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    2026年9月8日 12:00
    株式会社マーケットリサーチセンター

    日本の病院アウトソーシングサービス市場2026~2033年、市場規模・企業動向・分析レポートを発表

    株式会社マーケットリサーチセンター(本社:東京都港区、世界の市場調査資料販売)では、「日本の病院アウトソーシングサービス市場2026~2033年、英文タイトル:Japan Hospital Outsourcing Services Market Research 2026-2033」調査資料を発表しました。本資料には、日本市場規模、企業動向、セグメント別予測、市場シェアなどの情報などが盛り込まれています。

    ■主な掲載内容

    日本の病院アウトソーシングサービス市場は、2024年に94億米ドル、2025年に106億米ドルへ拡大し、2033年には277億米ドルに達すると予測されている。2026~2033年の年平均成長率(CAGR)は12.8%であり、高齢化、入院患者数の増加、医療従事者不足、病院経営におけるコスト圧力、医療ITの高度化などを背景に、高い成長が見込まれている。

    この市場は、病院が診療そのもの以外の業務や、専門性の高い支援業務を外部企業へ委託するサービスを対象としている。代表的な領域には、レベニューサイクルマネジメント、医療費請求、ITインフラ管理、病院情報システムの保守、施設管理、清掃、給食、警備などが含まれる。日本では国民健康保険制度のもとで医療機関に継続的なコスト管理が求められるため、病院がすべての機能を自前で抱えるのではなく、非中核業務を外部の専門事業者へ移す動きが市場拡大につながっている。

    市場成長の最も大きな構造要因は、日本の急速な高齢化である。原文では、2025年版高齢社会白書に基づき、日本の人口の約29.3%が65歳以上とされている。また、入院患者の約75%が65歳以上であり、高齢者が病院サービス利用の大きな割合を占めている。高齢患者は若年患者よりも入院期間が長く、複数疾患を抱えてより集中的な医療を必要とするケースが多いため、病院の人員、病床、事務、情報システム、施設運営に継続的な負荷を与えている。

    こうした状況では、医療従事者を診療や患者ケアへ集中させるために、事務や施設管理などを外部へ委託する必要性が高まる。特に、医療費請求、診療報酬管理、収益管理、ITシステムの維持、清掃、ケータリング、警備などは、病院運営に不可欠ではあるものの、医師や看護師が直接担う必要のない業務であるため、アウトソーシングとの親和性が高い。

    日本の病院数も、市場の基盤を支えている。原文では、2023年10月時点で病院が8,122施設、診療所が10万4,894施設存在するとされている。診療所の数は病院よりはるかに多いが、病院の方が入院患者数、診療の複雑性、ITインフラ規模、法令遵守業務、施設管理ニーズが大きいため、アウトソーシング需要は病院に集中しやすい。

    エンドユーザー別では、病院セグメントが2025年に46.8%で最大の売上シェアを占めたとされる。病院は、入院患者の多さ、大規模な運営体制、複雑な行政・会計業務、高度なITシステム、24時間稼働する施設管理など、多くの外部支援を必要とする。そのため、レベニューサイクルマネジメント、医療費請求、ITサポート、施設管理、清掃、給食、警備など、複数業務を同時にアウトソースするケースが多い。

    診療所は病院に次ぐ市場とされている。診療所では病院ほど大規模な施設管理や複雑な入院業務は必要ないが、請求事務やクラウド型ITサービスの外部委託ニーズが大きい。特に少人数で運営される診療所では、専任のIT人材や医療事務担当者を十分に確保できないことがあるため、外部サービスを利用して管理負担を軽減するメリットが大きい。

    日本の病院アウトソーシング市場は、サービスカテゴリー、エンドユーザー、病院の所有形態、アウトソーシングモデル、契約形態などによって細分化されている。原文では、さらに導入形態もレポートの分析対象としている。つまり、単発の業務委託だけでなく、複数業務をまとめて委託する統合型サービス、長期契約、マネージドサービスなど、契約モデル自体も市場の重要な分析軸となっている。

    特に今後の成長分野として重要なのが、医療ITアウトソーシングである。電子カルテの普及、クラウド化、データ連携、サイバーセキュリティ、法令対応などにより、病院情報システムは従来よりはるかに複雑になっている。病院が自院だけで専門IT人材を継続的に確保することは難しくなっており、システム保守、監視、更新、セキュリティ対策などを外部の専門事業者へ委託する需要が増えている。

