報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年10月1日 09:00
    サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ

    サーモフィッシャーサイエンティフィック、 「Olink Target 48 Neurodegeneration Panel」を 日本市場で販売開始

    高性能な標的プロテオミクス免疫パネルにより、 主要および新規のバイオマーカーの絶対定量を1つのスケーラブルなアッセイで実現

    サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ(グループ本社:東京都港区、代表:室田 博夫)は、神経変性疾患研究における発見を加速するために開発された高性能な標的プロテオミクス免疫測定パネル「Olink(R) Target 48 Neurodegeneration panel」(以下、本製品)の日本市場での販売が2025年9月15日より開始されたことを発表します。

    なお、米国サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドによるOlink Holdingsの買収*に伴い、2025年7月1日よりサーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループが日本国内におけるOlink製品の営業・マーケティング活動を行っています。


    アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病などの神経変性疾患が増加し、新薬開発の臨床パイプラインでトランスレーショナルバイオマーカー(臨床応用可能なバイオマーカー)が待ち望まれる中、スケーラブルで再現性があり、疾患関連性の高いタンパク質測定の必要性が急速に高まっています。本製品は、神経変性疾患研究において、1つのパネルで41の主要および新規のタンパク質を同時に絶対定量でき、わずか1μLの血漿サンプルから測定できるように最適化されています。


    本製品は、絶対定量の測定結果を提供するOlinkのマルチプレックス疾患パネル製品群に新たに加わった製品です。Olink(R) Target 48 Cytokine、Olink(R) Target 48 Immune Surveillance、およびセミカスタムのOlink(R) Flex Platformと並んで、プロテオミクス研究における強力なエコシステムの構築に役立つソリューションを提供します。これらのパネルを組み合わせることで、研究者はより広範なタンパク質バイオマーカーライブラリをシームレスに解析することが可能になり、神経変性や体内の炎症に関する包括的な知見を得るのに役立ちます。



    ■アムステルダム大学医療センター 臨床検査医学部 神経化学教授Charlotte Teunissen氏のコメント

    「Target 48 Neurodegeneration Panelは、血漿や脳脊髄液サンプルから主要および新規の神経変性疾患バイオマーカーの検出と定量を可能にする重要なツールです。定量データを生成することで、縦断的研究内および研究間で再現性のある結果をもたらし、臨床応用に向けた一歩を前進させます」



    ■サーモフィッシャーサイエンティフィック プロテオミクスサイエンス担当プレジデント Yan Zhangのコメント

    「神経疾患は複雑で多因子性であり、特に縦断的モニタリングのための非侵襲性プロテオミクスバイオマーカーの臨床へ応用可能な知見の獲得が早急に求められています。本製品は、第一線に立つ臨床研究者との緊密な連携のもと設計され、疾患進行と治療反応をモニタリングするための主要なバイオマーカーの絶対定量を提供し、精密医療を推進します」



    本製品には以下の特長があります:

    ・ターゲット深度:アルツハイマー病、多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病およびその他の神経変性疾患に関連する41のタンパク質バイオマーカーを選択

    ・絶対定量:神経変性研究における主要および新興のバイオマーカーを1つのパネルで同時に定量可能

    ・微量サンプルへの対応:貴重な臨床サンプルやバイオバンクサンプルによる高スループット研究が可能

    ・スケーラビリティと標準化:サーモフィッシャーのグローバルネットワークのOlink製品装備ラボと互換性を持ち、多施設実験や大規模コンソーシアムに不可欠なサイト間再現性を実現

    ・実証済みソリューション:OlinkのゴールドスタンダードであるProximity Extension Assay(PEA法)を採用


    この新しいパネルは、質量分析、クライオ電子顕微鏡およびマルチプレックス免疫アッセイを含む当社の広範なツールセットに加わり、精密医療および神経学研究を進めるというサーモフィッシャーのコミットメントを強化します。UKバイオバンク プロテオミクスプログラム、Regeneron社(米国)のジェネティクスセンターとのGeisinger Health Studyおよび主要なバイオ医薬品企業とのクロスプラットフォームの共同研究など、最近の取り組みに基づいて構築されています。

    本製品は、血液・血漿由来製品の輸入ライセンスが必要な地域への導入のリードタイムを短縮するために開発されました。本製品は、Olink(R) Signature Q100ベンチトップシステムと完全な互換性があり、簡素化されたワークフロー、最小限の機器メンテナンス、および効率化された品質管理を実現します。これにより、研究所がバイオマーカー研究を加速させることを可能にします。


    本製品について詳しく知りたい方は、下記の製品ページ(英語)をご覧ください。こちらのページから、発売記念ウェビナーのオンデマンド視聴も可能です(要登録)。

    https://olink.com/products/olink-target-48/olink-target-48-neurodegeneration


    また、このパネルおよび神経変性疾患研究に関するディスカッションは、2025年10月8日に開催するグローバルバーチャルカンファレンスOlink Proteomics World(英語)でも紹介されます。バーチャルカンファレンスについては下記のページ(英語)をご覧ください。

    https://olink.com/event/olink-proteomics-world-2025


    本製品は研究用にのみ使用できます。診断用には使用いただけません。



    参考情報

    *米国サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド “Thermo Fisher Scientific Completes Acquisition of Olink, Announces Commencement of Subsequent Offering Period”(英語) 2024年7月10日プレスリリース

    https://newsroom.thermofisher.com/newsroom/press-releases/press-release-details/2024/Thermo-Fisher-Scientific-Completes-Acquisition-of-Olink-Announces-Commencement-of-Subsequent-Offering-Period/default.aspx



    ■サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて

    サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、科学サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーであり、収益は400億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客さまに製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客さまを支援します。当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。

    URL: https://www.thermofisher.com