報道関係者各位
プレスリリース
2025年8月6日 11:00
自転車の安全利用促進委員会、一般社団法人自転車協会

<自転車の安全利用促進委員会レポート> 鹿児島県教育委員会主催 「令和7年度自転車通学許可校等担当者研修会」にて 『自転車通学指導セミナー』を7月25日(金)に開催

鹿児島県の教職員約32名が参加

自転車の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2025年7月25日(金)に鹿児島県教育委員会主催の鹿児島県運転技能向上センターで行われた「令和7年度自転車通学許可校等担当者研修会」にて、『自転車通学指導セミナー』を実施し、鹿児島県内の自転車通学、または日常の自転車乗車を認めている中学・義務教育・高等・特別支援学校の教諭、32名が参加されました。


鹿児島県の2023年の中学生・高校生は、自転車事故件数は少ないものの、第一当事者割合は、中・高校生ともに高く、特に高校生は全国ワースト12位と前年度の33位より割合が増えており、被害者になるだけではなく、加害者になってしまうケースが多いと考えられます(当委員会調査による)。本講演では、鹿児島県の中学生・高校生に自転車事故の多い要因について考えるほか、ヘルメット着用努力義務化によるヘルメットの重要性、他都道府県の自転車通学指導の好事例を紹介しました。


講師の遠藤 まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、令和8年4月より施行予定の16歳以上を対象とする「青切符制度」について解説。「ながらスマホ」による自転車事故の件数やその危険性を紹介し、交通ルールをしっかり守ることの重要性について強調しました。また、生徒が加害者になってしまう事故に関して「交通ルールだけではなく、なぜ必要なのかを伝えていくことが重要です。特にイメージしづらい事故の加害者になってしまうケースは、リアルな情報を伝えることで、重大さの理解につながります。」と解説しました。

さらに自転車自体の安全性について「安全基準をクリアしたBAAマークの貼られた自転車を選ぶことや、メンテナンスの重要性を指導していくことは、快適性だけでなく安全性に直結するので、事故を未然に防ぐことができます。」と説明しました。

講演後は鹿児島県交通安全協会指導員による自転車運転の実技研修も行われました。ルールや自転車の車体自体の安全性についても改めて理解いただき、教職員の皆様が改めて自転車通学の安全指導について考える機会となりました。



【参加した教職員の感想】

・とても参考になる講演でした。その都度、生徒に指導していくことが大切だと感じました。

・中学生でも加害者になるケースが多いことに驚き、今回の研修で学んだことを生徒に伝えていきたいと思います。


遠藤 まさ子先生による『自転車通学指導セミナー』

遠藤 まさ子先生による『自転車通学指導セミナー』

鹿児島県交通安全協会指導員による実技研修

鹿児島県交通安全協会指導員による実技研修


■参考資料

≪講師略歴≫

遠藤 まさ子

自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト

自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。


遠藤 まさ子

遠藤 まさ子


≪自転車の安全利用促進委員会≫

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。

https://jitensha-anzen.com/



≪BAAマーク≫

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。


BAAマーク1

BAAマーク1

BAAマーク2

BAAマーク2