報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年11月7日 10:00
    クロスプロジェクトグループ アドバンス株式会社 

    世界遺産を空から体感する新スポット 「おおさか堺バルーン」順調なスタート  ~運行開始から1か月間で5,365名が搭乗~

    クロスプロジェクトグループが手がける地域観光の新モデル 環境配慮型ヘリウム気球で百舌鳥古墳群の価値を伝える体験型コンテンツ

     クロスプロジェクトグループのグループ会社であるアドバンス株式会社(本社:兵庫県豊岡市、代表取締役:池田 俊介)が運営する係留式ヘリウム気球「おおさか堺バルーン」は、2025年10月4日の運行開始以来、好調な滑り出しを見せています。運行21日間(10月4日~31日、運休日除く)で累計5,365名が搭乗し、1日最大では476名を記録しました。

     世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」を地上約100メートルの上空から一望できる環境配慮型の体験観光コンテンツとして、堺市民はもとより、大阪府内外、さらには首都圏や海外からも来訪者を集め、新たな観光資源として地域経済への波及効果が期待されています。


    日中 大仙公園

    日中 大仙公園


    ■運行開始後の実績概要

    「おおさか堺バルーン」は、大仙公園内(堺市堺区百舌鳥夕雲町)において、10月4日に運行を開始しました。運行開始後21日間(10月4日~31日)の搭乗実績は以下の通りです。


    【搭乗実績】

    ・総搭乗者数:5,365名(運行21日間の累計)

    ・1日の最多搭乗人数:10月30日(木) 476名


    10月30日(木)には平日にもかかわらず476名を記録するなど、この状況が継続すれば、年間搭乗者数6万人の目標達成も視野に入る状況です。


    堺市役所からの眺め

    堺市役所からの眺め


    ■環境配慮型ヘリウム気球の技術的優位性と国際トレンド

    「おおさか堺バルーン」は、ヘリウムガスを用いた係留式気球を採用しています。この技術は、動力を使わずに浮上するため、以下のような環境面での優位性を持っています。


    【環境性能】

    ・静粛性:エンジン音がなく、静かな運行で世界遺産周辺の静粛さを損なわない

    ・クリーン性:CO2排出ゼロ、大気汚染物質の排出なし


    【先進的活用事例:パリ】

    フランス・パリでは、ヘリウム気球が観光と環境技術の融合において先進的な役割を果たしています。パリ五輪期間中には、聖火台を搭載した無人気球がテュイルリー庭園に設置され、毎夕、7メートル幅の電気式炎のリングが上空に浮かび上がり、数万人の観客を魅了しました。


    2025年6月に再び運行を開始したこの無人気球は、フランスのエネルギー大手EDFが特許を持つ脱炭素型の炎技術を搭載。従来の30日間の運用から300日間へと延長され、2028年のロサンゼルス五輪までの毎年夏の恒例アトラクションとなる計画です。


    この無人型気球は、6,200立方メートルのヘリウムで約3トンの聖火台と設備を吊り上げ、ハイドロ電動ウィンチで昇降を制御。人が搭乗しない方式により、より大型の展示物やモニュメントの搭載が可能となり、都市景観を彩るシンボリックな存在として機能しています。


    「おおさか堺バルーン」は、観光客が実際に搭乗し、世界遺産を地上約100メートルから体感できる“体験型”に特化。パリでは大気質測定や温室効果ガスのモニタリング、花粉量測定など環境計測プラットフォームとしても活用されており、クロスプロジェクトグループでも、こうした国際的な先進事例を参考にしながら、将来的には環境教育や地域の大気環境モニタリングなど、多面的な価値を提供する施設への発展も視野に入れています。


    【技術の多様化と将来性】

    ヘリウム気球技術は、「有人搭乗型(体験観光)」と「無人展示型(都市シンボル・環境計測)」という2つの方向性で進化しており、クロスプロジェクトグループは両方の技術動向を注視しながら、各地域の特性に応じた最適な形態での展開を検討しています。


    夕日(1)

    夕日(1)

