報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月6日 10:15
    オットーボック・ジャパン株式会社

    義足で“走る喜び”を体感!世界のトップアスリートが直接指導 「ランニングクリニック2025」開催レポート

    ~東京大学駒場キャンパスで3日間開催、参加者が新たな一歩を踏み出す~

    オットーボック・ジャパン株式会社(本社:東京都港区)は、株式会社アシックスの協賛のもと、2025年10月24日(金)~26日(日)の3日間、東京大学駒場キャンパスにて「ランニングクリニック2025」を開催いたしました。

    本イベントは、下肢切断者を対象に、歩行・ランニングの技術を学びながら、走る喜びを取り戻し、自己の可能性を広げることを目的としたプログラムです。今年で8回目の開催となり、9名の参加者がスポーツ用義足を着用し、“走る喜び”を全身で体感しました。


    「私も走れた!」──義足ユーザーたちの歓声が響きました。


    講師には、パラリンピック金メダリストのハインリッヒ ポポフをはじめ、山本篤氏(株式会社ブレードアスリート)、兎澤朋美選手(富士通株式会社所属)など、世界で活躍するトップアスリートが指導にあたりました。初めてスポーツ用義足を着用した方を含む9名全員が“義足で走る”ことを達成し、会場には笑顔と感動があふれました。


    トレーニングの様子(1)

    トレーニングの様子(1)


    【参加者の声】

    ・「56年にわたる義足人生の中で、再び走ることができました。」

    ・「子どもと一緒に運動会で走りたい。それも、1番にゴールしたい。その思いを胸にクリニックに参加しました。トップアスリートの的確な指導を受けて自信がつき、今後も継続してトレーニングを続けたいと思います。」

    ・「パラリンピック出場者から直接指導を受け、陸上競技への関心が一層深まりました。自分の人生を変えるような、貴重な体験になりました。」

    ・「参加者同士で励まし合い、称え合える仲間に出会えたことが本当に嬉しかったです。」


    参加者集合写真

    参加者集合写真


    【講師の声】

    ・「言葉はいつか忘れても、視覚イメージは記憶に残ります。どんなに優れた義足でも、使いこなすのは自分自身です。継続的なトレーニングを続けてほしいと思います。」― ハインリッヒ ポポフ

    ・「私自身もかつてこのクリニックの参加者でした。足を切断した当初は『もう走れない』と思っていましたが、実際に走れたことで気持ちが前向きに変わったことを鮮明に覚えています。『走れた!』という経験が心理的な転機になります。今回の参加者の皆さんにも同じ喜びを感じてもらえたら嬉しいです。」― 兎澤朋美選手

    ・「このクリニックはアスリートを育てる場ではありません。『走れるようになった』『できるようになった』という実感を、自分の中で大切にしてほしい。その小さな一歩が、人生を豊かにするきっかけになると信じています。」― 山本篤氏


    講師(左から) 山本篤氏/兎澤朋美選手/ハインリッヒ ポポフ

    講師(左から) 山本篤氏/兎澤朋美選手/ハインリッヒ ポポフ


    ■ランニングクリニック開催概要

    ● 開催日 :2025年10月24日(金)~26日(日)

    ● 開催場所:東京大学 駒場キャンパス

    ● 参加者 :下肢切断者9名/来場者・見学者:約70名

    ● 主催  :オットーボック・ジャパン株式会社

    ● 協賛  :株式会社アシックス

    ● 後援  :東京大学スポーツ先端科学連携研究機構

           一般社団法人日本パラ陸上競技連盟

           公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター


    本イベントは、公益財団法人日本財団 HEROs AWARD 2024企業部門を受賞した取り組みでもあり、社会におけるインクルーシブスポーツの普及に寄与しています。

    オットーボックは今後も、「誰もが歩く・走る喜びを感じられる社会」の実現を目指し、全国で活動を展開していきます。

    https://sportsmanship-heros.jp/about/award/


    過去のランニングクリニックの様子はこちらからご覧いただけます。

    https://www.ottobock.com/ja-jp/ottobock/running-clinic



    ■オットーボックについて

    ● オットーボックは義肢、装具、車いすのリーディングサプライヤーとして、疾病や怪我などにより動きを制限された人々がモビリティを取り戻したり、維持したりできるよう、最新技術とリハビリテーションを組み合わせたモビリティソリューションを提供しています。1919年にドイツで創業し、現在、グローバルネットワークを通して全世界に製品、技術、サービスを供給しています。オットーボックのスポーツラインナップには走行用板バネ、スポーツ用膝継手、ラグビーやバスケットボール用車いすなどがあり、障がいのある人々が陸上競技や球技を楽しむことを可能にしています。

    ● 1988年ソウル大会以降30年以上の長きにわたり、パラリンピック競技大会にて修理サービスを提供し続けています。2005年からはパラリンピックのワールドワイドパートナーとして、パラリンピックムーブメントを支援しています。

    ● 2012年から、パラリンピックの金メダリスト、ハインリッヒ ポポフ指導のもと、世界各国で下肢切断者を対象としたランニングクリニックを開催し、パラリンピックに出場する選手も輩出しています。



    ■オットーボック・ジャパン株式会社について

    オットーボック・ジャパン株式会社は、1999年にオットーボック社の日本法人として設立されました。設立以来、最先端の福祉機器の普及に向けて様々な取り組みを行っています。