報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月11日 13:15
    アルファ・ラバル株式会社

    アルファ・ラバル、新型Culturefuge 200 Bで 中規模バイオ医薬品製造を革新

    ■中規模バイオ医薬品メーカーに革新をもたらす新型分離機

    アルファ・ラバル、Culturefuge 200 Bを発売


    アルファ・ラバルは、バイオ医薬品業界向けの新型遠心分離機「Culturefuge 200 B」を発表しました。本製品は、同社独自のHermetic Design(TM)とBactofuge(R)テクノロジーを融合し、高密度発酵プロセスにおけるやさしく連続的な分離を実現します。これにより、中規模のバイオ医薬品メーカーでも、大型生産設備に匹敵する高収率で効率的な分離が可能になります。



    ■高密度発酵における課題を解決

    Culturefuge 200 Bは、従来の分離技術では対応が難しかった高密度発酵の課題を解消します。固形分が多く粘度の高い発酵液や、CHO細胞などの脆弱な細胞をやさしく処理できるため、細胞損傷を最小限に抑えつつ、高品質なタンパク質を効率的に回収できます。


    ある大手バイオ医薬品メーカーでの導入事例では、従来のクラリファイアからBactofuge(R)テクノロジー搭載の分離機に切り替えた結果、プロバイオティクスやスターターカルチャーの製造において、製品収率が6.08%向上。1バッチあたり710万ドルの付加価値を生み出し、わずか半分のバッチ未満で投資回収を達成しました。



    ■生産性と収益性を同時に向上

    Culturefuge 200 Bの導入により、バイオ医薬品メーカーは次のような成果を得られます。

    -設備スペースを拡張せずに生産量を増加

    -発酵液1リットルあたりのコスト効率を改善

    -高度な治療薬への世界的需要に柔軟に対応

    これにより、1バッチあたりに培養できる細胞数が増加し、抽出可能なタンパク質量が増えることで、直接的な収率向上が期待されます。



    ■グローバルマネージャーのコメント

    アルファ・ラバル ライフサイエンス テクノロジー部門、バイオファーム&インダストリアル発酵 グローバルセールスマネージャーのパトリック・カゲヴィ(Patrik Kagevi)は次のように述べています。

    「Culturefuge 200 Bは、市場でも他にない独自のソリューションです。すでに多くの関心を集めており、中規模メーカーにとって真のゲームチェンジャーとなるでしょう。大型スケールで実証済みのアルファ・ラバルの最新技術を、中規模オペレーターでも活用できるようになりました。


    製品の入口・出口でやさしく処理するHermetic Design(TM)と、Bactofuge(R)テクノロジーによる連続分離の組み合わせにより、高価値製品の収率を向上させ、安定した結果と濃度のばらつきのない運転を実現します。」



    ■高性能を支える独自技術

    Hermetic Design(TM)は、完全密閉構造により、せん断力と空気接触を最小限に抑えます。これにより、細胞の損傷を防ぎ、製品品質を保持すると同時に、酸化や発泡も抑制。繊細な細胞培養に最適な環境を提供します。

    Bactofuge(R)テクノロジーは、幅広い液量や細胞濃度を効率的に処理できる特許技術です。頻繁な排出を必要とせず、連続運転により高いスループットと収率を実現。下流でのろ過工程を削減し、処理時間を短縮します。



    ■信頼の品質と規格準拠

    Culturefuge 200 Bは衛生設計を採用し、低温上昇特性を持ちます。FDAに準拠し、シールリングや液接触部ポリマーはUSP Class VIに適合。

    これにより、高密度発酵プロセスを安心してスケールアップでき、上流での革新に見合う下流分離技術を提供します。

    本製品は、高密度工業発酵の収穫用途に特化して設計されており、以下の用途に最適です。

    -細胞収穫

    -微生物細胞およびセルデブリスの分離

    -プロバイオティクスの分離

    -懸濁タンパク質の処理


    ▼本記事の詳細は下記よりご確認ください。

    https://www.alfalaval.jp/media/news/2025/culturefuge-200-b/



    ■アルファ・ラバルについて

    今ある資源を最大限に活用する能力が、これまで以上に求められています。アルファ・ラバルは、お客様と共に社会を支える産業を革新し、持続的なポジティブな影響を創り出しています。私たちは、何十億もの人々が必要とするエネルギー、食料、そして衛生的な水を供給するために全力でサポートしています。そして同時に、グローバルな貿易の基盤である海事業界の脱炭素化にも取り組んでいます。

    アルファ・ラバルは、お客様が資源本来の可能性を引き出すための先進的な技術とソリューションを開発しています。お客様のビジネスにさらに競争力がつくことで、持続可能な世界の実現に一歩近づいていきます。アルファ・ラバルは、プロセスの最適化や責任ある成長の実現を通じて、お客様がビジネス目標や持続可能性の目標を達成できるようサポートすることに全力を尽くしています。お客様と共に、私たちはポジティブな影響を先駆けて創り続けます。

    アルファ・ラバルは140年前に創業し、約100カ国に販売拠点を置き、22,300人以上の社員を擁しています。ナスダック・ストックホルムに上場しており、2024年の年間売上高は666億SEK(58億EUR)でした。