報道関係者各位
プレスリリース
2025年8月8日 10:00
Nodate Treasury

抹茶をブームで終わらせない。野点文化を伝える  “Matcha Picnic Box”、LAイベント好評を受け グローバル販売を開始

世界中でブームの抹茶。茶道の歴史や伝統を再解釈して、暮らしの中で気軽に楽しめるピクニックスタイルの茶道を国内外へ発信するプロジェクト「Nodate Treasury」(東京都大田区、代表:土橋 宗卯)が、5月にロサンゼルスの人気店「トータス ジェネラル ストア」でワークショップを開催し、お湯さえあればお点前できるオリジナルLA限定Matcha Picnic Box(茶箱)を、全世界へオンライン販売を開始いたしました。


ワークショップの様子

ワークショップの様子


【世界中で抹茶が大ブーム!国内の茶道人口は減少】

令和6年の緑茶の輸出額は300億円を超えて過去最多、この10年間で約2.5倍強に増加。輸出の大半は抹茶で、欧米を中心に需要は増しています。(*1)大手アイスクリームメーカーのフレーバーとして広まった抹茶は、その栄養価や独特の風味が、ウェルネスやスーパーフードブームの中で再評価され、健康を意識する人々に理想的な飲み物として人気。抹茶ラテは、米国やイギリスでも定番商品になっています。農林水産省は、お茶農家に対し、抹茶の原料となる“てん茶”に栽培方法を切り替えるよう補助金を出すなどしてより一層促す方向に動いています。


抹茶消費を底上げしているのは、伝統的な“茶道”ではなく、牛乳と組み合わせた抹茶ラテやスイーツ。国内の茶道人口は減少・高齢化、茶道経験のない人は7割にも上ります。茶道に興味はあっても、実際に体験するには至っていない人は「誰にでも気軽に参加できる体験教室・イベントがあれば参加したい」等、外的な要因に起因することが多く、茶道を辞めている主な理由「経済的・時間的な余裕がなくなった」と共通するという調査結果も。(*2)中身の伴わないブームはやがて衰退し、バブルで高騰した抹茶価格は伝統文化の衰退を加速させます。


*1農林水産省「茶業及びお茶の文化に係る現状と課題」

https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/230929-4.pdf

*2文化庁 令和 2 年度 生活文化調査研究事業(茶道)

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/seikatsubunka_chosa/pdf/93014801_06.pdf


【伝統を再解釈!ピクニックスタイル茶道で心を整える】

誰でも気軽に楽しめる現代の暮らしに合った茶道の形があれば、抹茶は文化として世界中にしっかりと根付きます。そこで茶道の精神「和敬清寂(わけいせいじゃく)」すなわち、「和」(互いに仲良く、調和を重んじる)、「敬」(互いを尊重し敬う)、「清」(心身ともに清らかである)、「寂」(動じない静かな心)の四つの要素を味わえる、ピクニックスタイル茶道の楽しさを広めようと始まったのが「Nodate Treasury」プロジェクトです。旅先の川原や山で、都会のマンションのダイニングテーブルでも、ピクニックに出かけるように箱に詰めた道具(茶箱)を開いて、自分のために点てるお抹茶は特別な時間を作り出してくれます。実は、利休が九州征伐の帰路につく秀吉に、松の葉を燃やして海を見ながら茶を立てたのが起源。“今ここに在る”ことや自然と深く繋がれる感覚があり、明日の命をしれない武士たちが嗜んだ歴史もあります。その感覚は、現代のマインドフルネスに通じます。


2025年5月にロサンゼルスにある日本のものづくりの魅力をグローバルに伝える人気店「トータス ジェネラル ストア」にて、ピクニックスタイル茶道の魅力を伝えるポップアップイベント「Nodate Treasury」を1週間開催。歴史講義とお点前実践できるワークショップは盛況のうちに終了しました。

この度「トータス ジェネラル ストア」オンラインストアでLA限定の茶箱の取り扱いが開始します。


侍の休憩茶箱

侍の休憩茶箱


【抹茶で心のつながりを世界中に広げたい】

オリジナル茶箱は、代表の土橋が10年以上国内外の骨董市や現代作家の展示会などで蒐集してきた茶道具や“見立て”のアイテムを、ストーリー仕立てで箱や籠に詰めたもの。和紙にプリントされ赤い糸で綴じられた英語と日本語で書かれた手紙が、各茶箱に一つずつ入っています。

ワークショップに参加して茶箱を購入された方から「これまでは健康のために抹茶を飲んでいたけれど、自分を慈しむ時間になりそう」「国も時代も超えて、まるで“今の私”のために集められた道具のように感じました。」との声を頂きました。


トータス ジェネラル ストアのオーナーKeikoさんは「まるでドールハウスを発見したような気分で、引き出しに隠された宝物のような茶道具を次々に取り出す様子に心躍った。その感覚をロサンゼルスでも!」と語ってくれました。今後は「美味しいお茶とその国のお菓子で、言葉が通じなくても文化で繋がれる喜びを世界中に広めていきたい。忙しい毎日の中でも静かな時間を持つことで活力を得られる抹茶の魅力を伝えたい。」海外でイベント開催を協働するパートナーを探しています。



【Matcha Picnic Box 販売ページ】

https://shop.tortoisegeneralstore.com/collections/vintage

お湯さえあればお点前できるオリジナルLA限定Matcha Picnic Box(茶箱)。国内外の旅先や骨董市や展示会で長年かけて集めた茶道具を、ストーリー仕立てで箱や籠に一式詰めてあります。