報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年9月25日 13:00
    株式会社プレマシード

    「2人に1人が居心地の良さと自分のペースを重視」 Z世代の理想の学校とは?を調査報告<プレマシード>

    通信制高校の紹介サイト『Go通信制高校』を運営する株式会社プレマシード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:岩田 彰人)は、Z世代の学びに対する姿勢や意識を調べるため、2025年8月8日~8月18日にかけて「Z世代の理想の学校調査」を実施しました。(※1)

    本調査はZ世代(1997~2012年生まれ/28~12歳)の中でもコロナ禍以降の生活・学習環境・価値観などが当たり前になっている2002~2010年生まれ/22~15歳に対象を絞り、高校生の理想の学校像や人間関係について調査しました。(※2)

    調査結果を踏まえ、Z世代が理想とする学校について考察しています。



    Q1. あなたにとっての「理想の学校の環境・コミュニティ」の条件について、あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答/n=600)


    Q1

    Q1


    理想的な学校環境として最も回答率が高いのは「居心地がよく、学びやすい環境が整っている(周辺環境・設備など)」で54.8%でした。次いで「自分のペースで学べる」が54.3%、「相談しやすい先生や大人がいる」が44.8%、「自由度が高い」が36.8%と続きました。



    Q2. あなたにとっての「理想の学校の勉強」の条件について、あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答/n=600)


    Q2

    Q2


    理想的な勉強の条件では「教え方がわかりやすく、やる気を引き出してくれる先生がいる」が最も高く50.3%でした。次いで「将来や社会につながる学びができる」が40.5%、「主体的に学ぶことができる」が34.8%、「得意なことを伸ばせるカリキュラムがある」が34.7%と続きました。


    <プレマシード代表 岩田のコメント>

    Q1「理想の学校環境」の回答は、居心地の良さ、自分のペースで学べる、相談できる、という順になりました。Q2の回答と合わせると「心地良い環境で将来に役立つことを学びたい」と考えていることがわかります。

    ただ、Q2「理想的な勉強の条件」で最も回答率が高かったのは「やる気を引き出してくれる先生の存在」でした。いつの時代も将来への明確なビジョンを持てていない10代は多く、Z世代も主体的に学びたいとは思いながらも学校や先生に導いてほしいと期待しています。そのため、プロジェクト型学習や探求学習など明確なビジョンが描けるような学びを積極的に行うことで、能動的に未来を切り開けるZ世代が増えるのはないでしょうか。



    Q3. あなたが勉強に対してやる気が出るのは、どのようなときですか。(複数回答/n=600)


    Q3

    Q3


    回答率が最も高いのは「目標があるとき(受験・資格など)」で55.3%でした。次いで「成果が目に見えるとき」が39.0%、「自分の得意な教科や内容のとき」が38.7%、「自分の興味がある教科や内容のとき」が38.0%と続きました。

    「ごほうびがあるとき」や「先生や親に褒められたとき」は回答率が低く、それぞれ20.0%以下でした。



    Q4. あなたが、自分の夢を叶えるために必要だと思う学びとして、あてはまると思うものをお答えください。(複数回答/n=600)


    Q4

    Q4


    回答率が最も高いのは「一般常識・社会のルールやマナー」で57.0%でした。次いで「5教科(国語・数学・理科・社会・英語)の基礎学力」が46.3%、「プレゼン力・コミュニケーション力」が39.5%、「お金の知識(金融リテラシー・家計管理・投資の基礎など)」が38.8%と続きました。



    Q5. AIツール、アプリ学習について、あなたが感じていることを教えてください。(複数回答/n=600)


    Q5

    Q5


    AIツールやアプリ学習の印象として回答率が最も高いのは「自分のペースで学べるのがよい」で48.3%でした。次いで「わかるまで何度でも教えてくれるのが助かる」が31.0%、「分からないことも「調べて終わり」になりがち」が20.0%、「学習履歴やフィードバック機能で成長が実感できる」が19.2%と続きました。


    <プレマシード代表 岩田のコメント>

    Q3の回答から、明確なビジョンを描けていないZ世代のやる気を引き出すには「自分の夢や目標に直結する学びの道筋を見せること」が重要だとわかります。Q4で「プレゼン力・コミュニケーション力」が高い回答率を得たことからもプロジェクト型学習のような目標達成につながる学びが効果的です。実際、入学者が急増している通信制高校にはプロジェクト型学習を充実させている学校があり、プレマシードのインターンにも通信制高校への入学理由として学習の方法や内容を挙げている生徒が一定数いるため納得できます。

    そして、明確なビジョンを描けていないゆえにQ4の「一般常識や 5教科をしっかり学びたい」という回答が増えるのでしょう。

    また、Q5ではデジタルやAIツールがポジティブに受け止められていますが、Q2「理想的な勉強の条件」ではデジタルツールの整備は回答率が低かったです。自分のペースで学びたいZ世代にとっては、明確なビジョンを持つことでデジタルツールもより効果的に活用できるのではないでしょうか。



    Q6. あなたが人と関わるときに「ちょうどよい」と感じる多様性・価値観のスタンスについて、あてはまるものをお答えください。(複数回答/n=600)


    Q6

    Q6


    多様性・価値観のスタンスについて回答率が最も高いのは「自分と違う考え方も尊重したい」で43.3%でした。次いで「無理に共感せず、それぞれを大事にしたい」が41.2%、「価値観が合わない人とは無理に関わらなくてよい」が37.2%、「相手の考えを知ることに興味がある」が31.7%と続きました。



    Q7. あなたが「もっとつながりたい」と感じる人はどんな人ですか。(複数回答/n=600)


