報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年7月31日 14:00
    亀田製菓株式会社

    亀田製菓、カルビー、和洋女子大が初の共同研究 幼児の「食べる力」の発達に着目

    1,2歳児が菓子の形状や硬さにより食べ方を変えていることを確認

     亀田製菓株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長:髙木 政紀、以下:亀田製菓)は、お米総合研究所においてお米のあらゆる可能性の探究を行っています。今回、カルビー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:江原 信、以下:カルビー)との協働プロジェクトの一環として、和洋女子大学と共同研究を実施しました。その結果、1~2歳の幼児でも食品の形や硬さに応じて食べ方を変えることが明らかになりました。本研究は、約30名の1~2歳児を対象に菓子の食べ方を観察したもので、その成果は2026年5月31日に国内学術誌「日本咀嚼学会雑誌」に掲載されました。

    『研究に使用したお菓子のイメージ』
    『研究に使用したお菓子のイメージ』

    【共同研究の経緯】

     スナック菓子や米菓は、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。特に子どもについては、幼児向けのお菓子を7カ月頃から食べ始めるとされています。
     カルビーと亀田製菓は、それぞれスナック菓子と米菓の分野にて業界で培ってきた研究開発力や生産技術、マーケティングなどの知見を有しています。2025年より、カテゴリーの枠を超えた「お菓子ならではのワクワク」を共創するため、協働プロジェクトを展開しています。
     この一環として、両社が連携し、咀嚼※1研究の第一人者として知られる和洋女子大学の柳沢幸江 名誉教授(現在の所属 日本栄養大学 教授)とともに、日常的に幼児が食べうるスナック菓子や米菓を用いて、食べ方の観察を行いました。
    ※1 食べ物をかんで、飲み込みやすくするための動きのこと

    【研究の概要】

    ■論文タイトル :幼児向け菓子の食べ方観察からみた,摂食機能発達に対する有用性の検討
    ■調査期間 :2025年6月
    ■研究対象者 :千葉市内の保育園に通園する幼児(離乳食を終えて幼児食に移行した児:15~26ヵ月齢)
    ■研究対象人数 :約30名(保護者および各保育園の園長、担当保育教諭、保育士、管理栄養士に承諾を得た児)
    ■観察手法 :柳沢名誉教授らが検証してきたビデオ撮影による方法

    【主な研究結果】

    ■幼児はお菓子の形状を見ながら食べかたを調整している

    多くの幼児は、片手でお菓子を持ち、親指と2~3本の指でつまんで口に運んでいました。また、お菓子を目で見ながら食べている様子も確認されました。

    ■幼児は硬さに応じて咀嚼行動を変化させている

    幼児は、お菓子の硬さを感じ取りながら、かむ回数や食べ方を調整していることがわかりました。

    ■食べ方には個人差がみられたが、対象となった全ての園児が安全に対象菓子を摂取することができた

    約30名の調査から、幼児は食べ物の形や硬さに応じて食べ方を変えるとともに、かむ回数や一口量にも個人差があることが確認されました。

    【本研究に関するコメント】

    ・亀田製菓株式会社 お米総合研究所 所長 伊藤 彰(いとう あきら)

     当社では、お子様向け米菓「ハイハイン」を長年お届けしてまいりました。米菓は形状や硬さのバリエーションが豊富で、噛む楽しさを体験できる日本ならではのお菓子です。今回の共同研究では、「ハイハイン」とより噛みごたえのある米菓を用いて幼児の食べ方を観察した結果、すべての幼児が手で持ち前歯で噛み取って食べること、また硬さの違いが咀嚼回数に影響することが確認されました。本研究で得られた知見を活かし、今後もお子様の食べる力の発達を支える米菓の研究開発を推進してまいります。

    ・カルビー株式会社 常務執行役員兼CTO 中野 真衣(なかの まさえ)

     当社は、「1才からのかっぱえびせん」や「1才からのサッポロポテト」、「べじふるりんぐ」などお子様向けのスナック菓子を展開しています。柳沢名誉教授や亀田製菓様との共同研究の取り組みでは、「1才からのサッポロポテト」と「べじふるりんぐ」を用いて幼児の食べ方を詳細に観察し、幼児がスナック菓子の大きさや硬さに応じて指でのつまみ方や噛む回数などを調整していることが観察されました。今回の新たな知見を基に、今後のお子様向けの商品の研究開発を一層、推進してまいります。

    ・和洋女子大学 名誉教授 柳沢 幸江(やなぎさわ ゆきえ)※現在の所属: 日本栄養大学 教授

     今回1~2歳児を対象に、同一試料を用いて30名近い子どもの食べ方調査をすることができました。これは、子ども達が食べ慣れていて、自ら手づかみで食べることができるスナック菓子や米菓であったからこそできた研究です。これらの研究によって、咀嚼分野で次のような新しい知見が得られました。離乳食を終えたばかりの1~2歳の幼児でも、食べ物によって食べ方や噛み方を変えている事。また、咀嚼回数にはすでに個人の習慣性が認められることが示唆されました。よく噛む習慣作りには、この頃から親や大人の働きかけが大切であることがよく分かります。

    【今後の展望】

     1~2歳の幼児の食生活のあり方は、その後の幼児期の食生活に影響を及ぼしやすいとされる期間です。健全な食べ方の発達を促すためにも、食品選択や調理形態の配慮に加え、市販の幼児向け菓子の配慮が大切と考えられます。
     亀田製菓は、本研究の知見を活用し、幼児の発達段階に応じた米菓のあり方や活用方法の検討を進めるとともに、お米の可能性を追求し、子どもの健やかな成長を支える研究開発に取り組んでまいります。

    【亀田製菓とカルビーの「協働プロジェクト」について】

     両社はお客様の多様なニーズに応える革新的な価値を創造し、これまでにない市場の可能性を切り拓いていきます。また、互いに切磋琢磨しながら協働を深めることで、持続的な成長を追求するとともに、これまで以上に「おいしさ」と「楽しさ」をお客様へお届けすることを目指します。