プレスリリース
世田谷発・福祉×クリエイターによる音楽プロジェクト『セタオーレーベル season4』にて、新たな6曲をリリース!
世田谷区の産業創造プラットフォーム「SETAGAYA PORT」(運営:dot button company株式会社)で2022年にスタートした音楽プロジェクト『セタオーレーベル』。世田谷区内の福祉施設とクリエイターとの新たなコラボレーションによって、新たな6曲をリリースいたしました。

■ 音楽を通して新たな創造が重なり合う
『セタオーレーベル』は、2022年に始動した、福祉とクリエイターによる音楽プロジェクトです。「音楽」という表現を通じて、福祉という概念やそれぞれの背景を超え、新しい関係性と価値観を生み出すことを目的に発足しました。
今回season4として新たに6曲を「セタオーレーベル」からリリースいたします。世田谷区内の福祉施設で集めた日々の作業音や、何気ない会話、笑い声など、その場所の空気感をまとった音をもとに、アーティストがエレクトロニックやチル、テクノなど多彩な楽曲を制作しました。
楽曲は主要な音楽配信プラットフォームにて配信しており、これまでにリリースされた18曲は総ストリーミング再生数約15万回を突破(2025年度11月時点)。世界中で再生されています。楽曲配信によって得た収益は、参加した福祉施設やアーティストとシェアし、新しいビジネスモデルの構築も目指しています。
■ 48個の生活音や作業音が、エレクトロニックやチル、テクノ調の楽曲に
今回の制作で共創したのは、祖師谷大蔵駅近くの福祉施設「わくわく祖師谷」です。
こちらの事業である就労継続支援B型事業では、毎日焼きたてのパンの製造、焼き菓子やレザークラフトなどオリジナル商品を制作・販売しており、小麦粉をふるう音や、パンの確認をする声、ペンで絵を描く音などを集音しました。
生活介護事業では、声をかけ合いながら身体を動かしたり、街へ出かけたり、みんなでおやつを作ったり。日々交わされる挨拶や笑い声を集めています。
そんな日常の中から生まれた48の音をもとに、6名のアーティストが楽曲を制作しました。
本楽曲は、作業中のBGMやイベント音楽など、日常のさまざまな場面で活用いただけます。
わくわく祖師谷のパンが発酵するようなゆっくりと広がるあたたかさや、弾けるようなリズムをぜひお楽しみください。






<わくわく祖師谷>
知的に障害のある方を対象とした、生活介護と就労継続B型の多機能型事業所です。利用している方の日常生活を支え、地域の中で安心して快適に暮らすための支援をしています。区内の事業所で初めてパンの製造に取り組んでおり、日々約30種類のパンを製造・販売しています。また、焼き菓子の製造・販売も行っており、商品の1つであるレモンケーキは今年チャレンジドカップで銅賞を受賞しています。また、自主生産品として革製品やシルクスクリーン製品なども製造・販売をしています。事業所での販売のほか祖師谷商店街や駅前などでも販売しています。
わくわく祖師谷 施設長 徳田智子さまよりコメント
「わくわく祖師谷は知的に障害を持つ方たちが作業や活動を行う施設で、職員は利用者皆さんの個性に寄り添いながら日々を共に過ごしています。施設内の雰囲気はとても和やかで、来た方たちは口をそろえて「この施設の皆さんはとても明るくて良いですね。」と言ってくださいます。このたびわくわく祖師谷の日常の中にある声や音を使い音楽を作るという素敵な機会をいただく事ができました。音楽を聴いてくださった方たちがわくわく祖師谷の楽しく和やかな雰囲気を感じ取り、明るい気持ちになっていただければ幸いです。
地域との交流を目的とし、毎年わくわくジャンボリーというお祭りを12月に開催しています。利用者の皆と一緒に歌ったり踊ったりして楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。ぜひご参加ください。」
■ season4リリース楽曲情報
『sparkle』yumegiwatone

実際にわくわく祖師谷に行って感じたエネルギッシュな雰囲気を曲に閉じ込めました。リズム音はバスドラム以外、施設で集音した音を使用しています。
●yumegiwatone profile
デザイナー&音楽作家として活動している草桶開(kai kusaoke)のソロプロジェクト。エレクトロニカ、アンビエント、ポストロック、吹奏楽などの経験を活かしつつ、「感情にフィットする音楽」という理念に基づいた楽曲を制作している。OKE STUDIO代表。音楽レーベル「mukmuk records」運営(共同運営者:morimoto naoki、UYUNI)
公式サイト:https://www.instagram.com/mukmukrecords/
『そんな毎日』Mashu Yokoyama

働くみんなの毎日のモノづくり、作り手としての日常に大きく共感しました。
仕事が辛い日もあるけれど、創造することは本来とっても楽しいこと。
そんな作り手たちの毎日の感情やプロセスを体感出来るような楽曲を作りました。
楽しんでいただければと思います。
●Mashu Yokoyama profile
ソロの音楽活動では、場や環境、コンセプトに共鳴する即興音楽のパフォーマンスやサウンドインスタレーションなどを中心に都内アンダーグラウンドシーンで活動している。
その他、ディレクター/オーガナイザーとしての様々なコラボレーションから生まれた作品は、映像、グラフィック、イベントなど形を問わず多岐に渡る。
公式サイト:https://www.instagram.com/mashsroom/
『Gentle Delights』YUJIA

