報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年2月18日 10:00
    札幌テレビ放送株式会社

    「コスチュームジュエリー展」2025年4月、札幌で開催!セレブリティをとりこにした自由な発想と独創的なデザイン、アルチザンたちの手仕事の煌めき

    コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより

    2025年4月19日(土)〜6月22日(日)札幌芸術の森美術館にて「コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」を開催いたします。

    宝石や貴金属を用いず、ガラスや貝、樹脂など多様な素材で制作される装身具・コスチュームジュエリー。宝飾品の既成概念から解放され、20世紀初頭のポール・ポワレを先駆けに、以降シャネルやディオール、スキャパレッリなど、フランスのオートクチュールのデザイナーたちがこぞって取り入れ、自由な発想と多様な素材で、個性豊かな作品が次々と誕生します。

    コスチュームジュエリーは、ヨーロッパを起点に戦後アメリカへも広く普及します。女性の社会進出が進む当時の世相と相まって、彼女たちの自立と個性を表現するアイテムとして絶大な支持を得ました。働く女性が自分のために装身具を選ぶ時代が訪れたのです。

    本展では、コスチュームジュエリーの世界的なコレクターである小瀧千佐子氏のコレクションから約450点の作品を展観し、コスチュームジュエリーの歴史的展開とその魅力を紹介します。モードの激動の時代を生き抜いたアーティストたちが創造した、自由で独創的な様式美の世界をご堪能ください。

    みどころ

    コスチュームジュエリーに特化した大規模展覧会

    コスチュームジュエリーの研究家・コレクターである小瀧千佐子氏が、長い年月をかけて収集したコスチュームジュエリーを展示します。その数は約450 点に上り、世界的にも希少なコレクションです。近年日本ではファッションに関する展覧会が頻繁に開催されるようになりましたが、その多くはドレスが主役です。コスチュームジュエリーに焦点を当て包括的にご紹介する展覧会は大変めずらしく、1 点もの、あるいはごく少数しか制作されなかったコスチュームジュエリーが一堂に会する貴重な機会です。シャネルやディオール、イヴ・サンローランなどよく知られているフランスのオートクチュールのファッションデザイナーから、サルバドール・ダリやマン・レイなどシュルレアリストと親交を結んだエルザ・スキャパレッリ、日本で初めて紹介されるジュエリー・デザイナー、コッポラ・エ・トッポやリーン・ヴォートランなどによる、見ごたえのあるジュエリーが数多く展示されます。

    シャネル《ネックレス 「花」 モチーフ》 制作:メゾン・グリポワ、1938年、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、メタル、個人蔵
    シャネル《ネックレス 「花」 モチーフ》 制作:メゾン・グリポワ、1938年、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、メタル、個人蔵
    スキャパレッリ《ネックレス「葉」》 デザイン・制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵
    スキャパレッリ《ネックレス「葉」》 デザイン・制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵
    クリスチャン・ディオール《ネックレス、イヤリング》 デザイン:ロジェ・ジャン=ピエール、制作:ミッチェル・メイヤー、1954年頃、ラインストーン、模造パール、メタル、小瀧千佐子蔵
    クリスチャン・ディオール《ネックレス、イヤリング》 デザイン:ロジェ・ジャン=ピエール、制作:ミッチェル・メイヤー、1954年頃、ラインストーン、模造パール、メタル、小瀧千佐子蔵