    Q7

    Q7


    つながりたいと感じるのは「話をちゃんと聞いてくれる人」が最も高く52.8%でした。次いで「同じ趣味を持っている人」が49.5%、「共感してくれる人」が47.2%、「面白いことを言う・教えてくれる人」が45.2%と続きました。


    <プレマシード代表 岩田のコメント>

    Q6では「さまざまな価値観を理解し、尊重したい」と意識していることがわかります。しかし、Q7の回答からは「とはいえ、実際につながりたいのは同じ価値観を持つ人」という心情も垣間見えました。異なる価値観は尊重するけど、どうつながるかは見えてこない。そんなジレンマを抱えている様子が見て取れます。

    SNSなどを通じて多様な価値観を知ることはできているのでしょう。そして、通信制高校には地域や学力を問わずいろいろな生徒が集まるため、多様な価値観への理解が深い生徒が多いように感じます。



    Q8. 孤独に感じたり悩みがあるとき、誰に一番相談しやすいですか。(単数回答/n=600)


    Q8

    Q8


    相談相手として最も高い支持を集めたのは「母」で28.3%でした。次いで「友人」が27.7%、「生成AI(ChatGPTなど)」が6.3%、「きょうだい」が5.5%と続きました。



    Q9. あなたは生成AI(ChatGPTなど)に悩みを相談したことがありますか。(単数回答/n=600)


    Q9

    Q9


    生成AIに悩みを相談した経験は「ある」が44.7%でした。性年代別でみると女性15~18歳は特に高く55.1%が「ある」と答えていますが、男性15~18歳は21.1%しかありませんでした。



    Q10. 生成AI(ChatGPTなど)に悩みを相談したことがあると回答した方にお聞きします。相談したあと参考になったかなど、あてはまるものをお答えください。(複数回答/n=268)


    Q10

    Q10


    相談後の評価として回答率が最も高いのは「聞いてもらえて気持ちが楽になった」で51.9%でした。次いで「参考にしただけ」が50.7%、「人には話せないことを吐き出せてよかった」が31.0%、「新しい視点や考え方を得られた」が29.5%と続きました。

    性年代別でみると女性は「聞いてもらえて気持ちが楽になった」が高く、男性19~22歳は「新しい視点や考え方を得られた」が突出して高いです。



    Q11. 生成AI(ChatGPTなど)に悩みを相談したことがあると回答した方にお聞きします。それはどのような悩みで、どのような回答が返ってきたのか教えてください。(自由回答/n=268)


    <生成AIへの相談・回答例>

    ・昔の恋人や好きだった人を忘れられないことについて相談した。回答というほどではないが、たくさん話を聞いてくれた(16歳/女性)

    ・人に言えない悩みをどうすればいいか相談すると、話せる友達を待つことも大事だと返ってきた(17歳/男性)

    ・コンプレックスに関して相談した時、自己肯定感が上がるような言葉や丁寧なアドバイスをくれた(15歳/女性)


    <プレマシード代表 岩田のコメント>

    Q8からQ10はとても面白い結果になりました。相談相手として母や友人は変わらず支持されていますが、それ以外の近しい人に代わり生成AIが新たな相談相手に浮上してきました。生成AIはまだ黎明期であり、今後ますます発展していきます。Z世代のあとのα世代では生成AIの割合がさらに高まる可能性が高いです。

    また、Q10では男女間にAIの活用法の差異が見られました。男性は本質的な解決策を求め、女性は周囲に話しにくい悩みを聞いてほしいというニーズがあるようです。この回答から、AIを活用するには性別や年代によって異なるアプローチが必要だとわかります。

    Z世代はデジタルツールや生成AIなどの新しいサポート手段も積極的に取り入れ、学び方や相談の方法を自分で選択する傾向にあります。コロナ禍以降、通信制高校はオンライン学習を充実させてきましたが、いまではレポート学習や学びの支援にAIを積極的に導入して生徒をサポートしています。さまざまな方法でZ世代が求める柔軟な学びやコミュニティ形成を支えており、いずれは通信制高校が「Z世代の理想の学校」になるかもしれません。


    ※1) Z世代の定義は、Pew Research Centerの定義(Gen Z=1997~2012年生まれ)に則っています。また、記事内における「Z世代」という表記は本調査の対象である「2002~2010年生まれ/22~15歳」を指しています。

    ※2) 調査結果は小数点第二位を切り捨てた数値で表示しています。



    < 調査概要 >

    調査手法 :ネットリサーチ

    対象者条件:【性別】男性、女性

          【年齢】15~22代

          【地域】全国

          【その他条件】コロナ禍に学生生活を送っていた人

    調査期間 :2025年8月8日~8月18日



    ■Go通信制高校

    多様な角度から通信制高校やサポート校、技能連携校、高等専修学校を紹介するポータルサイトです。偏差値や知名度など単なるスペックの比較ではなく、10代の悩みややりたいことは個性としてとらえ、それを解決する学校の個性とのマッチングを目指します。

    https://go-highschool.com/



    ■オフィシャルサイト

    10代の若者の学びへの価値観や彼らが抱える悩みへの認識には世間との大きなギャップがあります。この問題を解決に導くため、みんなでもっと自由に語りあえるようになれば今よりもちょっとだけ良い世の中になる気がする、そんな思いでさまざまな立場からのリアルな声を届けていきます。

    https://prmaceed.co.jp/



    ■会社概要

    商号  : 株式会社プレマシード

    代表者 : 代表取締役 岩田 彰人

    所在地 : 東京都渋谷区神宮前2丁目18-19 the Folks 3B/3F

    企業URL: https://prmaceed.co.jp/