報道関係者各位
プレスリリース
2025年7月16日 14:00
株式会社ブレインパッド

ブレインパッド、生成AIプロダクトの品質基準を策定、 新製品「Rtoaster GenAI」へ搭載

AIの幻覚・バイアス・毒性を減らし、レコメンド情報の信頼性・安全性を向上へ

 株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO 関口 朋宏、以下:ブレインパッド)は、株式会社ベリサーブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 新堀 義之、以下:ベリサーブ)が提供する「QA4生成AIアプリケーション」の協力の元、生成AIプロダクトの品質基準を策定したことを発表します。

 ブレインパッドは、対話型AI検索「Rtoaster GenAI(アールトースター・ジェンエーアイ)」にて、従来のサイト内検索では検索しづらかったコンテキスト(「ゆったりと部屋で過ごしたい」「パートナーにプレゼントしたい」等のまるで店員と会話をするような文脈)での検索・レコメンド機能を提供しており、EC業界にとどまらず、予約系サイトや不動産業界など多様な業種・業界での導入が進んでいます。

 当社は、今回発表の品質基準を活用し「Rtoaster GenAI」のさらなる回答品質の向上を目指すとともに、業界全体の生成AIプロダクトが健全に発展するよう貢献してまいります。



      本発表のポイント
● 企業におけるデータ・AI活用に20年以上携わってきたブレインパッドと、
  ソフトウェア検証業界で累計41,000件以上のプロジェクトに携わってきた
  ベリサーブの2社が協力。    
● 実際に提供中の生成AIプロダクト「Rtoaster GenAI」を対象に、
  実践的・具体的な方法論を構築。  
 ● AIの幻覚「ハルシネーション」や、倫理上の不適切さなどの品質の
  数値化・可視化を実現。回答内容を“ものさし”で測定し、プロダクトの
  改善サイクルを高速化。    


■ 生成AIの品質の可視化 概要 ~数値評価基準の確立~

QA4生成AIアプリケーションによる、Rtoaster  GenAIの品質基準の策定と今後の展望


 このたび策定した品質基準を用いることにより、ユーザーがコンテキスト検索をする状況を再現し、それに対するAIの回答の「関連性」を数値化して評価することで、検索意図に沿った回答内容かどうか、ハルシネーションの有無を判断します。

 コンテキストとの関連性のほか、AIが人種、性別、年齢等の観点で偏った回答をしてしまう「バイアス」、AIがユーザーを傷つけてしまう「毒性」のレベル、AIを誤作動させる「プロンプトインジェクション」への耐性、「景品表示法」や「薬機法」への準拠度を評価しています。


■ 生成AIの品質の可視化により可能になること3点

 1.テストの観点が体系的に整理され、網羅性について、一定の妥当性を獲得し、かつ今後の改善が可能に    

 2.評価基準を設けることで、結果の判断がより客観的に    

 3.評価方法自体をプロダクト開発のプロセスに組み込み、PDCAを回せるように    


● 株式会社ベリサーブ 執行役員 研究開発部長 松木晋祐氏 コメント

 AIプロダクトの品質保証の動きは国内でも活発化しており、当社も生成AIアプリケーションのQAプロセスに関する技術開発を進めてまいりました。しかし、実際のプロダクトへの適用段階においては、すでに市場で評価されている高品質なプロダクトがさらなる性能、信頼性の向上に挑むという稀有な状況が不可欠でした。

 ブレインパッドの「Rtoaster GenAI」は、長年培ってきた高度なレコメンド技術と生成AIを融合させ、市場をリードしているプロダクトであり、当社の品質保証の枠組みを実用化する上で、ぜひとも参画したいプロダクトでした。

 今後も両社の最先端技術を掛け合わせて、AIプロダクトの品質保証における課題解決をリードしていきたいと考えています。


● 株式会社ブレインパッド エグゼクティブフェロー 山崎清仁 コメント

 生成AIの活用が急速に進む中、その品質保証は喫緊の課題であり、当社も独自のテスト基準の策定を進めてまいりました。この取り組みをさらに加速させるため、品質保証のプロフェッショナルであり、AIプロダクトに対する品質保証手法の研究開発においても業界をリードするベリサーブ様との連携は、当社にとって不可欠なものでした。

 今回の連携により、AI検索結果のスコア化という第一歩を実現できましたが、今後はその運用定着や、他のプロダクトへの展開に向けて自社の体制強化を図ってまいります。この活動を通じて、「Rtoaster GenAI」をはじめとする当社のプロダクトをお客様に安心してご利用いただけるよう尽力するとともに、市場において生成AIプロダクトが健全に発展することに貢献してまいります。


■ 「Rtoaster GenAI」 ~検索はキーワードから「対話」へ~

 「Rtoaster GenAI」は、ブレインパッドが提供する、生成AI(LLM)とレコメンド技術を融合したサービスです。自然言語や感覚的な表現を用いた「コンテキスト検索」を可能にし、ユーザーは求める情報をよりスムーズに、パーソナライズされた検索として体験できます。これにより、顧客の探索体験を飛躍的に向上させ、企業の顧客満足度向上や売上機会の創出に貢献します。

 また、ユーザーが入力した検索文章やキーワードのログデータの活用をすることで、商品企画や新たなCEP (*1)の発見につなげることができ、企業の中長期的な成長に寄与します。


▼「散らからないリビングにしたい」で検索


● ブレインパッドの「Rtoaster GenAI」に関する詳細は、こちらよりご覧いただけます。

      https://www.brainpad.co.jp/rtoaster/genai/

 

(*1) CEP とは、Category Entry  Point(カテゴリーエントリーポイント)の略。消費者が特定のカテゴリーの製品やサービスを思い出すきっかけとなる状況や感情、目的のこと。


■ ご参考情報

● 株式会社ブレインパッドについて https://www.brainpad.co.jp/

本社所在地:東京都港区六本木三丁目1番1号 六本木ティーキューブ

上場市場:東京証券取引所 プライム市場(証券コード  3655)

設立:2004年3月

代表者:代表取締役社長 関口 朋宏

資本金:597百万円(2024年6月30日現在)

従業員数:545名(連結、2024年6月30日現在)

事業内容:データ活用を通じて企業の経営改善を支援するプロフェッショナルサービス、プロダクトサービス



■ お問い合わせ先

● 製品・サービスに関するお問い合わせ

株式会社ブレインパッド

e-mail:info@brainpad.co.jp



*本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。    

*本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。

以上