    夜


    ■広域からの集客力を実証 ※予約者データから算出

    来場者の居住地分析では、堺市民が約45%を占める一方で、約55%が市外からの来訪者となっており、広域集客に成功しています。(居住地が確認できる予約者のみ)


    【地域別来訪者内訳】

    ・堺市内             :約45%

    ・大阪府内(堺市外)        :約29%

    ・近畿圏(大阪府外)        :約15%

    ・首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉):約3%

    ・その他国内地域         :約5%

    ・その他及び海外         :約3%


    注目すべき点は、世界遺産という観光資源とヘリウム気球体験を組み合わせた独自性が、広域からの集客力を生み出していることになります。


    ■幅広い世代に支持

    利用者の年齢層は0歳から70歳以上まで幅広くなっています。


    【年齢層別内訳】

    ・30代以下 :27% ※若年層・ファミリー層

    ・40代~50代:35%

    ・60代以上 :39% ※アクティブシニア層の高い関心


    ■クロスプロジェクトグループの地域ファースト戦略

    「おおさか堺バルーン」は、クロスプロジェクトグループが全国で展開する「地域ファースト」戦略の最新事例です。当グループは、14都道府県31市町村において100近いアウトドア関連事業を手がける日本最大級のアウトドアリーディングカンパニーであり、地域固有の自然資源や文化資源を活かした観光コンテンツづくりに豊富な実績を持っています。


    今回の事業では、世界遺産という歴史的価値と環境配慮型の最新技術を融合させることで、従来の「見る観光」から「体感する観光」への転換を実現。堺市と協働しながら、文化財保護と観光振興の両立を図る新しいモデルケースとして注目されています。


    クロスプロジェクトグループは「自社の名前ではなく、地域の名前を売る」という理念のもと、施設名にも「おおさか堺バルーン」と地域名を冠することで、地域全体のブランド価値向上に貢献する姿勢を明確にしています。


    ■地域経済への波及効果と周遊観光の起点化

    気球の搭乗時間は約15分間ですが、来場者は事前ガイダンス、百舌鳥古墳群の解説映像視聴、周辺散策を含め、平均1~2時間を大仙公園周辺で過ごすことが想定されます。これにより、周辺飲食店や商業施設などの文化施設への経済波及効果が見込まれます。


    時間帯別の搭乗状況では、午前中の早い時間帯から来訪者が集まる傾向が見られます。これは、堺市の他の観光スポット(仁徳天皇陵古墳、堺市博物館、シマノ自転車博物館、堺刃物ミュージアムなど)との周遊観光の起点としての役割を果たすポテンシャルを示唆しています。


    年間搭乗者数6万人を達成した場合、来訪者とその同行者を含めると年間延べ10万人以上が大仙公園周辺を訪れることになり、堺市の観光振興における重要な核となることが期待されます。


    ■今後の展開とパートナー募集

    「おおさか堺バルーン」の成功を踏まえ、クロスプロジェクトグループは、統合型リゾート(IR)や東京エリアなど、集客力の高い立地での新規展開を視野に入れています。特に以下のような候補地を検討中です。


    ・IR候補地(大阪・横浜等):統合型リゾート施設内のシンボリックなアトラクションとして、有人搭乗型または無人展示型の気球設置

    ・東京エリア:臨海部や大規模公園における観光拠点としての展開

    ・歴史文化都市:京都・奈良など世界遺産や文化財を有する都市での“空から体感する文化観光”の実現

    ・リゾート地:北海道・沖縄などの観光地におけるアクティビティとしての導入


    これらの展開においては、地域特性に応じて「有人搭乗型(体験観光)」「無人展示型(都市シンボル)」「環境計測型(科学技術活用)」など、最適な形態を選択。地域と協働しながら、持続可能な観光地域づくりに貢献していきます。