    パリのオートクチュールからヨーロッパ、アメリカまで コスチュームジュエリーの歴史的展開を辿る

    コスチュームジュエリーの歴史は、20世紀初頭、パリのモード界から始まりました。女性をコルセットから解放したことで知られるポール・ポワレを先駆けに、シャネル、ディオール、スキャパレッリらが取り入れ、オートクチュールのドレスを引き立たせるジュエリーとして受け入れられました。
    1920年代から1950年代にかけて開花したグランメゾンによるクチュールジュエリーは、パルリエと呼ばれる卓越した職人・製造業者の手によって生み出されました。
    またリーン・ヴォートランの詩情あふれる世界観や、シス(シシィ・ゾルトフスカ)の類稀な色彩感覚など、それぞれに劣らぬアーティストたちの独自の様式美を見ることができます。
    一方、シャネルやスキャパレッリがコスチュームジュエリー、バッグ、帽子などをアメリカのデパートに輸出していたことで、コスチュームジュエリーはアメリカにも徐々に浸透していきました。そして1935年から1950年にかけて、アメリカでも独自のコスチュームジュエリーが開発されていきます。ロードアイランド州プロビデンスには無数のメーカーがひしめき、機械化により大量生産が可能になったことで、低価格で安定した品質の製品が作られ、庶民にも手の届く存在となりました。中でもミリアム・ハスケルの作品は、ヨーロッパの香りを残して鮮やかな色彩感覚を持ちながら、コルクや陶器、木の実、貝、ガラス、樹脂など多様な素材を取り入れてハリウッドの女優たちに愛され、アメリカのファッション史に名を残しました。アメリカのコスチュームジュエリーは、長い宝飾文化の流れを汲むヨーロッパの優雅なコスチュームジュエリーとは対照的な、規範にとらわれない自由でユニークな表現で大きく羽ばたき、成長してゆくのです。

    ポール・ポワレ《夜会用マスク、ブレスレット 「深海」 》 制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍、小瀧千佐子蔵
    ポール・ポワレ《夜会用マスク、ブレスレット 「深海」 》 制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍、小瀧千佐子蔵
    シス(シシィ・ゾルトフスカ)《ネックレス》 デザイン:ダミアン・シュラー、制作:メゾン・シス、1960年頃、カボションガラス、クリスタルガラス、黒染加工メタルネット、小瀧千佐子蔵
    シス(シシィ・ゾルトフスカ)《ネックレス》 デザイン:ダミアン・シュラー、制作:メゾン・シス、1960年頃、カボションガラス、クリスタルガラス、黒染加工メタルネット、小瀧千佐子蔵
    ミリアム・ハスケル《ネックレス、ブローチ「すみれ」モチーフ》 デザイン:フランク・ヘス、制作:ミリアム・ハスケル工房、1930年代、エナメル彩、ガラスビーズ、樹脂、ガラスペースト、シルクコード、メタル、小瀧千佐子蔵
    ミリアム・ハスケル《ネックレス、ブローチ「すみれ」モチーフ》 デザイン:フランク・ヘス、制作:ミリアム・ハスケル工房、1930年代、エナメル彩、ガラスビーズ、樹脂、ガラスペースト、シルクコード、メタル、小瀧千佐子蔵
    リーン・ヴォートラン《イヤリング「サーカスのメリーゴーランド」》デザイン・制作:リーン・ヴォートラン、1945年頃、金色ブロンズ、個人蔵
    リーン・ヴォートラン《イヤリング「サーカスのメリーゴーランド」》デザイン・制作:リーン・ヴォートラン、1945年頃、金色ブロンズ、個人蔵
    メゾン・グリポワ《ブローチ》 制作:メゾン・グリポワ、1960年代、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、メタル、小瀧千佐子蔵
    メゾン・グリポワ《ブローチ》 制作:メゾン・グリポワ、1960年代、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス、メタル、小瀧千佐子蔵
    トリファリ《ブローチ「枝に二羽の鳥」》デザイン:アルフレッド・フィリップ、制作:トリファリ、クラスマン&フィシェル社、1942年、クリスタルガラス、エナメル彩メタル、ラインストーン、小瀧千佐子蔵
    トリファリ《ブローチ「枝に二羽の鳥」》デザイン:アルフレッド・フィリップ、制作:トリファリ、クラスマン&フィシェル社、1942年、クリスタルガラス、エナメル彩メタル、ラインストーン、小瀧千佐子蔵

    衣裳とコスチュームジュエリーのコーディネート

    本展では、杉野学園衣裳博物館が所蔵するシャネル、ディオール、イヴ・サンローランによるスーツやドレス4点が参考出品されます。これらの衣裳に合わせて本展監修者の小瀧千佐子氏がコーディネートし、自らのコレクションから選出したコスチュームジュエリーをともに展示いたします。組み合わせによってファッション全体の雰囲気を一変させる、コスチュームジュエリーの醍醐味を味わうことのできる展示です。

    シャネル《スーツ》 デザイン:ATT.ガブリエル・シャネル、1960年代、ウール・ツイード、絹、杉野学園衣裳博物館蔵[参考出品]
    シャネル《スーツ》 デザイン:ATT.ガブリエル・シャネル、1960年代、ウール・ツイード、絹、杉野学園衣裳博物館蔵[参考出品]