パンの生地をこねるやわらかなリズムが聞こえる。
焼きたての香りが駅へと広がり、人々の足音や笑い声とそっと混ざり合っていく。
特別なことは何もないけれど、こうした小さな、やさしい楽しみが日々をそっと特別にしてくれる。
●YUJIA profile
中国四川省出身。2017年に日本へ渡り、東京を拠点にデザインや写真を中心としたクリエイティブ活動。学生の頃からインディーズミュージックに深い影響を受け、2016年には中国で初のシングルをリリース。2023年、「YUJIA」として正式な音楽活動を日本でスタート。主な制作ジャンルは Ambient, instrumental, electronic, chill, easy-listening。映画や映像作品のサウンドトラック制作も手掛けている。
公式HP:http://www.sueyuka.com/
『縄跳び』Lewo Chyba

純真に縄跳びを楽しむその心と、どこか感じる懐かしさを表現しました。
●Lewo Chyba profile
レヲチバ (Lewo Chyba) は日本の音楽プロデューサー、コンピューターミュージシャン、DJ。1999年生まれ。DJとしては2023年8月にドイツ・フランクフルト、2024年3月にフランス・リヨン、2024年4月・2025年5月にベルギー・ブリュッセルでも公演するなど、世界中の地下テクノシーンでも活躍中。
2024年11月には上方落語家・桂枝之進とリズム・ユニット「MATSUBA」を結成。
ARKUDA LABELの主宰として、テクノ・ハウスといったジャンルの楽曲を多くリリース。また「文字とクラブ」などのクラブイベントシリーズの企画も手掛けている。
公式SNS:https://linktr.ee/lewochybamusic
『awa』morimoto naoki

アワ(気泡)はそれぞれが弾けたり、合体して大きくなったりすることで活動が続いていきます。
わくわく祖師谷のみなさんも、そんなアワのように、それぞれが個性を発揮し、協力することで大きなものを生み出しているのだと思い、その瞬間瞬間を切り取ることを意識して楽曲を制作しました。
●morimoto naoki profile
エレクトロニカ/トイトロニカ/アンビエントアーティスト。
2013年から活動を開始。これまでに国内、海外のレーベルより数多くの作品をリリースしている。
人々の生活や何気ない日常の瞬間から着想を得た穏やかで温もりのあるサウンドを展開する。
公式サイト:https://www.instagram.com/mukmukrecords/
『そこらじゅうに、妖精』monq design

みなさんの楽しく豊かな作業音を耳にした時、パンの匂いがしてきました。
どこか軽快でワクワクする空間の音。みなさんの周りに小さな妖精達がいて、隙間からパンが焼けるのを今か今かと待っている気がしたのです。
●monq design profile
暮らしとローカルをテーマにした制作を中心に活動するおんがくか。
強くたくましく生きるものが好き。
よりみちと美味しいものも好き。
最近の悩みはいかんせん涙もろくなってきたこと。
公式SNS:https://www.monqdesign.com/
■ 音楽を聴くだけで社会とつながる仕組みづくり
本プロジェクトで制作した全24曲はあらゆる音楽配信プラットフォームにて国内外へ配信し、配信によって得た収益を福祉施設やアーティストとシェアしています。新たな関係性や価値観を生み出すだけでなく、音楽を聴くだけで福祉施設やアーティストを応援できる新たなビジネスモデルの構築も目指しています。

<製作>
■レコーディング・マスタリング/ Kamome studio
エストニアの古都・タリンを拠点としてクラシック系の演奏会収録、イマーシブ対応ミキシング・マスタリングなどのほかにセルフブランドの音響機器開発も。
レコーディングやポストプロダクションでの「立体感の再現」が得意分野。
公式HP : https://kamomestudio.ee/
■キービジュアルデザイン / Kazuya Ono
グラフィックデザイナー・アートディレクター。印刷とデジタル両分野で培った経験を基に、ビジュアルデザイン、ブランディング、写真撮影など、多様なジャンルで活動。最適解を追求し、シンプルで的確なデザインの実現に取り組む。
公式Instagram:https://www.instagram.com/kzy.ono/
■撮影 / 是永日和
愛知県刈谷市生まれ、立命館大学産業社会学部卒業。自身の視点での日常の美しさや面白さを表現する。主な個展に『今日も明日も明後日も、』『日日是好日』『ニッポンの社長×是永日和写真展』
公式HP:https://korenagahiyori.com/
<dot button company>
dot button company株式会社は、ファンマーケティングを軸に、戦略設計からキャスティング・ディレクション・イベント企画など一気通貫でプロデュースを実施。「体験を開発する」を理念に掲げ、様々な社会問題をビジネスの手法で解決するプロジェクトを推進している。
近年は官民連携など、コミュニティ形成の幅を広げ活動している。

会社概要
dot button company株式会社
・所在地 :東京都世田谷区代沢
・代表取締役 :中屋祐輔
・公式HP :https://dotbuttoncompany.com