報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年10月3日 17:30
    TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社

    物質調律家・山崎タクマがニューヨークで個展開催

    インダストリアルデザインとアートの境界を越える若手作家として国際的に注目

    TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社(TAKUMA YAMAZAKI DESIGN LLC、代表:山崎タクマ)は、2025年10月9日、ニューヨーク・マンハッタンのギャラリースペース「The Loft(AGI Fine Art / Agora Gallery)」にて、物質調律家・山崎タクマによる個展「Industrial Artistry」が開催されます。


    he Loft(AGI Fine Art / Agora Gallery)

    he Loft(AGI Fine Art / Agora Gallery)


    山崎は、元・キヤノンのプロダクトデザイナーとして一眼レフカメラやレンズ、コンパクトデジタルカメラなどのボディデザインに従事した経験から0.01mm単位の工業的精度と自身の哲学的表現を融合させ、「物質調律家(Matter Tuner)」として素材の質感、形状、概念、魂(有生性)に向き合い作品を創造しています。


    本展では、国内外で受賞・注目を集めてきた代表作に加え、AIのプロンプトを盆栽の“治具”と捉える発想から生まれたプロジェクト「PromPlant(R)」の新シリーズ《HeatBeat》を15点、アメリカで初公開します。自身の心臓の音を波形としてプロンプトに変換し、植物群を生成。さらにシルクスクリーンの道具と融合させた絵画作品です。



    【出展作品】


    Bio-Vide(バイオ・バイド)

    Bio-Vide(バイオ・バイド)


    ■Bio-Vide(バイオ・バイド)

    養豚場や屠畜場のリサーチをベースに、生命感と物質感の境界を問う山崎タクマの代表作。

    魚皮や牛骨などの素材アプローチを経て、現在は落ち葉を中心とした作品群(特許取得)を展開。

    “有生性”を感じさせる現象・質感・造形を探求している。

    Lexus Design Award受賞作品/ミラノサローネ招待展示作品。


    Sound of Drawing(サウンド・オブ・ドローイング)

    Sound of Drawing(サウンド・オブ・ドローイング)


    ■Sound of Drawing(サウンド・オブ・ドローイング)

    全盲の方との共同ワークショップを通じて生まれた、“音を聴くための文具”。

    紙と鉛筆の摩擦音を増幅するアナログシステムの開発によって、視覚に頼らない創造行為を実現。

    コクヨデザインアワード史上初のグランプリ・オーディエンス賞ダブル受賞作品。


    Anima-Code(アニマコード)

    Anima-Code(アニマコード)


    ■Anima-Code(アニマコード)

    SNS利用者が死を迎えた後に残される“データの在り方”について問いかける作品。

    QRコードを刻印したハンコ型プロダクトを用いて、データアクセスに身体性や感情の「道」を伴わせる設計がなされている。

    透明素材からできたそのハンコは霧箱に収められ"未来のお墓"の形を示唆している。

    A’ Design Award(イタリア)ブロンズ/DFAアジアデザイン賞ブロンズ/K-Design Award(韓国)受賞。


    Humanoid Camera / HC-jizo(TM) #13(ヒューマノイドカメラ / ジゾー #13)

    Humanoid Camera / HC-jizo(TM) #13(ヒューマノイドカメラ / ジゾー #13)


    ■Humanoid Camera / HC-jizo(TM) #13(ヒューマノイドカメラ / ジゾー #13)

    カメラメーカー勤務時代に構想していた自律撮影型カメラを彫刻的に昇華した作品。

    マイク部は“耳”のように大きく、パン方向の回転軸は“首”のようにくびれており、“頭”が存在する明確なボディデザインとなっている。

    工業製品としては実現が困難だったこの構想を、祈りと感情を受け止める「jizo(地蔵)」という名で造形化した。


    O3 Cosmic Memory(Oスリー・コズミックメモリー)

    O3 Cosmic Memory(Oスリー・コズミックメモリー)


    ■O3 Cosmic Memory(Oスリー・コズミックメモリー)

    《O3 Cosmic Memory》は、静かに輝く光の彫刻であり、実際に成層圏に到達した株式会社岩谷技研のガス気球膜素材を用いて制作された。

    その膜素材を、「宇宙の入り口」に触れた記憶を宿すマテリアルと捉え、標本のように保管・鑑賞するための照明彫刻として再構築している。

    2025年6月発表。

    PromPlant(R) - HeatBeat シリーズ(新作)

    PromPlant(R) - HeatBeat シリーズ(新作)


    ■PromPlant(R) - HeatBeat シリーズ(新作)

    生成AIに用いる“プロンプト”を、盆栽における人間の“治具(ジグ)”と捉えた視点から生まれたプロジェクト。

    本展で発表する《HeatBeat》シリーズでは、自身の心臓音を録音し、その波形をプロンプトとして植物の姿を生成。

    複製の象徴として用いたシルクスクリーンの道具をあえて1点もの絵画の構成要素として取り込み、15点の新作群として昇華させている。



    【協力企業】

    ■株式会社岩谷技研

    岩谷技研は、誰でも頑張れば用意できる費用のみで、特別な訓練を必要とせず、気軽に宇宙遊覧に出かけることを可能にする技術を開発しました。

    幼児から年配者まで、あらゆる人々を「宇宙の入り口」である成層圏へと導くことを目指し、「宇宙遊覧の定着」をビジョンに掲げています。


    ■SPACEAGENT株式会社

    SPACEAGENTは、航空宇宙部品の加工マネージメント・加工設計・筐体設計・部品調達を手掛ける企業です。

    樹脂・金属を問わずあらゆる加工技術を宇宙開発へと転用することを前提に、超難加工にも挑戦。

    探査ロボットやロケット、タンクなど、宇宙産業を支える国際的な製造加工集団を目指しています。


    ■ふつか印刷

    ふつか印刷は、シルクスクリーン印刷の技術を中心に、各地でワークショップや作品制作の発表を行う印刷会社です。

    印刷受注ではポスターやパッケージ、ノベルティなど多様な製品に対応し、丁寧な手仕事で高品質な仕上がりを追求。

    従来の技術に加えて、素材やデザインに合わせた柔軟な発想を取り入れ、印刷の可能性を広げています。



    【展示会情報】

    展示タイトル:Industrial Artistry

    アーティスト:山崎タクマ(Takuma Yamazaki)

    会期    :2025年10月9日(木)12:00-20:00

    会場    :The Loft, 532 W 25th Street, NY, 10001


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