報道関係者各位
    プレスリリース
    2023年3月3日 16:00
    株式会社Central Medience

    今年もピーク到来、日本人の約3人に1人を悩ます「花粉症」 簡単チェックでセルフ対策を! 今注目されている治療法や予防について紹介

    セントラルメディエンス、コラム更新のお知らせ

      医療従事者のマッチングや医療品の卸、医療機関のトータルサポート事業を展開する株式会社セントラルメディエンス(本社:東京都港区、代表取締役:中川隆太郎、以下「当社」)は、「花粉症」についてご紹介するコラムを更新いたしましたのでお知らせいたします。

     3月にはスギ花粉の飛散がピークの時期となっており、「花粉症」の症状に悩まれている方も多いと思います。2021年にも花粉に関するコラムを配信しておりますが、新たな花粉症の治療法や花粉症かどうかのフローチャートなど、花粉症について再びご紹介します!
     
    以前配信した花粉症のコラムはこちらから

     


     

    ■花粉症とは

     花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応です。体の免疫反応が花粉に過剰に反応して花粉症の症状が出ます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ・異物感などが主な症状です。

    日本において花粉症を有する人の数は正確なところ分かっていませんが、全国的な調査としては、全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした2008年(1月~4月)の鼻アレルギー全国疫学調査において、花粉症を有する者が29.8%であったとの報告があり、日本人の約3人に1人が花粉症に悩まされています。
    (馬場廣太郎、中江公裕:鼻アレルギーの全国疫学調査2008(1998年との比較)-耳鼻咽喉科医とその家族を対象として-Progress in Medicine 28(8):145-156.2008)

    花粉症の約70%はスギ花粉症と推察されています。これは日本の国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%を占めているためです。  

    ■あなたは花粉症?チャートで確認してみよう

     ご自身が花粉症かどうか下記のフローチャートを使って確認してみましょう。

    花粉症の疑いが濃厚です。早めに医師の診断を受けていただくことをお勧め致します。仕事や勉強などの日常生活に支障をきたさないような薬も処方してもらえるようです。  

    花粉症の疑いがあります。花粉症はその年の花粉の飛散量によって発症しない患者さんもいます。風邪との区別も医師でしか分かりづらいものです。
    一度、医師の診断を受けていただくことをお勧めします。  

    花粉症の疑いは低いのですが、可能性がないとも言い切れません。
    気になる方は一度、医師の診断を受けていただくことをお勧めします。  

    花粉症の疑いは低いです。ただし、この診断はあくまで目安的なものです。現在、スギ花粉症は日本人の約16%にあるといわれております。気になる方は医師の診断を受けていただくことをお勧めします。  

     

    ■花粉症の治療方法は 

     対症療法と根治療法の2種に分けられます。  

    対処療法とは

    ・点眼薬、点鼻薬などによる局所療法
    ・内服薬などによる全身療法
    ・レーザーなどによる手術療法

    これらの薬剤を用いる治療法は、
    ①花粉症などアレルギーの病気のときに体内で増えているアレルギーの細胞を抑える
    ②アレルギーの細胞から症状の原因となる物質(化学伝達物質)が放出されるのを制限する
    ③ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質が神経や血管に作用するのをブロックする

    などの薬物の作用によって、花粉症の症状やQOL(クオリティオブライフ)の低下をやわらげようとするものです。

    また、上記以外にも今注目されているのがボトックスによる治療法です。
    美容クリニックや皮膚科などで行っており、ボトックスを鼻粘膜に浸透させて鼻水・鼻づまりや目のかゆみをやわらげます。ボトックスというと注射というイメージがあるかもしれませんが、こちらは注射ではなく鼻の中に浸透させていくので痛みはありません。金額はクリニックによりさまざまですが、3ヶ月程度効果があると言われています。

    これらを上手に使い分ければ、花粉が多い年でも約5~6割の患者さんが大きな副作用もなく、花粉症の症状がほとんど出現せずに、高いQOLを保ったままで花粉飛散の季節を過ごせることが分かっています。また、花粉が飛び始めから治療を開始する「初期療法」が有効であることが証明されています。  

    根治療法とは

     特に症状の重い方には、抗原特異的免疫療法が適応となります。抗原特異的免疫療法は減感作療法とも呼ばれ、花粉の抽出液を最初は濃度を下げて薄くしたものを注射して、その後少しずつ濃度を上げて注射し花粉抗原に対する防御する免疫を獲得させる方法です。
    (実際の方法は花粉症の季節の3か月以上前から始め、2年以上続けることが必要です)
    この方法により、鼻の粘膜にあるアレルギーの細胞が減少することが報告されています。その作用は、注射で入れた抗原がリンパ球を刺激するためと考えられています。

    平成22年度に行われた当時の厚生省の研究成果を見ると、スギ花粉症に対する減感作療法で軽症、無症状に収まった患者さんが80%以上おり、その高い効果が確認されました。  

    ■花粉の予防方法とは

     治療も大事ですが、季節前からの予防もとても大事です。
    予防にはメガネ(ダテメガネも可)やマスクなどの防御器具が有効です。また下記の8項目にも注意して予防していきましょう。  

    ①花粉情報に注意する

    ②飛散の多いときの外出を控える

    ③飛散の多いときは窓、戸を閉めておく

    ④花粉飛散の多いときは外出時にマスク、メガネを使う

    ⑤帰宅時は、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔、うがいをして、鼻をかむ

    ⑥掃除を励行する

    ⑦表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける

    ⑧バランスのとれた食事をする

     
    洋服については、羊毛類の衣類は花粉が付着しやすく、花粉を屋内などに持ち込みやすいことも分かっていますので、服装にも気をつけることが必要です。
    目や鼻を洗うと花粉症の症状が軽くなりますが、時にはかえって刺激して症状が悪くなる場合がありますので、医師に相談してください。家に帰ってきたら、顔全体を洗って花粉をとるようにしましょう。  

    ●そのほかに気をつけたいこと

     普段の生活では、粘膜を傷つけるタバコは避けて下さい。
    また、規則正しい生活やバランスのとれた食事が必要です。医学的には、特に1種類の食材を多く摂取しても、大きく症状が悪くなったり良くなったりすることはないと考えられています。  

    ■まとめ

     日本人の約3人に1人が花粉症と言われていますが、くしゃみや鼻水、目のかゆみ以外にも、くしゃみのし過ぎで頭痛が起きたり、ぼーっとしたりして集中力を欠くなどたくさんの人が花粉症により日常生活や就業に支障をきたしています。
    コロナ禍以降、花粉症のための薬を処方してもらいに通院するのも…と思っている方もいるかと思いますが、症状の辛い方は我慢せずにドラッグストアで薬剤師さんに相談して薬を購入してみたり、かかりつけ医を受診してみてはいかがでしょうか?

    出典:厚生労働省 花粉症Q&A集(平成22年度)
    https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/ippan-qa.html
    出典:厚生労働省 的確な花粉症の治療のために
    https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/kafun_chiryo.pdf    


     

    株式会社Central Medience

    代表者:代表取締役 中川隆太郎
    所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング EAST棟8階
    事業内容:メディカルサポート、メディカルキャリア、医療経営等のソリューション提供 他
    公式HP:https://centralmedience.com/