プレスリリース
富山発ベンチャーの就活ラジオ、シードラウンドで総額7,000万円の資金調達を実施。はたらくその先に喜びを感じられる社会を

「はたらくその先に喜びを感じられる社会を作る」をミッションに掲げる株式会社就活ラジオ(本社:富山県富山市、代表取締役:碓井 一平)は、株式会社北陸銀行などの金融機関からデットファイナンスによる資金調達に加え、富山のエンジェル投資家として、株式会社バロン 代表取締役 浅野 雅史 氏、サクラパックス株式会社 代表取締役社長 橋本 淳 氏、株式会社星名産業 代表取締役 星名 照彦 氏の3名より総額約7,000万円を資金調達いたしました。
■就活ラジオが解決したい社会課題:就活の二重構造
日本の就活市場では、大手企業と中小企業で採用環境が大きく異なる「二重構造」が深刻化しています。物価高や賃上げの影響で大手志向の就活生が増えた結果、大手企業では「買い手市場」、中小企業では「売り手市場」となっています。
特に中小企業や製造業の多い地方ではこの課題が顕著で、当社の拠点である富山県でも「企業の知名度が低いため、求人広告を出してもエントリーが集まらない」「基本給などの条件だけでは大手に勝てない」といった声が多く聞かれます。
また、早期離職が深刻な課題となっており、多くの学生が自らの適性に合わない職場を選び、企業と人材のミスマッチが常態化しています。厚生労働省によると2021年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、高卒で38.4%(前年度と比較して1.4ポイント上昇)、大卒で34.9%(同2.6ポイント上昇)でした。短期間での離職は学生にとってキャリアの停滞を招き、企業にとっては採用コストの浪費と人材不足の悪化を意味します。
■資金調達に至った背景
当社は上記の課題を解決すべく、2025年3月にAIを活用し企業と学生の価値観や適性に基づいてマッチングを自動最適化する新サービス「AI タレンティー」をリリースいたしました。リリースから約半年で、富山県内外80社の企業、850名以上の学生が登録するなど、サービスが徐々に拡大しております。
また「とやまスタートアッププログラムin東京」DEMO DAY 2025にて、「AI タレンティー」が準優勝・日本海ラボ賞を獲得するなど、さらなる期待をいただいております。
そしてこの度、さらなる事業拡大を目指し、地方の就活課題の解決、地方創生に関する取り組みに期待していただき、資金調達に至りました。
※AIタレンティーについてはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000106845.html

■新規事業開発/マーケティングに注力
調達資金の主な使途は、以下になります。
①新規機能開発
マッチング精度をさらに高め、UI/UXもアップデートをした「AIタレンティー2.0」の開発を行います。2.0では、よりZ世代になじみあるUI/UXを取り入れつつ、就職活動というネガティブなイメージを払拭するため、よりカジュアルに企業を知る機会となるように「マッチングアプリ」を参考にしながら「カジュアル面談」という新しい文化を就職活動に根強いてほしいという思いを込めました。また、開発には多く現役インターン生が参画し、Z世代の感覚やイメージを言語化しながら進めることで、開発側のエゴにならないよう注力をしました。
②マーケティング
「AIタレンティー」の利用企業、利用学生を増やすためにマーケティングを強化してまいります。SNSや広告の活用をはじめ、「カジュアル面談」を普及させるための短編動画の制作などにも力を入れていきます。

■出資者各位からのコメント
株式会社バロン 代表取締役 浅野 雅史 氏
就活ラジオが掲げる「無理な内定を無くし、真の就活を実現する」という理念に深く共感し、出資を決めました。
同社のAIマッチングサービスは企業の本質的な魅力を学生に伝え、学生が求めるキャリアを選択できる環境づくりに貢献するでしょう。
また、成果報酬に依存しない独自のビジネスモデルや、入社前後の継続的サポートは、業界の構造的課題にも果敢に挑むものです。
今後、就活ラジオが就活の新しいスタンダードとなり、若者の未来をより明るく照らしていくことを心から期待しています。
サクラパックス株式会社 代表取締役社長 橋本 淳 氏
AI Talenteeは、地方の中堅中小企業が抱える深刻な採用課題に真正面から取り組んでおり、従来の就活支援サービスとは一線を画しています。特に、AIエージェントによるパーソナライズ、企業との価値観マッチング、そして学生・企業双方のUX改善の継続的アップデート。地方発のプロダクトであっても全国に通用する力を秘めており、今後の事業拡大と社会的インパクトの双方に大いに期待しています。
株式会社星名産業 代表取締役 星名 照彦 氏
地方の中小企業が抱える「新卒採用」の構造課題に対して、AITalenteeはAIと人の力を組み合わせた革新的なアプローチで挑んでいます。特に、学生のパーソナリティに深く寄り添う設計や、自治体・大学との連携による広がりには大きな可能性を感じました。地方創生と雇用の質的向上という社会的意義と、持続可能な事業性を両立できるこの取り組みを、今後の拡大フェーズにおいても伴走しながら支援してまいります。
■代表碓井からのコメント

私たちは「はたらくその先に喜びを感じられる社会」を実現するため、創業以来、地方企業と若者の出会い方を根本から変える挑戦を続けてきました。今回の資金調達は、その理念をさらに加速させる大きな一歩です。
新規事業で開発している「AI タレンティー」は、条件検索をあえて排除し、企業名も伏せた状態で価値観をもとに出会いを創出する仕組みです。AIの力を融合させ、従来の「大手志向・内定ゴール型」の就活から脱却し、価値観を軸にした本質的なマッチングで「入社後の活躍と定着」に向けた新たなスタンダードを築きます。
ビジョンとして「学生の個性と企業の価値観が合致する出会いを生み出す」ことを掲げ、早期離職やミスマッチを減らしていきたいと考えています。地方か都市か、大手か中小か、知名度の有無に関係なく、誰もが自分らしく働ける未来を実現してまいります。
今後は「AIタレンティー」の価値観マッチングをさらに進化させ、大学や行政との連携にも力を注ぎ、地方と都市をつなぐ架け橋として、社会全体に新しい働き方の選択肢を広げていきます。
■株式会社就活ラジオ
「働くその先に喜びを感じられる社会を作る」をミッションに掲げるベンチャー企業です。2022年1月に富山県で創業。地方における若者の流出と企業の採用における課題解決に乗り出す。地方大学との連携、行政のプロポーザル事業も実施。パブリック領域での地方課題に向き合う一方、自社の独自事業においては、民間だからこそ出来る事業を展開し、地方学生や企業に対してクリティカルな取組みを行う。昨年はその独自性から経産省の採択を受けるなど、個性的な取組みとパブリック領域での両軸を強みに展開。現在は東京オフィスを展開し、地方と東京の根本的な違いと本質的な課題を見極めるために活動中。
商号:株式会社就活ラジオ
代表:碓井一平
所在地:富山県富山市上飯野20-6
設立:2022年1月11日
資本金:3,500万円(資本準備金を含む)
HP:https://www.shukatsuradio.com/