    医療DXもアウトソーシング需要を押し上げる要因である。電子カルテ、オンライン資格確認、医療情報連携、クラウドサービスなどが普及すると、システム同士の接続やマスターデータの維持、利用者サポート、データセキュリティなど、新しい運用業務が発生する。医療機関がこうした業務をすべて内部で処理するより、専門IT企業へ委託した方が効率的なケースが増えるため、病院アウトソーシング市場の中でもIT関連サービスの重要性は高まる。

    競争環境では、国内企業と海外の総合サービス企業が、IT、医療事務、警備、施設管理など異なる分野で競争している。FujitsuとNTT DATA Groupは医療ITアウトソーシングの主要企業として挙げられ、NICHIIGAKKANは医療事務サービス、SECOMとALSOKは病院警備や総合施設管理、TOKAI Holdings、NIPPON KANZAI、AEON DELIGHTは環境管理やインフラ支援に強みを持つとされている。さらに、SodexoやISS Japanなどのグローバル企業も、非臨床業務のアウトソーシング市場に参入している。

    この市場の競争力を左右する要素としては、データセキュリティ、業務運用ルールへの適合、DX対応力、人件費効率、提供サービスの広さ、長期契約を安定して履行できる能力などが挙げられる。病院は、単に価格が安い委託先ではなく、医療規制や情報管理を理解し、長期間安定してサービスを提供できる企業を求める。そのため、総合力や信頼性が重要な競争要因になる。

    2026年1月には、M-INTとSoftware Serviceが業務提携を行い、Software Serviceが支援する約1,000の医療機関を対象に、電子カルテからワンクリックで医療資源を検索できる仕組みや、マスターデータの自動更新を可能にする取り組みを進めたとされる。これは、病院業務のDXとITアウトソーシングが一体化している例であり、単純なシステム保守から、診療業務そのものの効率化を支援するサービスへ市場が進化していることを示している。

    2025年10月には、国立病院機構東京医療センターが、2026年1月から開始する病院情報システムの運用・保守業務について、外部委託の調達公告を出したとされる。これは、大規模病院でも複雑なITシステムの管理を外部の専門企業へ委託する流れが強まっていることを示す事例である。

    2024年11月には、Siemens Healthineers Japanと社会医療法人緑泉会が、鹿児島県の米盛病院における医療機器の更新・管理を対象としたマネージド・エクイップメント・サービス(MES)の契約を締結した。複数年にわたって医療機器の運用管理や更新を外部へ委託し、AIや自動化も活用して業務効率と高度医療の質を向上させる取り組みとされている。

    この事例は、病院アウトソーシングが清掃や警備のような従来型の非臨床業務だけでなく、医療機器管理のような高度な専門業務へも広がっていることを示す。高額な画像診断装置や治療機器を病院が個別に購入・維持するのではなく、外部企業に更新計画、保守、性能管理まで任せることで、設備投資を平準化し、最新機器へのアクセスを維持しやすくなる。

    今後は、レベニューサイクルマネジメントも重要な成長領域になると考えられる。病院では、診療行為を正確に記録し、適切に請求し、未収金や請求漏れを抑えることが経営上重要である。診療報酬制度が複雑で制度改定も行われるため、専門業者に請求や収益管理を委託することで、収益の取りこぼしを減らし、事務負担を軽減できる。

    さらに、病院の人手不足が続けば、アウトソーシングの対象範囲は拡大する可能性が高い。医療従事者を確保すること自体が難しくなる中で、医療事務、施設管理、システム監視、警備、清掃、給食などを外部化し、院内スタッフをより患者ケアに近い業務へ集中させることが重要になる。

    一方で、アウトソーシングにはリスクもある。病院情報システムや医療事務を外部企業へ委託すると、患者情報や診療データを外部事業者が扱う場面が増えるため、情報漏えい、不正アクセス、委託先管理などのリスクが高まる。特に日本では個人情報保護法(APPI)や医療情報セキュリティ関連の基準への適合が必要であり、委託先選定ではセキュリティ能力が重要になる。

