プレスリリース
【内定式直後レポート】2026年度新卒採用担当者に聞く ―― 採用成功のカギは「初任給」か「成長環境」か。 デジタル活用で目標達成率+29pt
『デジタル化の窓口』を運営する株式会社クリエイティブバンク(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥村 達也)は、全国の企業の新卒採用担当者344名を対象に、この度「2026年度 新卒採用 満足度」と「採用管理システム導入」に関するアンケート調査を実施しました。
【調査結果トピック】
・新卒採用担当者のうち、「採用管理システム」を利用している人は約7割
・システム利用企業では、非利用企業に比べて採用目標達成率が約29ポイント高い
・採用満足度が高い企業は、「成長機会」や「初任給・給与」といった攻めの訴求を重視
・採用満足度が低い企業は、「安定・将来性」や「社風・人間関係」など安心感を訴求する傾向
新卒採用市場は、学生の価値観の多様化や採用手法のデジタル化など、変化の波が続いています。
2026年度の採用活動を終え、内定式を迎えた今は、企業が一年を振り返り、次を見据える節目の時期です。
本調査では、全国の新卒採用担当者を対象に、「採用満足度」「目標達成率」に加え、採用管理ツールの活用状況や訴求軸(初任給・成長機会など)に焦点を当てました。
結果として、デジタル化の進展度や採用アプローチの違いが、成果や実感にどう影響しているかが見えてきました。
【新卒採用担当者の7割が「採用管理システム」を利用】
2026年度の新卒採用では、「採用管理システムを利用している」と回答した企業が71.2%にのぼり、採用活動におけるデジタルツールの定着がうかがえます。
「利用していない」企業は25.0%で、「わからない」「答えられない」は合わせて3.8%にとどまりました。
近年では、採用規模の大小を問わずツールを活用する企業が増えており、採用活動の可視化や効率化が一般化しつつある様子が見られます。
新卒採用の規模とシステムの利用状況
【採用管理システム利用企業は、採用活動の満足度が高い傾向】
2026年度の新卒採用活動において、「採用管理システムを利用している」企業のうち、「非常に満足」「満足」と回答した割合は75.1%に達しました。
一方、「利用していない」企業では同回答が47.8%にとどまり、満足度には約27ポイントの差が見られます。
採用プロセスの効率化や進捗管理のしやすさが、活動全体の満足度向上につながっていると考えられます。
採用管理システム利用状況別満足度
【採用管理システム導入企業で「目標を達成できた」が約9割に】
「採用管理システムを利用している」企業では、「目標以上の見込み」(30.0%)と「目標通りの見込み」(57.4%)を合わせて87.4%にのぼりました。
一方、「利用していない」企業では同回答が58.2%にとどまり、約29ポイントの差が見られます。
ツールを活用した進捗管理やデータ分析が、採用計画の達成に寄与している可能性がうかがえます。
採用管理システム利用状況別目標達成度
【話題の「初任給アップ」よりも、“成長機会”を訴求する企業が多数】
2026年度の新卒採用活動では、学生への訴求ポイントとして最も多かったのは「成長機会・スキルアップ」(52.9%)でした。
一方で、昨今注目を集める「初任給・給与」を重視した企業は29.0%にとどまり、全体としては給与よりも成長環境を重視する傾向が見られます。
また、「企業の安定性・将来性」(44.3%)や「ワークライフバランス」(44.6%)も高く、学生の多様な価値観に応えるために、企業は待遇よりも“成長・安心・働きやすさ”など総合的に打ち出す採用活動の様子がうかがえます。
新卒採用活動で企業が学生に訴求したこと
【採用満足度が高い企業は「成長」や「給与」を訴求、低い企業は「安定性」や「社風」を重視】
採用活動の満足度別に見ると、訴求の方向性には明確な違いが見られました。
採用満足度が「非常に高い」企業では、「成長機会・スキルアップ」(58.3%)や「初任給・給与」(54.2%)を訴求した割合が高く、学生に対して“挑戦や報酬”といった前向きな要素を打ち出している傾向がうかがえます。
一方で、「企業の安定性・将来性」(66.7%)や「社風・人間関係」(66.7%)など安心感を重視して訴求した企業では、結果として採用満足度が低くなる傾向が見られました。
安定や人間関係といった“守りの価値訴求”では、学生の心に響きにくい現実がうかがえます。
採用満足度別 新卒採用活動で企業が学生に訴求したこと
【企業の半数以上が「スピード対応」と「内定者フォロー」を重視】
2026年度の新卒採用活動で、採用候補者との信頼構築のために最も重視された取り組みは、「選考スピードの改善(即日・翌日連絡など)」(56.4%)でした。
次いで「内定者フォロー(面談・コミュニティ)」(50.6%)、「説明会・面接での情報充実」(44.6%)が続き、“早く、丁寧に、つながりを切らさない”採用姿勢が主流となっています。
かつては選考プロセスや制度の整備が中心でしたが、現在では候補者との関係性そのものを育てる採用へと進化しています。
デジタルツールの活用と人のコミュニケーションを両立させることが、今後の採用成功の鍵となりそうです。
【『デジタル化の窓口』とは】
『デジタル化の窓口』は、SaaSをはじめとするIT製品・サービスの導入事例や特徴、選び方をわかりやすく紹介するサービスです。
法人ユーザーは自社に最適なITサービスを見つけることができ、SaaS事業者は導入事例とあわせて法人ユーザーへ自社サービスを訴求することができます。
・『デジタル化の窓口』公式サイト: https://digi-mado.jp/
・IT事業者様向けサービス概要 : https://digi-mado.jp/vendor/
【調査の詳細】
調査期間 : 2025年10月3日~2025年10月4日
調査対象 : 国内在住の会社員・経営者の20代から60代男女(新卒採用担当者)
有効回答者数 : 344名
調査機関 : 『デジタル化の窓口』(運営元:株式会社クリエイティブバンク)
調査方法 : インターネットリサーチ(ジャストシステム「Fastask」利用)
調査元記事URL: https://digi-mado.jp/article/110604/
※引用、転載の際は出典元として『デジタル化の窓口』と調査元記事URLの明記をお願いいたします。