氏の特徴がうかがえます。また、太陽や時間を制作の中に取り込み、自然とともに描くことは、日本画として発表する理由にもつながっているようです。
サイアノタイプの青について、木下氏は、北斎などの版画で用いられた青にも通じる成分だと聞き、その色に惹かれる理由を改めて感じたといいます。光、水、筆の動き、岩絵具や銀泥、銀箔が重なり、木下氏の自然へのまなざしと結びついています。
また本展では、屏風作品の出展も予定しています。屏風は、平面作品でありながら、部屋の中で向きを持ち、空間を分け、見る人との距離を変える形式です。木下氏は、屏風について「作品の中に入り込めるようなイメージ」があると述べています。BIOMEでは、大作や屏風によって、作品の前に立つだけでは見えない、新たな見え方が生まれることを期待しています。
小品には、大作とは異なる距離があります。近くからじっくり見ていただけるよう、細部にもポイントを設け、ご覧いただけるようにしています。
木下めいこ氏から日本画 個展「GARDEN」に寄せて
「今回、BIOMEの新しいスペースを、秘密の花園に見立てています。
《輝跡》〜ひまわり〜は、夏の終わりのひまわりから始まった作品です。太陽を追いかけていた花たちは、いつの間にか、それぞれの方向へ顔を向けていました。その姿が、人のように見えたのです。渡りの前、河原のひまわり畑を寝床にしていたツバメ。黄色い花と黒いツバメの色がとても印象に残り、描きたいと思ったことも、この作品につながっています。
杉板の木目は、時間の流れや風の形のように見えることがあります。サイアノタイプでは、花を置いて写し取るのではなく、自然がもたらす青を大切にし、岩絵具、銀泥、銀箔などを重ねています。
太陽や時間を制作に含め、自然とともに描くことは、私にとって日本画として発表する理由にもつながっています。BIOMEの空間で、大作や屏風とともに作品の中に入っていくように見ていただけたら嬉しく思います。」
(2026年6月 木下めいこ)
作家プロフィール
木下めいこ Meiko Kinoshita
東京都生まれ、神奈川県在住。
多摩美術大学日本画専攻卒業
多摩美術大学大学院日本画修了
元多摩美術大学日本画・芸術学科非常勤講師
美術家連盟会員
2003年第1回奈良万葉日本画大賞展準大賞
2012年Artist Groupー風ー入賞
2013年第1回小泉淳作記念日本画大賞展東大寺賞
2015年第3回郷さくら美術館桜花賞展優秀賞
第6回日経日本画大賞展入選
2018年第6回郷さくら美術館桜花賞展奨励賞
主な収蔵先
郷さくら美術館、奈良万葉文化館、オランダホテルオークラ、中国紫雲湖ホテル、ウェスティンホテル恵比寿、鎌倉観光協会、羽田空港アメックスセンチュリオンラウンジ、パークハイアット東京プレジデンシャルスイートほか。
<作家画像>

<キービジュアル作品画像>

《輝跡》〜ひまわり〜
2023年
杉板、絹、岩絵具、染料、他
撮影:タケミアートフォトス
<別添>
木下めいこ DM画像 2点
以 上
お問い合わせ:
BIOME(バイオーム)
兵庫県神戸市東灘区御影2丁目6番11号
BIOME御影Alcove 1階(〒658-0047 )
栗山典
メール:artroom@biomekobe.com
Web:www.biomekobe.com
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