    また、病院側が重要な業務を過度に外部へ依存すると、委託先の障害や契約終了時に業務継続が難しくなる可能性もある。そのため、価格だけではなく、事業継続計画、災害対策、バックアップ、代替要員、システム復旧能力なども契約時の重要な評価要素となる。

    契約形態については、単年度の業務委託から、複数年の長期契約や包括的なマネージドサービスへ移行する可能性がある。IT、設備、施設管理などでは、長期契約によってベンダーが継続的に改善や設備更新へ投資しやすくなる一方、病院側もコストを予測しやすくなる。そのため、単純な「人を外注する」モデルよりも、「成果やサービス水準を契約する」モデルが重要になる。

    統合型アウトソーシングも市場の成長機会になり得る。例えば、施設管理、清掃、警備、給食を一つの企業グループへまとめて委託したり、IT運用、クラウド、ヘルプデスク、セキュリティを単一ベンダーへ集約したりすれば、病院側のベンダー管理負担を減らせる。大規模病院ほど業務が複雑なため、こうした包括契約のメリットが大きい。

    一方、中小病院や診療所では、すべてを一括で委託するより、医療請求やクラウドITなど特定業務だけを外部化する需要が中心になると考えられる。このため、ベンダー側には、大病院向けの総合マネージドサービスと、中小施設向けの低コスト・モジュール型サービスの両方が求められる可能性がある。

    総合すると、日本の病院アウトソーシングサービス市場は、2025年の106億米ドルから2033年には277億米ドルへ約2.6倍に拡大し、CAGR12.8%という高い成長が予測されている。成長の根本要因は、高齢化に伴う医療利用の増加と、病院側の人材・コスト制約である。

    特に病院は2025年に46.8%の市場シェアを占める最大エンドユーザーであり、IT、医療事務、レベニューサイクル管理、設備、清掃、給食、警備など、多様な業務を外部化する最大の需要主体となっている。診療所も請求業務やクラウドITサービスを中心に一定の需要を形成するが、運営の複雑性とサービス強度の高さから、今後も病院が市場を主導するとみられる。

    今後の成長では、従来型の清掃・警備・給食だけでなく、電子カルテ運用、クラウド、サイバーセキュリティ、医療データ管理、AI支援、医療機器のマネージドサービスなど、より専門性の高い領域の比重が増す可能性が高い。アウトソーシング市場は、単なるコスト削減手段から、医療DX、設備高度化、人材不足対策を支える戦略的サービスへと変化していくと考えられる。

    一方で、情報セキュリティ、個人情報保護、医療規制、労働法規、公共病院の調達ルールなどへの対応は不可欠である。レポートでは、厚生労働省のガイドライン、APPI、医療データセキュリティ基準、アウトソーシング契約に関わる労働規制、公立病院のガバナンスなども、市場導入に影響する重要な規制要因として分析するとしている。

    また、競合分析では、国内外のアウトソーシング企業について、IT、医療事務、施設管理などのサービス範囲、契約形態、技術力、病院との提携実績、価格体系、事業拡大戦略などを比較する。単一サービスに特化した企業と、複数業務を統合的に提供する企業のどちらが、どの規模・種類の医療機関で優位になるかも重要な分析テーマとなる。

    さらに、実務上の戦略として、統合サービスモデル、官民連携、医療DX、労働コスト上昇への対応、業務効率改善などが分析対象となっている。医療機関の管理者、ITインテグレーター、施設管理会社、コンサルタントなどの視点を踏まえて、どの業務を院内に残し、どの業務を外部化すべきかを判断するための市場情報を提供する内容となっている。

