報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年10月2日 14:00
    成安造形大学

    キャンパスが美術館 開館15周年記念展覧会 2025 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション18 『Chronoscape|蓄積された時間、継続する行為』 10月10日(金)から開催

    成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)では、開館15周年記念としてセイアンアーツアテンション18『Chronoscape|蓄積された時間、継続する行為』を2025年10月10日(金)から11月7日(金)まで開催いたします。本展では、繰り返しの行為や積み重ねによって可視化される「時間」をテーマに、5名のアーティストの作品を展示します。効率化が進む現代社会において、過程を重視し継続することで生まれる価値に光を当て、時間と行為が織りなす風景を鑑賞者に届けます。


    『Chronoscape』メイン画像

    『Chronoscape』メイン画像


    キャンパスが美術館 開館15周年記念展覧会

    2025 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション18

    『Chronoscape|蓄積された時間、継続する行為』


    会期 |2025年10月10日(金)~11月7日(金) 11:00~17:00

    休館日|日・月曜日

    会場 |成安造形大学【キャンパスが美術館】

    入場 |無料

    主催 |成安造形大学、成安造形大学同窓会

    展覧会Webサイト: https://artcenter.seian.ac.jp/exhibition/8050/




    |展覧会概要

    近年、私たちを取り巻く情報のスピードは加速度的に増しており、インターネットをはじめとする技術の進化によって、検索や移動にかかる時間は大幅に短縮されました。初めて作る料理も、読めない言語も、スマートフォンを使えばすぐに答えが見つかり、欲しいものはクリック一つで手に入る日常が当たり前になっています。さらには、AIの発展により、テキストや画像生成にとどまらない新たな可能性も拡がりつつあります。こうした技術は人類が積み重ねてきた知恵の産物であり、効率を追求することで、私たちの生活はますます便利になってきました。


    しかし一方で、日々の「積み重ね」そのものに目を向けてみると、そこには結果よりも「過程」を大切にする視点が浮かび上がってきます。とくに勉学や制作活動など、自らの意思で継続する行為においては、一日一日の作業をどう進め、どのように積み上げていくかが非常に重要です。結果とは、その積み重ねの中から現れる一つの側面にすぎません。たとえ望んだ結果が得られなかったとしても、意思を持って続けた行為には確かな意味があり、ときに思いがけない出来事や新しい発見につながることがあります。それは、効率を求めるだけでは得られない「省略しえない行為の積み重ね」がもたらす価値なのではないでしょうか。


    本展の出展作品は、いずれも行為の積み重ねを重視した手法で制作されています。一つ一つはシンプルな行為ですが、何百回、何千回と繰り返されることで時間が可視化され、風景のように立ち現れてきます。その様子は、作品の細部に宿る積み重ねられた過程の重要性に気づかせてくれるのではないでしょうか。積み重なった時間と行為から生み出される風景を、ぜひお楽しみください。


    ※セイアンアーツアテンションとは、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭であり、キャンパス内に所在する複数のギャラリーを舞台に開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で19回目となります。また、本展は本学と本学同窓会(KAITSUBURI)との連携事業です。




    |出展作家

    ■今井 祝雄 | IMAI Norio

    1946 大阪市生まれ

    1965 大阪市立工芸高等学校美術科洋画コース卒業

    1965 具体美術協会会員

    1966 第10回シェル美術賞展1等賞受賞

    https://artcenter.seian.ac.jp/display/8077/


    《 ビデオテープガーデン 》2024|撮影 kawaragi

    《 ビデオテープガーデン 》2024|撮影 kawaragi



    ■金沢 寿美 | KANAZAWA Sumi

    1979 兵庫県生まれ、韓国籍。

    2005 京都精華大学大学院芸術研究科修士課程修了。

    https://artcenter.seian.ac.jp/display/8080/


    《 新聞紙のドローイング 》2017|撮影 Omote Nobutada

    《 新聞紙のドローイング 》2017|撮影 Omote Nobutada



    ■菊池 和晃 | KIKUCHI Kazuaki

    1993 京都府生まれ

    2016 成安造形大学卒業

    2018 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士前期課程修了

    https://artcenter.seian.ac.jp/display/8082/


    《 スープ缶製造機 》2022

    《 スープ缶製造機 》2022



    ■麥生田 兵吾 | MUGYUDA Hyogo

    1976年生まれ

    2018 「Artificial S 5 -心臓よりゆく矢は月のほうへ-」Gallery PARC / 京都

    2020 大阪府20世紀美術コレクション展「ココロヲウツス」大阪府立江之子島文化芸術創造センター

    2023 「FOCUS #5 麥生田兵吾 『色堰き空割き息返かかか』」京都芸術センター

    2024 「eeny, meeny, miny, moe | blue」eN arts / 京都 など

    https://artcenter.seian.ac.jp/display/8085/


    《 Rocks #1 》2025

    《 Rocks #1 》2025



    ■山本 雄教 | YAMAMOTO Yukyo

    1988 京都府生まれ

    2010 成安造形大学日本画クラス卒業

    2011 成安造形大学研究生修了

    2013 京都造形芸術大学大学院修士課程ペインティング領域(日本画) 修了

    https://artcenter.seian.ac.jp/display/8087/


    《 One 》2025|撮影 Moriya Yuki

    《 One 》2025|撮影 Moriya Yuki



    |【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて

    【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。キャンパス内に所在する複数のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。

    教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀県ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し、地域交流の機会提供に努めています。

    毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で19回を数えます。また、本展は本学と本学同窓会(KAITSUBURI)との連携事業です。[*ATTENTION=注意、注目する]


    【キャンパスが美術館】

    Webサイト  | https://artcenter.seian.ac.jp/

    X(旧Twitter)| @SEIANARTCENTER

    Instagram  | @seian_art_center




    |ご来場について

    来学時の事前予約は不要です。


    [アクセス]

    https://artcenter.seian.ac.jp/access/


    ◎電車の場合=大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分

    「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)

    ※土曜日・日曜日はスクールバス運休

    または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車


    ◎車の場合=湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分


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