    【パートナー募集】

    クロスプロジェクトグループでは、「おおさか堺バルーン」の価値をさらに高めるため、また全国展開を加速させるため、以下の分野でのパートナーシップを募集しています。


    ・企業協賛:ブランディング機会の提供、特別プログラムの共同開発

    ・自治体・観光協会:新規立地における協働事業の企画・運営

    ・教育機関:学習プログラムの共同開発、フィールドワークの場としての活用

    ・研究機関:環境計測技術の実証実験、データ活用研究

    ・観光事業者:周遊ツアーの共同企画、相互送客の仕組みづくり

    ・不動産・施設開発事業者:IR、大型商業施設等への導入検討


    ご興味のある企業・団体様は、本リリース末尾の問い合わせ先までご連絡ください。


    ■安全性と運行制限

    クロスプロジェクトグループが培ってきた100近い施設運営のノウハウを活かし、「おおさか堺バルーン」では以下の安全対策と運行制限を徹底しています。


    【気象条件による運行制限】

    安全な運行を確保するため、以下の気象条件では運行を休止します。

    ・強風:風速13m/s以上

    ・降雨:1時間雨量4mm以上

    ・降雪:1時間あたりの降雪量1cm以上

    ・濃霧:飛行視程1,500m未満


    【搭乗制限】

    以下の方は搭乗をご遠慮いただいております。

    ・心臓病のある方

    ・高所恐怖症の方

    ・妊娠中の方

    ・その他、スタッフが安全に搭乗できない恐れがあると判断した方


    【運営体制】

    ・専門スタッフの配置:気球運行資格を持つスタッフによる運行管理体制

    ・定期メンテナンス:気球本体および係留設備の定期点検

    ・リアルタイム情報提供:気象情報とテストフライトによる運行情報の即時配信


    【施設概要】

    事業名  :おおさか堺バルーン

    運営会社 :アドバンス株式会社(クロスプロジェクトグループ)

    所在地  :大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁(大仙公園内 どら池南側)

    運行開始日:2025年10月6日

    営業時間 :午前10時~午後6時(1回約15分)

    定休日  :原則年中無休(気象条件により運休あり)

    搭乗人数 :1回あたり15名前後 天候状況により、人数は変動

    年間目標 :搭乗者数6万人


    利用料金:・一般大人   4,200円(Web割 4,000円)

         ・一般子ども  3,000円(Web割 2,800円)

         ・堺市民大人  3,200円

         ・堺市民子ども 2,200円

         ・障害者料金(子ども含む)3,600円(堺市民の場合は堺市民料金を適用)

         ・3歳未満無料


    公式サイト : https://osaka-sakai-balloon.com/

    予約方法  : オンライン予約(前日15時まで)または現地購入

    運行情報確認: TEL 050-1722-4848(1番を押すと運行状況を24時間確認可能)



    【クロスプロジェクトグループについて】

    企業理念    :「天然資源を活かし、地域の『共有物』を作る」

    代表者     :代表取締役CEO 辻 隆

    本社所在地   :〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城2937-767

    グループ総資本金:2億1,000万円


    クロスプロジェクトグループは、「自社の名前ではなく、地域の名前を売る」という地域ファースト理念のもと、全国14都道府県31市町村において100近いアウトドア事業を展開する日本最大級のアウトドアリーディングカンパニーです。


    事業領域:・スキー場運営

         ・キャンプ場・グランピング施設運営

         ・各種アウトドアアクティビティ事業

         ・観光体験型コンテンツ開発


    地域固有の自然資源や文化資源を活かした持続可能な観光地域づくりに取り組み、企画・設計から運営・維持管理までをワンストップで提供。地域と共に成長する事業モデルを構築し、「地域にずっと続くハッピーを」創出することをミッションとしています。


    公式サイト: https://x-project.group/


    【アドバンス株式会社について】

    代表者  :代表取締役 池田 俊介

    本社所在地:〒669-5372 兵庫県豊岡市日高町栗栖野60番地

    設立   :2014年2月


    クロスプロジェクトグループの中核企業として、スキー場(アップかんなべスキー場、八千穂高原スキー場等)、キャンプ場、観光体験施設の運営を手がけ、「おおさか堺バルーン」の運営も担っています。