    ※目次構成

    1. 定義および概要
      調査目的
      市場定義
      市場範囲
      ステークホルダー分析
      使用通貨
      調査期間
    2. エグゼクティブサマリー
      主要ポイント
      トップダウン/ボトムアップ分析
      市場シェア分析
      主要一次インタビューから得られたデータポイント
      主要二次データベースから得られたデータポイント
      市場スナップショット
      地域別スナップショット
    3. 市場動向
      市場への影響要因
      成長要因
      高齢化の進展および入院需要の増加
      医療従事者の人手不足
      デジタルトランスフォーメーションおよび病院ITの近代化
      阻害要因
      データプライバシーおよび規制遵守に対する懸念
      公立病院における予算制約
      市場機会
      レベニューサイクル管理および管理業務アウトソーシングの拡大
      統合型ファシリティマネジメントの成長
      市場トレンド
      統合型アウトソーシングモデルへの移行
      クラウドベースの病院IT管理およびリモートシステムサポートのアウトソーシング拡大
      影響分析
    4. 業界分析
      日本の病院アウトソーシングサービス市場におけるポーターの5フォース分析
      地政学・サプライチェーン上のリスク
      社会的要因・患者中心の要因
      経済的要因
      価格分析
      規制分析
      Go-to-Market(GTM)戦略
      イノベーション・研究開発動向
      サステナビリティ・ESG分析
      病院アウトソーシングサービス市場の主要参入企業
      購買意思決定基準および採用促進要因
      DMI見解 — 日本の病院アウトソーシングサービス市場の戦略的展望
    5. サービスカテゴリー別
      はじめに
      サービスカテゴリー別市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      サービスカテゴリー別市場魅力度指数
      臨床業務アウトソーシングサービス*
      はじめに
      市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      臨床検査・病理検査サービス
      診断・画像診断サービス
      臨床支援サービス
      経営・管理業務アウトソーシング
      レベニューサイクル管理(RCM)
      医療請求・コーディング
      医療文書作成・文字起こし
      財務・会計サービス
      ヘルスケアITアウトソーシング
      ITインフラ・サポート
      EHR/EMR管理
      デジタルヘルス・遠隔医療サービス
      施設管理・支援サービス
      ファシリティマネジメント
      清掃・衛生管理
      給食・非臨床支援サービス
    6. エンドユーザー別
      はじめに
      エンドユーザー別市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      エンドユーザー別市場魅力度指数
      病院*
      はじめに
      市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      クリニック
      診断センター
      外来手術センター(ASC)
      その他
    7. 病院の設置主体別
      はじめに
      病院の設置主体別市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      病院の設置主体別市場魅力度指数
      公立病院*
      はじめに
      市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      民間病院
      大学病院・教育病院
    8. アウトソーシングモデル別
      はじめに
      アウトソーシングモデル別市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      アウトソーシングモデル別市場魅力度指数
      国内アウトソーシング*
      はじめに
      市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      海外アウトソーシング
      ハイブリッドモデル
    9. 契約タイプ別
      はじめに
      契約タイプ別市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      契約タイプ別市場魅力度指数
      プロジェクト型契約*
      はじめに
      市場規模分析および前年比成長率分析(%)
      長期マネージドサービス契約
      人員増強型契約
    10. 競争環境分析
      競争状況
      市場ポジショニング/市場シェア分析
      M&A(合併・買収)分析
      パートナー候補分析
      投資・資金調達動向
      戦略的提携およびイノベーション・パイプライン
    11. 企業プロファイル
      11.1 Fujitsu(富士通株式会社)*
      企業概要
      製品・サービスポートフォリオ
      売上高分析
      価格分析
      SWOT分析
      最近の動向
      大型案件
      M&A
      協業
      買収
      合弁事業
      イノベーション
      最近のニュース
      イベント
      カンファレンス
      シンポジウム
      ウェビナー
      11.2 その他の主要企業
      NTT DATA Group Corporation(株式会社NTT DATAグループ)
      NICHIIGAKKAN CO., LTD.(株式会社ニチイ学館)
      SECOM CO., LTD.(セコム株式会社)
      ALSOK(綜合警備保障株式会社)
      TOKAI Holdings Corporation(株式会社TOKAIホールディングス)
      Sodexo
      NIPPON KANZAI Co., Ltd.
      AEON DELIGHT CO., LTD.(イオンディライト株式会社)
      ISS Japan Co., Ltd.

    ※企業一覧は網羅的なものではありません。

    1. 日本の病院アウトソーシングサービス市場 — 調査方法
      調査データ
      二次データ
      一次データ
      CAGR分析
      市場規模推計手法
      ボトムアップ・アプローチ
      トップダウン・アプローチ
      市場分解およびデータ・トライアンギュレーション
      調査上の前提条件
      制約事項
    2. 付録
      当社およびサービスについて
      お問い合わせ

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