報道関係者各位
プレスリリース
2025年7月2日 11:30
自転車の安全利用促進委員会、一般社団法人自転車協会

<自転車の安全利用促進委員会レポート> 新潟県教育委員会主催 「令和7年度 学校安全教育指導者研修会」にて 「自転車通学指導セミナー」を開催

新潟県下越地区の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教職員約70名が参加

自転車の正しい利用方法や安全・安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する「自転車の安全利用促進委員会」と「一般社団法人自転車協会」は、2025年6月27日(金)県立教育センターで行われた『令和7年度 学校安全教育指導者研修会』(主催:新潟県教育委員会主催)にて、自転車通学指導セミナーを実施し、新潟県下越地区の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教職員約70名が参加されました。


新潟県の通学時の自転車事故件数、加害者割合については、中学生と高校生共に低く、特に高校生の1万人当たりの自転車事故件数は47都道府県中46位と2番目に少ない状況です。一方で、加害者(第一当事者)としての割合は全国で14位と高くなっております(当委員会調査)。前年と比べると件数・割合ともに減少しているものの、事故を起こさないための指導は引き続き重要です。


本講演では、新潟県の小・中・高校生に自転車事故が多い要因について考察するとともに、他都道府県における自転車通学指導の好事例の紹介を行いました。また、見落とされがちな自転車自体の安全性、特に「BAAマーク」の重要性についても説明しました。


講師の遠藤 まさ子氏(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、自転車の安全性、自転車を取り巻く法律、リスク予測・技術力の向上などの自転車通学指導のポイントを挙げながら、全国で実際に行われている取り組み事例を具体的に紹介しました。また、事故を減少させるポイントとして「小学校卒業までに、ヒヤリハットの体験がないまま自転車通学が始まる事があるので、どこが危険ポイントなのか確認することが重要です」と説明しました。

生徒が加害者になってしまう事故に関しては「交通ルールだけではなく、なぜ必要なのかを伝えていくことが重要です。特にイメージしづらい事故の加害者になってしまうケースは、リアルな情報を伝えることで、重大さの理解につながります」と解説しました。

また、自転車自体の安全性について指導していくことの重要性に触れ、「安全基準をクリアしたBAAマークの貼られた自転車を選ぶことや、日ごろのメンテナンスの重要性を指導していくことで、事故を未然に防ぐことができます。」と説明しました。


交通ルールだけでなく自転車自体の安全性についても改めて理解いただき、他県の指導事例をもとに教職員の皆様が自転車通学の安全指導について考える機会となりました。



【参加した教職員の感想】

・小学生から実施できる交通安全教育は重要だと思い、色々な事例を聞く事ができたので、本日の講演を参考に活用していきたいと思いました。

・BAAマーク付きの自転車を選ぶことや、メンテナンスの重要性を改めて指導していきたいと思いました。


当日の様子1

当日の様子1

当日の様子2

当日の様子2


■参考資料

≪講師略歴≫

遠藤 まさ子

自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト

自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。


遠藤 まさ子

遠藤 まさ子


≪自転車の安全利用促進委員会≫

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。

https://jitensha-anzen.com/



≪BAAマーク≫

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。


BAAマーク1

BAAマーク1

BAAマーク2

BAAマーク2