報道関係者各位
    プレスリリース
    2023年1月12日 10:10
    公益社団法人全国有料老人ホーム協会

    有老協 登録ホームインタビュー!普段の暮らしを守りながら、最期を看取る

    有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、全国有料老人ホーム協会(有老協)では【サービス第三者評価】の普及に取り組んでいます。今回は、【サービス第三者評価】を受審した「住宅型有料老人ホームなごみ」の施設長である佐藤さんを取材しました。

    「住宅型有料老人ホームなごみ」佐藤施設長(2022年12月現在)
    「住宅型有料老人ホームなごみ」佐藤施設長(2022年12月現在)

    背景
    今回ご紹介するのは2021年度にサービス第三者評価を受審された有料老人ホーム「住宅型有料老人ホーム なごみ(岩手県北上市黒沢尻)」です。 住宅型有料老人ホーム なごみは2015年に開設した全室個室(19室)の有料老人ホームです。主に要介護認定を受けており、主治医がいる方を入居の対象としておりますが、受け入れ先がないという方の入居のご相談も受けております。 住宅型有料老人ホーム なごみの施設長である佐藤さんにホームでの取り組みについてお話しをうかがいました。

    -介護は日常生活を守ること

    事務局:第三者評価の評価結果に「地域の要介護度の重い方(重度の利用者)の受け皿となっている」と記載がありますね。

    佐藤(住宅型有料老人ホーム なごみ施設長。以下、佐藤):寝たきりや車いすの方の他にも、胃ろうや経鼻経管、在宅酸素などの医療的サポートが必要で、特別養護老人ホームやその他施設にもご入居できないという方も受け入れています。

    事務局:もともと要介護度の重い方を受け入れることをコンセプトに施設を開設されたのでしょうか。

    佐藤:後発的に始めた施設のため、他の施設と同じことをしても選んでもらえませんよね。そのため、この施設で何が出来るのかを考え、要介護度が重い方に入居いただくことに特化した施設を運営するために、他の施設などに受け入れてもらえない方を中心に入居ができるように募集を始めました。

    事務局:こちらも評価結果にあるのですが、ご入居者の多くを施設で看取られているのでしょうか。

    佐藤:そうですね。中には看取りを前提にご入居された方もいます。入居して3日後に亡くなられた方もいますし、余命1か月と宣告された方がホームに入居し3か月延命されたり、病院から施設に入居したことで症状が緩和されたのか1年入居された方もいました。必ずしも病院で過ごすことが良いとは限らないということですよね。

    事務局:病院は治療を目的とする場所なので、どうしても治療だけになってしまいますからね。

    佐藤:看護と介護で役割を分けた場合、「看護は命を守ること、介護は日常生活を守ること」だと思っています。例えば私の施設では、重度で声を発することができない入居者にも、職員みんなが声をかけ、返答がなくても会話をします。でもこれは普通のことで、職員は当たり前のことと思って行っています。声は出なくても、必ず何かで意思表示はしています。手や指や唇を動かすのも意思表示であり、必ずしも言葉を発することだけが意思表示ではないですよね。 職員に対しては、いろいろな入居者と接し、いろいろなコミュニケーション方法を学んでもらっています。19室という規模だからこそ、このように一人ひとりに寄り添った生活支援ができるのだと思っています。

    -普段の生活の流れの中で最期を迎えていただく

    事務局:看取りの際、ご本人やご家族から何かしたいという希望をいただくこともあるのでしょうか。

    佐藤:胃ろうの入居者からお団子を食べたいという希望をいただいたことがあります。リスクもありましたが、その方の希望を叶えることが大事と考え、隣に吸引機を準備してお団子を食べていただいたところ、結局1本食べられました。やっぱり好きな物は食べられるんですよね。 また、絶食で寝たきりの97歳の入居者の方が、最期はお米を食べたいというので、息子さんにおにぎりを用意してもらい、息子さんがいる時に召し上がっていただきました。すると、「ああ、美味しい」と満面の笑顔を見せてくれました。

    事務局:最期に笑顔が見られるのはとても素敵ですよね。
    この続きは下記リンクよりご覧ください。

    サービス第三者評価

    サービス第三者評価とは、第三者の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている事業です。
    詳細は「https://user.yurokyo.or.jp/home/tag/22」をクリックしてください。

    ※「住宅型有料老人ホームなごみ」の評価結果は下記よりダウンロードしてご覧いただけます。
    https://www.yurokyo.or.jp/upload/m_home/526_2.pdf

    有老協では有料老人ホーム等への入居や入居にあたってのチェックポイントに関する様々な情報を発信しています。下記URLよりぜひご覧ください。
    □有老協について [https://user.yurokyo.or.jp/about}
    □会員ホーム検索 [https://user.yurokyo.or.jp/search}
    □入居あれこれ [https://user.yurokyo.or.jp/home}
    □輝・友の会(無料) [https://user.yurokyo.or.jp/kagayaki}
    □有老協・シルバー川柳 [https://user.yurokyo.or.jp/senryu}

    会社概要

    ■目的:有料老人ホームの入居者の保護と有料老人ホーム事業の発展に努める内閣府認定の公益社団法人
    ■設立:昭和57年2月/平成3年 改正老人福祉法に規定/平成25年 公益社団法人へ移行
    ■理事長:中澤俊勝
    ■所在地:東京都中央区日本橋3-5-14 アイ・アンド・イー日本橋ビル7階
    ■協会事業:入居者生活保証制度の運営
    有料老人ホームの入居、苦情に関する相談事業
    契約内容の適正化と入居者の保護
    職員の資質向上のための研修事業
    調査研究事業
    啓発普及事業 等
    ■URL:https://user.yurokyo.or.jp/

    お問い合わせ先

    〒103-0027
    東京都中央区日本橋3-5-14
    アイ・アンド・イー日本橋ビル7F
    公益社団法人全国有料老人ホーム協会
    電話:03-3548-1077(月~金曜日10時~17時 祝日・年末年始を除く)
    ※面談によるご相談の場合は、事前にご予約ください。