プレスリリース
大阪・関西万博「オーストラリア館」にて 注目のハーブ“レモンマートル”を紹介 ~多彩な製品での活用例を通じて、来場者が五感で体感~
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州政府主催による「NSWフード&ビバレッジ・ショーケース」が、2025年6月16日(月)、大阪・関西万博のオーストラリア館「UMI」にて、「つながる味、広がる未来」をテーマに開催され、オーストラリア原産のハーブ“レモンマートル”が紹介されました。本イベントは、商社やバイヤー、食品・飲料・サプリ業界の関係者に加え、国内外のメディア関係者を対象に実施され、幅広い関心を集めました。
登壇の様子
ニューサウスウェールズ州(NSW)は、オーストラリアで最も人口の多い州であり、プレミアムな農産物・食品の主要輸出地です。今回のショーケースを通じ、ニューサウスウェールズ州と日本の強固な貿易関係を、試食体験や製品紹介を通じて、日本市場での認知向上やブランド価値の強化につながる貴重な機会となりました。
レモンマートルに関するプレゼンテーションでは、伝統的な使い方から最新の応用事例までが紹介されました。中でも、レモンマートルを原料とする「レモンマートル由来カスアリニン」に関する研究成果では筋力をサポートする成分として注目され、新たな価値が強調されました。
会場内では、レモンマートルの苗木が展示されたほか、オーストラリアパビリオンに併設されたカフェKOKOで提供されている人気メニュー「クロコダイルフィレロール」(レモンマートルマヨネーズ使用)に加え、イベント限定のレモンマートルティーが提供されました。来場者は、飲料・食品・サプリメントなど多彩な製品での活用例を通じて、レモンマートルの香りと機能性を五感で体感する機会となりました。また、2014年日本に上陸した「Single O Japan」より、レモンマートルを使用したコーヒーモクテルが提供され、同メニューが、6月29日までの期間限定で両国店にて提供されます。
<日本国内で販売されているレモンマートル使用製品>
<イベントで提供されたクロコダイルフィレロール> ※カフェで販売されている商品とは異なります。
■筋肉サポート成分として注目「レモンマートル由来カスアリニン」とは
レモンマートルは、オーストラリア北東部の亜熱帯地域に自生するフトモモ科バクホウシア属の植物で、葉にはレモンのような爽やかな香りが特徴です。レモンマートル由来カスアリニンは、その葉を熱水抽出し粉末化した成分で、水に溶けやすく、味や色にもクセが少ないことから、食品素材としての活用が進められています。
近年の研究では、筋肉の成長に重要な役割を持つ筋サテライト細胞の機能低下が、加齢に伴う筋力低下から引き起こすサルコペニアの要因のひとつとして注目されています。第78回日本栄養・食糧学会大会での報告によると、レモンマートル由来カスアリニンの摂取とレジスタンス運動(筋肉に抵抗をかける動作)の併用により、筋肉量の増加が期待される可能性が示されており、高齢者の筋力維持にも有用な素材として関心が高まっています。
※出典:第78回日本栄養・食糧学会大会 レジスタンス運動と機能性食品(レモンマートル抽出物)の併用による高齢者のサルコペニア予防への有効性検証
レモンマートルの葉
出典:Australian Native Lemon Myrtle Farms