    関連イベント

    記念講演会「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」

    開幕に先立ち、本展監修者の小瀧千佐子氏による講演会を開催します。
    聴講後は17時まで展覧会を一足早くご観覧いただけます。

    ●有料、事前申込制●
    日時/2025年4月18日(金)14:00~(約90分/13:30受付開始)
    講師/小瀧千佐子氏(本展監修者、コスチュームジュエリー研究家)
    会場/札幌芸術の森美術館
    定員/40名
    参加費/2,000円
    申込方法/3月1日(土)10:00より販売開始。定員に達し次第販売終了。
    ※販売方法など詳細は後日HPにて更新いたします。
    ※未就学児はチケット不要。小学生以上の方は1名1枚チケットが必要です。
    ※撮影・取材等が入る場合があります。

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    小瀧千佐子氏によるワークショップ ヴェネチアンビーズのネックレス

    本展監修者小瀧千佐子氏が主宰するセレクトショップ「chisa」より、ヴェネチアンガラスのビーズでオリジナルのネックレスを制作。
    思い思いの配置でビーズを並べてデザインすることを楽しんでいただけます。
    スタッフがサポートしますので、初めての方も安心してご参加ください。
    制作キットは3種類からお選びいただけます。

    ●有料、事前申込制●
    日時/2025年4月20日(日)
    ①11:00~13:00 ②14:00~16:00
    講師/小瀧千佐子氏(本展監修者、コスチュームジュエリー研究家)
    会場/札幌芸術の森 陶工房 ワークショップルーム
    定員/各回15名 ※小学生以下は保護者同伴
    参加費/8,000円(材料費込み、本展入場チケット付)
    申込方法/3月1日(土)10:00より販売開始。定員に達し次第販売終了。
    ※販売方法など詳細は後日HPにて更新いたします。


    ほかにも関連イベントを実施いたします。詳しくはHPをご確認ください。

    各プレイガイドにて前売券発売中!
    チケット情報など詳しくは、展覧会公式HPをご確認ください。

    開催概要

    コスチュームジュエリー 美の変革者たち
    シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより
    会期/2025年4月19日(土)〜6月22日(日)
    休館日/4月21日(月)、4月28日(月)
    開館時間/9:45〜17:00(6月は17:30閉館)※最終入館は閉館の30分前まで
    会場/札幌芸術の森美術館(札幌市南区芸術の森2丁目75)

    <チケット情報>
    観覧料/一般1,600(1,400)円、高校・大学生1,000(800)円、小・中学生500(300)円
    ※税込金額
    ※未就学児入場無料
    ※( )内は前売りまたは20名以上の団体料金
    ※65歳以上の方は年齢のわかるものをご提示いただくと当日料金が1,400円(団体1,200円)。
    ※障がい者手帳をお持ちの方は、当日窓口でご提示いただくとご本人と付き添いの方1名が無料。
    前売券販売期間/2025年2月12日(水)10:00〜4月18日(金)23:59
    前売券販売場所/公式オンラインチケット、札幌芸術の森美術館、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、セイコーマート(セコマコード:D25041906 ※2025年4月12日までの販売)、ローソンチケット(Lコード:11339)、チケットぴあ(Pコード:995-300)、大丸藤井セントラル 3階アートのフロア
    ※ご購入方法によって、手数料がかかる場合がございます。
    ※チケット販売場所は休業になる場合がございます。各HPにてご確認ください。
    ※4月19日(土)以降は、札幌芸術の森美術館 および 公式オンラインチケットで当日券を販売いたします。

    お問い合わせ/札幌芸術の森美術館 TEL:011-591-0090

    主催/札幌芸術の森美術館(札幌市芸術文化財団)、STV札幌テレビ放送、北海道新聞社
    監修/小瀧千佐子
    特別協力/ウィリアム・ウェイン(コスチュームジュエリー研究家/イギリス、ロンドン)
    学術協力/ディアンナ・ファルネッティ・チェーラ(コスチュームジュエリー研究家/イタリア、ミラノ)
    協力/chisa、株式会社世界文化社、STVラジオ
    企画協力/株式会社キュレイターズ
    後援/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、札幌市、札幌市教育委員会

    ◆STVイベント
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